大仙市立大曲小学校

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学校経営

1. 経営の基調

  本県は、豊かで美しい自然環境に恵まれているものの、人口減少及び少子高齢化の進行状況は厳しいものがある。子どもたちには、時代の変化をとらえて力強く未来を切り開き、本県の活性化に寄与してほしいと願わずにはいられない。
  本校は、大仙市の南東部(旧大曲市の中心部)に位置し、創立149年の歴史と伝統に支えられ、地域の文教拠点として大きな役割を担っている。大仙市は、「人が活き人が集う夢のある田園交流都市」を掲げており、全国に名高い花火競技大会や市民参加型の音楽祭などは、地域をあげての芸術・文化の象徴となっている。これらの歴史と伝統、文化を継承し、地域の発展に貢献することができる人材の育成は本校にとっての使命ともなっている。
  遥かに望む秀峰鳥海山と、雄物川の豊かな流れに抱かれた学舎には、児童702名と教職員70名が集い(4月1日現在)、様々な交流活動を通して高次の道徳性や社会性が身に付くように努力している。また、地域には、生活の知恵や自然・伝統・文化に造詣が深い先人が多く、教育に対する関心も高い。学校と地域が協力して子どもたちを育てる校風の構築を図っているところである。在籍児童は、市内の様々な就学前施設からの入学生であり、転入によって途中から在籍している子どもたちも少なくない。明るく素直な子どもたちが多いものの、友人との良好な関係の構築、自分に対する自信、粘り強く取り組む姿が課題としてあげられる。
  以上のことから、本校の特色である大集団で活動する一体感や達成感を感じとらせながら、一人一人の特技や長所、努力する姿や活躍する姿を日々の生活から見つけ、価値づけることによって自己有用感を向上させるとともに、大集団の中であっても自分の良さを活かし関わっていこうとする意欲的な態度、将来を担う自立した、たくましい人材の育成に努めていきたい。




2. 校是・学校教育目標



(1) こころひらいて
  一人一人の人間は、資質や能力、育った環境による価値観や道徳観、判断力などが異なっている。人間の共存・共生には、理解し認め合う心をベースとし、相手を受け入れるだけでなく、自らの心の発信も積極的に行おうとする態度も必要である。「こころひらいて」とは一人一人が本来もっている「やさしさ」ととらえさせたい。この「やさしさ」とは、物の見方・感じ方や考え方、価値観、伝統や文化の違いを受け入れる等、異質なものや他者との違いを認め受け入れ、相手の立場を尊重するやさしさである。「こころをひらく」教育が、人間尊重の精神と平和を愛する心を育て、グローバルと市民性という両方の視点をもち、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括・受容)を推進する人材の育成につながると考える。

(2) ゆめをそだてる
 「ゆめ」は希望や志、目標に置き換えることができる。「ゆめ」は明るさとやる気、実践力を生み出す源である。「そだてる」ということは、「ゆめ」を膨らませたり新たにしながら現実味のあるものへの具体化を図るとともに、実現に向けて自ら挑戦し実行する力、粘り強く取り組む力を高めていくことを意味する。発達段階に応じた指導で「ゆめ」を大切にしていくことは、子どもの目標に向かって向上する心や挑戦する心、不屈の精神等を鍛えることであり、変化の激しいこれからの社会をたくましく生き抜くためには不可欠の指導内容である。子どもたちは自分の「ゆめ」を他の人に認められ応援されることによって、自分自身の存在感と有用感を体得することができる。それが次の意欲と学びを生み出し、よりよい社会の実現に向かって努力し続ける姿勢の育成につながると考える。

(3) I will, I can. One for All, All for smile. ~ きっとできる えがおのために ~
  多様な子どもたちの存在を認め適切な支援を継続しながら、本校の特色である大集団による経験を積み重ねることにより、一人一人が自信に満ちて実行力がある子どもを育てたい。
  一人一人のよさや持ち味については、子ども自身もまだ気付いていないこともある。日々の学習や学校生活の様々な場面で一人一人のよさをお互いに見つけ、伝えていくことを丁寧に継続することにより居場所のある学級づくりを進めていきたい。また事前、事後の指導を丁寧に行い子どもの振り返りを充実させるとともに教職員の適切な評価によって、自己有用感が向上するサイクルを機能させ、子どもの自信や意欲の高揚につなげたい。。
  人は一人では実現が難しいことでも、仲間と協力し合い、支え合うことによって大きな力を発揮し実現することができる。その経験が豊かになるほど、集団でのパフォーマンスも高まっていく。集団を構成する一人一人が目標に向かい、意欲的に伸び伸びと自分の力を発揮したりお互いを支えながら役割を果たしたりすることで、大きな達成感や成就感を味わい、自己有用感が高まる。そのためには、教職員がタイミングを逃すことなく適切な意欲付けと評価を丁寧に重ねていくことが必須である。集団の中で自分の存在を見出し、自分のがんばりがみんなの役に立っていると感じる瞬間は、子どもが集団に貢献し、自己実現している姿と捉えることができる。その経験が新たな生活や活動への意欲、自信につながり、力強いサイクルが生まれる。
  教職員が目指すものは、子ども一人一人が、勉強が「できた、分かった、楽しい」という姿(=笑顔)であり、自分のがんばりがみんなの役に立ち、認められて「うれしい」という姿である。子どもにとっての「みんな」とは、学校の仲間はもとより、子どもの家族や地域の方々にまで広げて捉えたい。地域の笑顔を意識した活動は、ふるさとへの思いを深めることにもつながる。また、教職員の笑顔もまた、子どもたちを笑顔にする力をもっていることは言うまでもない。
   児童、教職員、家庭、地域・・・それぞれの笑顔のため、一人一人の持ち味やの輝く姿(笑顔)のため、一人一人の持ち味や人間性を活かし、またチームでも力を発揮し、本校の教育活動を推進する。知恵と汗を結集して大規模校ならではの教育課程を工夫し、学校教育目標「 I will, I can. One for All, All for smile.~きっとできる えがおのために」の実現を目指したい。



3.目指す姿

< 目指す子ども像 >
○ 感謝と思いやりの心をもって共に生き、ふるさとを愛する子ども            (心を磨く子)
○ 学びを生かす喜びを実感し、主体的・対話的に学んで自己の学びを深める子ども(知を高める子)
○ 高い志をもち、その達成に向けて粘り強く挑戦する子ども                (たくましい子)
< 目指す学校像 >
○ ふるさとへの愛情と愛着を育み、地域に貢献できる学校
○ 安全で居心地がよく、安心して学び合える学校
○ 子どもの社会性と学力の向上を保障できる学校
< 目指す教師像 >
○ 一人一人のよさを認め、子どもたちから信頼される教師
○ 子どもの学びを保障し、できる喜びを感得させる教師
○ 進んで研修に励み、自己の資質向上に努める教師