学級活動のすすめ
  副会長 生保内小学校 相澤 克彦
 毎週1単位時間、年間で35単位時間の学級活動を積み重ねる効果を考えてみたい。
 学級活動を行うに当たり、下準備を行う。計画委員会(名称や細かい運営の仕方は学級の規模等でそれぞれ違うだろうが・・・)で議題を選定する。提案者と相談し、提案理由を準備する。司会グループは、提案理由を検討し、出そうな意見などを予想し、話し合いの柱立てをする。場合によっては事前調査をしたり資料を作成したりする。また、学級に議題等の連絡をする準備もしなければならない。
 このような活動を経て1単位時間の話し合いが行われる。本時の活動はもちろんであるが、この下準備の時間も子どもたちの力を伸ばすのではないだろうか。学級をよくすることを考えたり、提案者の考えを尊重したり、発言内容を予想したりする活動の中で、他者を思いやる気持ちが育つであろう。また、話し合いを有意義にしたり、よりわかりやすく知らせる方法を考えたりする中で、様々なアイディアが生まれ、その一つ一つが子どもたちの財産となっていく。計画委員や司会者グループが一回りする頃には、学級全体に大きな力がついているはずである。
 こうして育てられた子どもたちは、必ず児童会・生徒会活動、クラブ活動、学校行事などの特別活動はもちろんのこと、教科等他の活動でも活躍する。忙しい毎日ではあるが、学級活動の時間とその準備の時間を大切にしていきたいものである。

文献のご紹介  〜副会長の相澤先生から以下のようなご紹介がありました〜 
 今年2月に発行予定です。
 特別活動の効果的な実践の進め方、評価活動等の解説と「計画−実践−診断−改善」のサイクルで構成したチェックリストを載せている図書です。

 文 献 名
 「教育実践チェックリスト」(全4巻)
 第4巻「特別活動実践チェックリスト」
 編 者 宮川八岐
 出版社 教育開発研究所
 値 段 2,415円(税込み)

 ※参考1〜3巻について
 第1巻 学級経営実践チェックリスト
第2巻 学習指導・評価実践チェックリスト
 第3巻 生徒指導・進路指導実践チェックリスト
 値 段 各2,415円