大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成25年1月30日  No.36

 
なぜ高校に進学するのか?
 
 公立高校の前期入学試験が1月31日にあります。今年から,国語,数学,英語の筆記試験が,従来の面接に加えられます。3月5日の一般高校入学試験でも,5教科の他に面接があります。
 この面接に対応するために,面接のマナーや基本的な事柄について,3年生は,どの生徒も学習しています。
 面接の一番最初に問われるのが,「受検番号,出身校,名前」です。その次が「あなたは,なぜ本校を志願しましたか。その理由を述べてください。」というものです。一般入試では,集団面接で時間も限られていますので,この質問は「高校に入学してから,頑張りたいことは何ですか。」に変わるかもしれません。
 前期試験を受ける生徒は,学習を一生懸命行い,次の目標である大学進学を目指したい,というのと,中学校で行ってきた部活動をそのまま継続して,インターハイを目指したい,という2つに分かれるようです。
 そこで,部活動を一生懸命にやって更に部活に関する能力を高め,インターハイに出場したい,その後,どうするか,ということになります。
 たとえば,野球であれば,甲子園を目指し,甲子園に出て,プロのスカウトが来る,という夢に到達するのは,至難の業です。
 1月27日「秋田さきがけ新聞朝刊」の「ひと旬」欄に,次の記事が掲載されました。

高校教諭からプロ野球日本ハムの
ヘッドコーチに就任
 2013.01.27秋田さきがけ朝刊「ひと旬」から
阿井 英二郎 さん
(あい えいじろう)
 埼玉・川越東商の野球部監督にプロ野球日本ハムからヘッドコーチにとの要請が届いた。「教員なら60歳までできるが、1年で首になる可能性もある」。教え子や家族のことを考えて悩んだ。しかし覚悟を決めて新たな道に踏み出した。

 群馬・東京農大二高からプロ入り。主に中継ぎとしてヤクルト、ロッテで17勝17敗4セーブの成績を残した。1992年限りで引退後は昼は会社員として働き、夜は大学の通信課程で勉強して教員に。世界史や地理を教えながら、「休むのは正月だけ」で野球の指導に没頭した。
 プロ経験者が教員を経て、再びプロの世界に復帰した例はない。教職生活の方が長くなったこともあり、就任会見では、選手を思わず「生徒」と呼んでしまった。実際、生徒を指導した時のように選手にも接することになりそうだ。
 「いくら技術だけを鍛えても内面的な成長はない。そういう部分ではプロもアマも関係ない」との持論がある。10年間のプロ生活で「ただ打って、投げて、走るだけでは野球はうまくならない」と体感できた財産もある。
 転身を決めた理由は3歳年上の日本ハムの栗山英樹監督とヤクルト時代の同僚だったから、だけではない。教育を重視する球団姿勢に共感したことが決め手だった。
 日本中央競馬会(JRA)の調教師を父に持つ。サインを求められると「黒板に書くほうが慣れていて」と苦笑いした。趣味は映画鑑賞や神社仏閣巡り。48歳。茨城県出身
 
 
 阿井さんは,プロ野球選手として成績を残し,その後社会人になり,通信制課程で教員免許を取得,そして教員となり,今またプロ野球の道へ,という人生です。
 この記事を読むとき,阿井さんは確かに野球は上手だったのかもしれませんが,人生の中で,どんなときも「学ぶ」という姿勢をもち続けているのでは,と感じました。野球ができなくなっても自分には,他の職業もできるし,新たな職業を学ぶ姿勢もある,と常に,謙虚な姿勢で人生を送っているのだと思います。
 私は,高校進学の目的は,その人ごとに思うところがあると考えますが,豊かな充実した人生をおくるために,どんなことがあろうと対応できる能力−学ぶ力−を身に付けていくことだと,阿井さんのお話から感じました。
 
