中仙中学校 学校経営方針
「伸びよ豊かに 鍛えよ強く」
学校教育目標:心豊かにたくましく
1 はじめに
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創立60周年の中仙中学校は、今よりも一層「明るくさわやかで活気に満ちた学校」の実現をめざします。これは、すべての生徒が「楽しくて明日も来たくなる学校」であり、誰もが、自分の個性や能力を存分に発揮して生き生きと活動している「生徒が主役」 の学校です。生徒には、「思いやりの心」と「チャレンジ・挑戦する心」を実際の行動で示し、互いの信頼関係に基づいた、誰もが自信をもって自分を表現できる明朗闊達な学校風土を築いてほしいと願っています。
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AIなど先端技術の高度化で、社会の変化は加速度を増し、現在は複雑で予測困難な時代となっています。そのため、未来を生きる子どもたちには、困難な場面に直面してもくじけずに、多様な人々と協働しながら課題を解決して豊かな人生を切り拓くことができる、主体性や創造力、粘り強さやたくましさが求められます。
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そこで今年度は、「特別活動」と「キャリア教育」に重点を置いて、主体性やたくましさの育成に全校体制で取り組んでいきたいと思います。特に特別活動では、管理から自治へ」を合い言葉に、話し合いによる合意形成や生徒の自治的な活動の場を保障し、自分たちの力でよいよい。 学校生活をつくる経験を大いに積ませたいと考えます。また、やる気や主体性のベースは「自己「有用感」であるという考えから、「自己有用感」を高める「生徒指導」と「教育課程の改善」に取り組み、「明るくさわやかで活気に満ちた学校」を実現したいと思います。
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校訓『伸びよ豊かに 鍛えよ強く』には、「夢や目標をもち、その実現に向かって自分から進んで行動する主体性とたくましさを育む」という先人の思いが込められています。今年度は、統合から2年間で築いた土台を元に、中仙中学校の強みや特色を確立するときです。教職員 保護者・地域の連携により教育活動の充実を図るとともに、生徒が主役の学校づくりを通して、「夢や目標に向かって主体的に行動するたくましさ」や ふるさとを愛し、ふるさとの活性化に貢献しようとする意欲」をもった生徒を育てていきたいと思います。
2 学校経営の基本方針
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管理から自治へ ~生徒が主役の学校づくり
①自治の意識を高め、生きる力を育む特別活動の活性化
・生徒会活動、学級会や学年生徒会活動を大切にした居場所づくりと絆づくり
②自己有用感を高める生徒指導が 「安心して生活できる」 居心地のよい学級をつくる
・生徒のよさを「認める・ほめる価値付ける」教師の姿勢と働きかけ
・「凡事徹底」(あいさつ返事整理整頓)当たり前のことを当たり前にできる価値を認める
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地域とともにある学校 ~地域に開かれた、地域に愛される学校
①地域団体や地域学校協働活動本部との連携推進
・社会に開かれた教育課程の実現(地域と学校のWin-Winの関係づくり)
②積極的な情報発信と学校公開
③中仙地区教育研究会を中心とする園・小中連携教育の継続と強化
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学校課題に対応する機動力のある組織 ~課題意識の共有・即時対応・チーム対応
①プロジェクトチーム型の学校運営組織
・学力向上推進委員会、さわやか委員会、リーディングDX推進委員会の機能化
②業務改善と働き方改革の推進~業務改善委員会 学校評価、ICTの活用
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職員の和を大切にする職員室づくり
①「一人の問題は学校全体の問題である」という意識の共有し、支え合う職員
②決して一人で抱え込ませない ~情報共有とチーム対応の徹底
3 目指す生徒像
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夢や目標に向かって主体的に行動し、たくましく生きる生徒
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ふるさとを愛し、ふるさとの活性化に貢献しようとする生徒
4 目指す学校像 ~「明るくさわやかで活気に満ちた学校」
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自治的な気運に満ち、目標に向かって生徒が主体的に活動している学校
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生徒一人一人に応じた「分かる授業」と「確かな学び」が保障されている学校
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地域や校種間の連携を大切にして、生き抜くたくましさを育む学校
5 目指す教師像 ~「生徒の心に火 (灯) をともす教師」
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生徒一人一人のよさを「認める・ほめる・励ます 伸ばす」教師
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教育活動に工夫を凝らし、生徒とともに熱く行動する魅力的な教師
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組織人としての協調性をもち、チームで課題に取り組む専門性の高い教師
6 経営の重点と具体的な施策
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自己有用感を高める生徒指導と特別活動の充実 ※「話し合いによる合意形成」を重視
①学級会や学年生徒会活動の活性化による、生徒の居場所づくりと絆づくり
②生徒の主体性を重視した生徒会活動の充実と学校としての一体感の醸成
③一人一人のよさを認め、 自己有用感を高める生徒指導の充実
④思いやりの心を育てる道徳教育と人権教育の充実〜いじめを許さない学校づくり
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学習意欲の向上と確かな学力の定着
①生徒主体の授業づくり~ 「分かる」「できる」が実感できる「楽しい」授業の構築
・学習規律の定着~始めと終わりのあいさつや返事、 姿勢、 机上の整理整頓など
・「秋田の探究型授業」 の基本プロセスを機能させた授業づくり
・ICTを効果的に活用した 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の研究
・TTや少人数学習によるきめ細かい指導
・小中連携による授業改善の推進 (中仙モデル、 相互授業参観、乗り入れ授業)
②学習成果を実感し学習意欲を高める定期テストや評価の実践
・ICTを活用した家庭学習の充実
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ふるさと教育を基盤とした地域に根ざしたキャリア教育の充実
①秋桜プロジェクトによる地域交流や地域貢献活動の一層の活性化
②地域の素材や人材を活用したふるさと教育や体験学習の充実
③課題解決能力や思考力・表現力・情報発信力を高める総合的な学習の時間の充実
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心と体の健康づくり
①教育相談体制の充実 ~希望面談、 スクールカウンセラーの活用
②健康な体を支える望ましい生活習慣の確立 (早寝・早起き・朝ご飯)
③デジタルシチズンシップ教育の充実
④望ましい運動習慣の形成と持久力向上 (韋駄天活動)