大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成25年2月14日  No.38

刈和野の大綱引き 
 
 
 2月10日,数ある冬の風物詩の中で昭和59年1月21日に国指定重要無形民俗文化財として指定された「刈和野の大綱引き」が,今年も7500人の人々を集めて行われました。
 私は,東京から来た友人を連れて,綱引きに参加しました。友人達は,午後3時に上桧木内の「紙風船上げ」を堪能し,秋田内陸線で角館に7時に戻り,軽い夕食をとり,午後8時には,私の車で刈和野へと向かいました。
 8時40分頃に刈和野に到着しました。綱引き会場は,9時前には,人で埋め尽くされており,駅前から入った私たちは自然と上町の綱に陣取りました。本校の1年生が,「こんばんは」と明るいあいさつをしてくれました。1年生は,「ふるさと学習」で「綱撚い」にも参加していますので,私の周辺でも10人ほどいました。
 友人達は私以外は,初めての参加者で,その一人が,「建元」の袢纏(はんてん)を着た若者に「その提灯はどうなっているの?」と聞きました。そうしたら「ろうそくではなく,LEDで出来ている。」と答えたそうです。だから,横にしても逆さまにしても,火が自然にともっていたのです。時代はLEDです。
 9時開始ですが,中心部の段取りが長引いていたようで,なかなか始まりません。また友人の一人が大きな声で,何かを話しました。すると袢纏の若者が「父さん,父さん,もうすぐ始まるから,静かにして。」と声をかけられました。
 9時15分頃でしょうか,中央の綱に上がっていた人たちが動き出したその瞬間,綱引きは始まりました。後方についていた私たちは,綱が伸びるまで,駆け足で後ろに綱を引きました。綱がピーンと張ったところで,しばし互角の勝負です。しかしながら,次第に私たちの綱が引きずられていきます。昨年もおととしも,このような状態からの逆転でしたから,誰もあわてませんでした。そして,3分くらい経った後,私たちに「しゃがめ,しゃがめ,綱を横に開いてしゃがめ。」という指令が出ました。全員,綱を地面につけて姿勢を低くしました。そして,相手が疲れたところをねらって,「いまだ!いくぞ。ジョヤサノ!」と声をかけ,再び綱を引きました。ところが,今年は,これを3度くらい行っても,下町の勢いは止まりません。私たちの綱はずるずる引きずられ,10分後に,下町の勝利となりました。およそ100m,引きずられたでしょうか。
 終わった瞬間,「あ〜あ,負けた。」という声がため息とともに,上町に流れました。しかし,袢纏の若者達は「今日はありがとう!来年は必ず勝つぞ!」と叫び,上町の仲間達から拍手をもらっていました。戦いの後の引き際,これは他の祭りにはない爽やかな印象をもちました。
 毎年,1年生がこの大綱引きを学び,参加します。建元を行っている大人が次の世代にやり方を引き継いでいきます。13歳の中学生が20年後,33歳になったとき,再び「建元」となって,この大綱引きを引き継ぐことを期待します。
 
水曜朝全校集会
 
 今週より全校集会のテーマは「この一年を振り返って」になりました。スピーチを紹介します。
□ 3年生
A組 佐藤竜介さん:僕は,統合を振り返って「疲れた」というのが率直な感想です。「疲れた」と言っても,4月と今とでは少し違います。4月頃は,西仙北西中学校と統合して,自分の居場所がわからないという悶々とした日々が続き,精神的な疲れというのがありました。しかし,今は,雰囲気にも慣れて友達と一緒に勉強したりふざけ合ったりして,楽しんで「疲れた」という感じがあります。あと,学校に来られるのは20日くらいしかありませんが,楽しんで過ごしたいと思います。
B組 本間紗羅さん:統合しての一年を振り返ってみて,統合してからは友達もでき,行事も新しくでき充実した一年を送ることが出来ました。卒業まであと少しですが楽しんで学校生活を送っていきたいと思います。
□ 2年生
A組 佐々木美優さん:西中でいたときでは考えられないくらい人が増えて,慣れるのに大変だったけれど,勉強も部活も充実して過ごせたのでよかったと思います。4月からは3年生になるので,気を引き締めて頑張りたいです。
B組 大信田巧馬さん:ほとんどの部活がよい成績を残したので,よかったと思いました。今年は自分たちの年になるので,先輩達の成績を超えられるように頑張りたいと思います。
□ 1年生
A組 戸島柚葉さん:統合一年を振り返って,とても楽しい一年だったと思います。勉強も部活も楽しくできました。来年は2年生になるので1年生の手本となれるように頑張りたいです。
B組 佐藤瑞樹さん:最初は,4校の人と話せるか心配でしたが,話すことが出来てよかったです。でも,まだ話したことが無い人もいるので,2年生になるまで話したいです。
C組 佐々木光真さん:統合して振り返ってみると友達が増えました。2年生になってクラス替えがあるので,もっと友達つくりを頑張りたいです。
 