全校定例朝集会
 
 少しばかり積雪のあった朝,まぶしい太陽の光が校舎に差し込み,いつもより心なしか明るい多目的ホールで,今週の全校定例朝集会が開催されました。今回の発表者の内容を紹介します。
□3年生
A組 佐々木香穂さん:私の2013年の目標はとにかく勉強することです。約1ヶ月後には高校受検があるので,それに合格したいです。また,高校では,今よりも勉強が難しくなるので,今からそれに備えてしっかり勉強していきたいです。
B組 伊藤結菜さん:私の13年を迎えての目標は,勉強を頑張ることです。苦手教科を克服して得意教科を伸ばしていきたいです。また,生活習慣を見直していきたいと思います。
□ 2年生
A組 後藤早葵さん:私の今年の抱負は,一つめは勉強です。勉強では,1・2年生の復習をしっかりしてこれからの授業の予習をしていきたいです。二つめは部活(バレーボール)です。部活では,冬の期間は体育館で練習する時間が少ないので,短時間で試合のためになる練習をしていきたいです。また,総体では,先輩達より勝ち進んでいけるよう頑張りたいです。
B組 飯村あすかさん:私の今年の目標は家庭学習を頑張ることです。3年生になると受験勉強が大変になるので,1・2年生の復習や授業の予習などをしっかりやりたいです。
□ 1年生
A組 佐々木優花さん:私の今年の目標は勉強を頑張ることです。特に,数学と社会が苦手なので,ワークなどで復習をしっかりしていきたいです。
B組 佐々木優希さん:私の今年の抱負は,先輩としての自覚をもつことです。今年は2年生になって,新しい1年生が入ってくるので,先輩としてよい手本を見せられるようにしたいです。
C組 後藤優貴さん:去年はあまり発表などができなかったので,今年はいっぱい発表をして,よい成績をとれるよう頑張りたいです。
 
 この後,各学年1名ずつと生徒会から1名の計4名の皆さんから感想発表がありました。どの生徒も「発表者の目をしっかり見て聞くことが出来ていた。校歌もしっかり歌うことができていてよかったです。」という感想が述べられました。
 
1年生 総合的な学習 「ふるさと学習」
 
 1年生は,冬休み明け,「郷土の伝統文化に触れ,継承していこうとする心を育てる」というねらいで「ふるさと学習」を行っています。
 この学習は次の3つの内容から成り立っています。
 ・ポスターセッション(秋田県の小正月行事について) 1月24日
 ・綱よい講話 1月29日
 ・綱よい   1月31日
 そして最後の活動が,2月10日本町で開催される「刈和野の大綱引き」への参加で幕となります。
 1月24日のポスターセッションからその様子をお伝えします。

□ ポスターセッション
 
6校時に,体育館に集合し,それまで調べていた「ふるさとの行事」について,ポスターセッション方式で集会を開きました。
 それぞれのふるさとの行事は次のとおりです。

・刈和野の大綱引き ・なまはげ紫灯まつり
・横手のかまくら  ・大館アメッコ市
・犬っこまつり   ・紙風船あげ
・掛魚まつり    ・六郷の竹うち
・どんど焼き


 3学級の生徒が各学級9つくらいのグループになって,上のまつりから好きなものを選び,それについて調べて発表します。
 最初に,A組の生徒が発表します。A組の生徒は,9つの場所(ブース)に移動します。その後,B,C組の生徒がイスを持って好きなブースに移動します。そして,全員散らばったところで,4分間で発表したり,質問したりします。4分間が終わるとAのグループはそのままのブースにおり,B,Cの生徒が次の聴きたい場所に移動します。各学級の発表は4分間×2回で,Aの後は,Bが発表,その後はCが発表でした。同じまつりでも,視点を変えた調べ方をすると発表内容が異なりました。
 面白い発表には笑いが起きたり,クイズ形式で正解したり不正解だったりと,秋田県のふるさとのまつりをよりよく知った1時間でした。

 
 次に,29日に開催された「大綱引き講話」です。

□ 「大綱引き講話集会」
 6校時に,刈和野の大綱引き保存会会長さんをはじめ,関係者計3名が本校を訪れ,「刈和野の大綱引き」500余年に及ぶ,国無形重要文化財について,熱い思いを伝えてくれました。
 印象的だったのは,二日町雄綱が42尋(ひろ:約64m),五日町雌綱が33尋(約50m)と知らされましたが,この「42」と「33」の数字は,男性の42歳の厄払い,女性の33歳の厄払い,という数字であるということでした。 
 そして,実際に,雄綱と雌綱のミニチュア版を持参いただき,「綱の出し合い」「綱合せ」まで,実物通りに教えていただいたことでした。
 



1月31日は,いよいよ「綱よい」です。旧刈和野小学校地区の生徒は小学校で体験してきましたが,それ以外の生徒は初体験となります。例年,厳しい寒さと降雪がある「綱よい」,天気が少しでも穏やかであることを願うばかりです。
 
 
◎ 第14回 大曲西中学校バレーボール招待試合 優勝
(1月27日:大曲西中学校体育館4校×2ブロック)
□予選リーグ 2勝1敗 リーグ1位
 西仙北○2(25-7,25-5)0●南外
 西仙北●1(13-25,25-19,22-25)2○協和
 西仙北○2(25-12,25-18)0●平和 
 2勝1敗が3校で,得点率で本校が予選1位。
□ 決勝  優勝
 西仙北○2(25-10,25-22)0●角館