どの子も「将来こんな人になりたい」「こんなことをしてみたい」という夢をもっているはずである。どの保護者も「こんな人間に育ってほしい」「こんな生き方をしてほしい」という願いをもっているはずである。
 人間の一生を考えたとき、小学校教育が一人の子供に関われる時間は思ったほど多くはない。しかし、その時その時のライフステージに合わせた「学び」を繰り返して成長していく人間の最初の「学び」という点で重要な意味をもつ。何よりも今後の「学び」の基盤となる「学ぶ喜び」「学ぶ意欲」「基礎・基本」をしっかり身につけさせたか、言い換えれば今後大きく成長するための大切な「根っこ」をしっかりと張らせたかどうか問われるのが小学校教育であると考える。
 また、育てなければならない「根っこ」は学力だけではない。「思いやりの心」「人と関われる社会性」「ふるさとを大切にする心」「たくましく生きぬく強い心と体」など、人間としてよりよく生きていくために必要なことがらは数多くある。これら「人間の根っこ」を鍛えることが私たちに与えられた任務である。
 子どもの夢・保護者の願いを大切にし、ともに考え、ともに喜びながらこれからの社会を担う人間づくりを目ざして上記学校教育目標を設定した。

『目ざす子ども像』
 ○思いやりの心をもち、自他ともに大切にする子ども
 ○めあてに向かい、ねばり強く取り組む子ども
 ○聞き合い、話し合いながら、進んで学ぶ子ども
『目ざす学校像』
 ○安心でき、楽しい学校
 ○心を開き、自信をもってのびのび学ぶことができる学校
 ○保護者や地域の人たちに愛され、信頼される学校
『目ざす教師像』
 ○子どもたちや同僚との協働関係を大切にする教師
 ○授業を研究し続け、絶えず研究と修養に努める教師
 ○子ども、保護者、地域の期待に応え、信頼される教師