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よく生きよ よく生きよ
故郷の 父母の 恩師たちの
言葉には出ない 願いかもしれない
その声は呼びかける 明るすぎ
まぶしすぎて見えない言葉が
呼びかけてくる
よく生きよ |
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よく生きよ よく生きよ
そうだ この言葉はギリシャや孔孟の
昔から選ばれた知者たちが
いちはやく耳にとめ
ただただその意味を聞き取るために
刻苦の生涯を歩いた 人類最初の
そして 最も偉大な言葉なのだ |
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その声は はじめはかすかに
開きかけた花のつぼみの
うす暗い花芯のように
目覚めたばかりの春の水底に
光っては消える魚の背中のように
見えはするけれども聞こえない声だ |
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人類は無数の言葉をもつゆえに
他の生き物にまさるが
人類を人類たらしめた最初の言葉を
あまり確かには知っていない
なぜなら それはこの耳にとらえるには
あまりにも大きすぎる言葉だからだ
われらは今 |
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その声が樹々の葉にふりそそぐ
陽の光のざわめきのように
みるみる広がってゆく |
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さんさんとふりそそぐ光の中で
自らの中に 自らの声を聞こう
とらえにくいが 誇らかに
力強い呼びかけの声を聞こう |
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豊かな土壌をみたし
そびえる山脈に漫々とたたえて
今 透明で巨大なコーラスとなる
よく生きよ よく生きよ |
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人類永遠の賛歌を聞こう
よく生きよ
恵まれたこの日に− |
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雄物の川辺 春満ちて
よろこび開く 花の群
湧く姫神の泉にも
ゆかしき樹々の香りあり
ああ かぐわしきふるさとに
さやかにめぐる春秋は
ここに育む若人の
ほがらかの ほおに呼びかけるよ |
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駒に一点 白雲は湧き
往きては還る鳥の群れ
ここ仙北をみはるかす
わが学舎に栄えあれ
いま 緑こきふるさとの
野山をわたるそよ風は
ここにつどえる若人の
すこやかな肩に呼びかけるよ |
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善意と美とを心にたたえて
よく生きよ 大曲中学
大曲中学の若人よ |
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聡明と意志を瞳にたたえて
よく生きよ 大曲中学
大曲中学の若人よ |
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