 感想発表がありました。
2年A組(生徒会執行部) 後藤早葵さん:今日のスピーチを聞いて,この一年,みんな楽しかったり大変だったりする人がいるんだなあ,と思いました。私は今年3年生になるので,楽しい事ばかりではないと思いますが頑張っていきたいと思いました。
3年B組 豊巻栞さん:私は今日のスピーチを聞いて,統合してから一年が経つのが早いと感じました。まもなく卒業なので,少ない間ですが一日一日の学校生活を大切に過ごしていきたいです。 
2年A組 進藤佳那子さん:今日のスピーチを聞いて統合したばかりの4月を思い出しました。スピーチの人が言ったように,4月はぎくしゃくしていた教室も,今は仲良くなっていて,よかったなと思っています。実は,まだ話したことがない同級生の人もいるので,今年は話したいです。
1年B組 三浦開都さん:スピーチを聞いて,自分も友達がたくさん増えたので,これからも友達を増やしていきたいです。
 
生 徒 総 会
 
 2月12日、5・6校時に生徒総会が開催されました。
 生徒会長あいさつの後、議長団の立候補、2年男女各1名が議長に立候補し、議長席に座りあいさつをしました。
 すぐさま、議事に入りました。生徒会執行部が一番先に今年度の反省を延べ、続いて各委員会の報告となりました。
 いよいよ一般質問・意見の時間です。体育委員会と放送委員会、図書委員会などに質問や意見がありました。
 体育委員会へは、体育館使用割りについて、5分間走について、などでした。
 体育館使用割りでは、現在体育館は、曜日によって、1学年の使用しか認められていません。それはなぜか、ということになり、2学年一緒に開放すると、どちらもボールの後始末を行わなかった、という経緯がありました。そこで、もしもボールや用具の後始末がしっかりしたなら、前のとおりに戻して欲しい、という要望に対して、委員会で話し合い、その結果を待ちたい、とありました。 
 質問者の合計は36名に及びました。
 質疑応答の後は、会計の決算報告でした。決算報告にはほとんど質問が出ず、承認されました。
 質疑応答を聞いていて、専門委員会の各委員長は、難問に対しても、自分の考えで対応し、正論で進めたのがよかったです。
 11月の生徒会役員改選から、新生徒会執行部の初舞台となりましたが、先輩たちに負けないくらいしっかりとした受け答えでした。今後の活動が楽しみです。
 



P&Cのキャラクターが祭りを祝う
 
 2月7日付,秋田さきがけ新聞朝刊に紹介された地域キャラクターが,2月9日の「どんと祭り」の看板として紹介されました。これは,西仙北地区青少年育成会議並びに大仙警察署西仙北交番から依頼されたもので,図案は「大綱引き」にちなんだ地域キャラクターで,本校のパソコン&クリエイト部(P&C)が作成しました。3人家族の「大綱家」で,写真のように当日は大きな看板として登場しました。
 本校ではPTA(2月22日)まで,玄関前ホールに展示しますのでご来校の際はご覧下さい。


JRC委員会寄贈の車イス到着
 
 JRC委員会を中心に全校生徒で空き缶・古新聞等の回収金や立志祭バザー収益金などで,今年度ウォームハートに寄贈することになった車イスが到着しました。贈呈式は2月27日です。全校の皆さん,ご協力ありがとうございました。
 
◎ 第13回「子どもと家族のペア非行防止健全育成標語」
 優秀賞 阿部嵩史さん,直哉さん
  「気をつけて 相手が見えないネット世界」
  「消しゴムで 消せない書き込み歩き出す」
 佳 作 佐々木優希さん,愛美さん
「ケータイは ルールを守って 楽しくね」「気を付けて 便利と危険 携帯してる」
※ 中学生772点の応募作品から選ばれました。優秀賞の表彰式は2月22日です。