大仙市立大曲小学校

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H22研究推進について

研究推進部

1 今年度の研究主題

確 か な 学 力 を 身 に つ け た 児 童 の 育 成 〜学び方(学習のしかた)の定着を図りながら〜

(1)主題設定の理由

【今日的課題から】

 人々の価値観や生活様式の多様化,複雑化に伴い,子どもたちを取り巻く環境がこれまで以上に急速に変化しているこの時代,子どもたちが主体的に判断したり表現したりして,社会の中でたくましく豊かに生きていく力を育成していくことが今まさに求められている。来年度から完全実施さ れる新しい学習指導要領においても学校の果たす役割は,「子どもたちに生きる力をはぐくむ」という理念に変わりはない。
 本校では,児童一人一人の生きる力の基礎となる,知・徳・体のバランスのよい育成を目指している。中でも,『(1)基礎基本をしっかりと身に付け,(2)自ら進んでさまざまな問題に取り組み,解 決する仕方(学び方)』を確かな学力ととらえている。
 言い換えるならば,「確かな学力」とは,基礎基本を元に,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,表現(行動)し,よりよく問題を解決する能力とも言える。
 身につけた基礎基本的な知識や技能をもとに,自分の,または自分たちの学習を広め,深める「学び方」を身に付けることは,いかに社会が変化しようと,それに対応できる資質として大切にしていきたいことと考えている。


【学校教育目標の具現化を目指して】

 本校は「こころひらいてゆめをそだてる」を教育目標にかかげ,子どもたちが様々な体験を通して新たな価値を見出し,心豊かにたくましく成長していけるような支援のあり方を探りながら教育活動を展開している。
 「こころをひらく」とは,他者とのつながりやふれ合いを求めて心が動いていくこと,また,他者や外部からの事柄に対して心が動かされることである。そこで,子どもたちが安心して「こころをひらき」信頼感に支えられながら自分の「ゆめ」の実現に向かって学習や様々な活動に取り組んでいけるよう,その基盤となる「他とかかわる力」の育成を目指し研究を進めてきている。今年度は,その育成のための具体的な方策を「学び方(学習のしかた)」に求め,共に高めあっていこうとする力を育てていきたいと考えた。それぞれ別々の個性をもつ者同士が学級・学年・学校集団に おいて互いに理解し合い,認め合い,双方向的にかかわり合い,学び合う中で,自分の感じ方や考え方を深めたり広げたりしながら,自己実現に向かって生き生きと生活できる子どもの育成を目指し,学校教育目標の具現化を図ろうと考えている。


【本校児童の実態から】

 本校は,大仙市の中心部に位置し,児童・職員合わせて900人あまりが在籍する県内でも有数の大規模校である。都市部にありながら素朴で素直な児童が多く,決められたことには真摯に取り組めるという長所が見られる反面,新しいことを切り拓いたり自分の判断で物事を進めたりすることには消極的な面が見られる。
 しかし,数年来,特別活動を中心に様々な方策を具体的に実施し研究を進めた結果,人間関係の広がりや安心して自分を表現できる心地よさや学び合うことのよさ,かかわりの価値を実感している様子が見えてきている。
 そこで,児童が「学び方」を通して,集団の中で豊かに個性を発揮し,また様々なかかわり方ができるように教師が工夫することによって,お互いのよさを認めたり,考えを深めたり,高め合ったりする経験が一層深まり,今まで以上に自分のため,集団のために主体的に行動できる社会性の伸長が図られると考え本主題を設定した。



2 研究仮説

(1)仮説について
児童が身に付けた基礎的・基本的な知識や技能を元に,
■互いに伝え,受け取り,認め合う場などの「学び合い」の活動を,教師が授業の中に意識的に設定
  したり,
■学習したことを児童自らがノートを使って整理したり振り返ったり,
■言語活動の充実のために学校や公立の図書館等を活用した学習をしたり
 することによって,「自ら進んでさまざまな問題に取り組み,解決する仕方(いわゆる学び方)」
  を習得し,確かな学力を身につけた児童が育つのではないか。

(2)研究の視点(全教育活動を通して)
■共に向上し合える学級づくり・集団づくりを通して仲間との「かかわり合う力」
  「問題を解決する力」を育てる工夫
■大人数の中でその子どもなりの一人一人を伸ばす指導の在り方
■共に学ぶ中で「分かる楽しさ」「できる喜びを」を味わわせる単元の構築と学習活動の工夫

(3)研究の中心領域・教科
■特別活動の充実と「学び方学習」による授業改善(主として体育科・図書館教育)
 これまで学級活動(話合い活動)で育ててきた「伝える」「受け取る」「折り合い」「進める」
  などの力の高まりを継続・充実しながら,それらをいかした「学び方」の学習を意図的に設定
  し,実践していく。

<研究の重点>
(1)学級活動の充実・維持
 ・話合い活動を活性化させ,自発的自治的で楽しい活動を充実背させるための支援のあり方
 ・かかわり合いや問題解決力の向上を目指したよりよい集団づくりのための支援のあり方
(2)「学び方」を意識した教科授業力の向上(主として体育科・図書館教育から)
 ・「学び合い」に関する子どもの意識調査と実態把握およびその分析
 ・上の分析を踏まえて,「学び合う力」の向上を促す支援の在り方

<研究の実際>
重点(1)にかかわって
■学年・学級目標の適切な設定の仕方
■話合いのステップアップ
 ・時間内合意による集団決定のためのよりよい方法を探る。
 ・「話合いの力」を向上させる学年に応じた技能・態度表の見直しと評価カードの活用
■話合い活動および実践活動の適切な評価方法

重点(2)にかかわって
■互いに伝え,受け取り,認め合う場などの「学び合い」の活動を具体的に授業の中に設定
■ノート指導の工夫と改善
■学校図書館等を活用した学び方の指導
■「学びのきほん」の定着

<研究成果の検証方法>
■自己評価を重視した検証(「めあて」をもとにした振り返りから)
■児童向け,職員向けアンケート等での検証