大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成25年1月16日  No.34

 

平成25年 冬休み明け 集会


 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 さて,1月15日(火),後期後半のはじまりの朝集会を行いました。
 私は,「求めて学ぶ」と「高名の木のぼり」の2点についてお話ししました。概要は次の通りです。

 後期後半が始まりました。卒業式と修了式までの日数を数えると3年生は54日,1・2年生は66日となります。(土日祝日を入れて)
 この約2ヶ月のまとめの時期にあたり,2点についてお話します。
 1点目は「求めて学ぶ」ということです。3年生は,高校入試のために,受験勉強真っ最中でありますが,もしわからないところがあったら,どうするでしょうか。自ら動かずに,そのままにしていれば,その問題を解決することはできません。自分で調べたり,友達に聞いたり,先生に質問したりという行動を起こすことです。何もしないでいるとそのままになってしまい,進展はありません。まず,自分から積極的に動く,すなわち「求めて学ぶ」姿勢が欲しいです。
 2点目は,吉田兼好の書いた「徒然草(つれづれぐさ)」第109段にある「高名の木のぼり」についてです。徒然草を知っている人は手を挙げてください。(1年生は0,2・3年生で半分くらい挙手しました。)私は,中学校の3年生の学級担任が多く,修学旅行もそのたびに行ってきましたが,ある学校の校長先生は,修学旅行で帰ってきた旅行団に向かってお話ししたのが,この「高名の木のぼり」です。実際に,読んでみます。

<原文> 高名の木登りといひし男(をのこ)、人をおきてて、高き木に登せて梢(こずえ)を切らせしに、いと危ふく見えしほどは言ふこともなくて、降るるときに、軒長(のきたけ)ばかりになりて、「過ちすな。心して降りよ。」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。いかにかく言ふぞ。」と申し侍りしかば、「そのことに候ふ。目くるめき、枝危ふきほどは、おのれが恐れ侍れば、申さず。過ちは、やすき所になりて、必ずつかまつることに候ふ。」と言ふ。
 あやしき下臈(げらふ)なれども、聖人(しゃうにん)の戒めにかなへり。まりも、難き所を蹴いだしてのち、やすく思へば、必ず落つと侍るやらん。

<口語訳>(インターネットから転載)
 木登りの名人と評判されていた男が、人を指図して、高い木に登らせて、梢を切らせた時に、(高い所で)とても危うく見えた間は何も言わなくて、降りる時に、軒の高さぐらいになってから、「あやまちするな。用心して降りよ」と言葉をかけましたので、(見ていた私が)「これぐらい(の低さ)になっては、飛び降りるとしても降りれるだろう。どうして(今ごろになって)そんなことを言うのか」と申しましたところ、「そのことでございます。高くて目がくらくらし、枝が(折れそうで)危い間は、本人が恐れ(用心し)ていますから、(私は何も)申しません。過失というものは、安心だと思う所になってから、必ずしでかすものなのです」と言う。
 賤しい身分の低い者ではあるが、(そのことばは)聖人の教訓に一致している。
 蹴鞠でも(同様で)、蹴りにくいところをうまく蹴った後、安心だと思うと、必ず(蹴りそこなって)鞠が落ちると、(その道の達人が)言っているとか。

(集会では,原文を少しと口語訳を紹介しました。) このように,危ないときは,一生懸命注意しているので,安全ですが,あともう少しというところで,気をゆるくして失敗してしまうことがある,という戒めの言葉です。
 今年度1年間,あと約2ヶ月となりましたが,油断することなく,緊張感をもって,最後のまとめの時期として奮闘いただければありがたいです。

冬季休業中に行われた活動

 冬季休業中に行われた活動についてお知らせします。(○数字は学年です。)
 12月25日〜27日には,佐々木千紘さんBが,大阪でのJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学校バレーボール大会に参加しました。結果は次の通りです。

◎ JOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学校バレーボール大会
・予選リーグ 1勝1敗
 秋田0(20-25,22-25)2埼玉
 秋田2(25-13,25-21)0石川
・決勝トーナメント1回戦
 秋田1(23-25,25-22,20-25)2宮城

 佐々木さんに,秋田に帰ってからお話を聞くと,次のような反省を述べてくれました。

 合計で3試合をしたけれども,先発出場で全試合に出場し,自分はセンタープレイヤーとして試合に臨んだ。決勝トーナメントは本当に惜しくて,宮城でなければ勝てていたかもしれない。(同じ東北なので,秋田県の情報が伝わっていた。)

 佐々木さんは,夏の県大会が終わってからも,この大会のために,毎日後輩と部活動を一緒に行ってきました。他の学校のプレーを見て,学ぶところが多かった,ともお話をしてくれました。
 佐々木さんのこれからの活躍に期待したいと思います。

12月26日〜28日には,平成24年度東北中学校バドミントン選手権大会が青森県武道館で開催され,秋田県大会で上位の成績を収めた本校選手団が参加しました。
結果は次の通りです。

◎ 平成24年度東北中学校バドミントン選手権大会
○男子団体
 1回戦 西仙北1ー2会津若松五中

○男子ダブルス 伊藤悠貴・福田伊織組 第5位
 2回戦 伊藤悠貴・福田伊織2(26-24,21-8)0関・小野寺(岩手県千厩中)
 3回戦 伊藤悠貴・福田伊織2(21-12,17-21,21-17)1島貫・水戸(宮城県槻木中) 
 準々決勝 伊藤悠貴・福田伊織0(7-21,11-21)2久場・佐藤(福島県富岡一中)

○女子シングルス
 1回戦 佐々木梨子1(22-20,17-21,10-21)2熱海咲良(宮城県塩竃一中)
○女子ダブルス
 1回戦 後藤杏樹・齊藤愛2(21-13,21-13)0千葉・藤倉(岩手県滝沢南中)
 2回戦 後藤杏樹・齊藤愛0(11-21,15-21)2酒井・栗城(福島県会津若松四中)

 12月26日朝6時に西仙北インターチェンジを出発しましたが、大雪の関係で会場練習ぎりぎりの11時過ぎに到着しました。
 帰りも遅い時間になりました。雪との戦いもあったようです。
東北大会では,常に1回戦負けを体験している各選手でしたが,今回は男子ダブルスが準々決勝まで進み第5位,女子ダブルスも2回戦まで駒を進めることができました。
 選手の皆様お疲れ様でした。

12月26日には,図書委員が,図書室で,図書にバーコードを貼る作業を行ってくれました。


 図書室にある約8000冊の図書に,一冊ずつバーコードを貼りました。このおかげで,図書管理が確実に行うことができる,というものです。ゆくゆくは,生徒一人ずつにバーコードカードを発行し,それで貸し出しの管理を行うことができます。
 図書委員の皆様,お疲れ様でした。
バーコード読み取り機です。

◎ 第58回青少年読書感想文全国コンクール大曲仙北審査 (○印は学年)
 自由読書二席 佐々木萌さん@
 自由読書三席 嵯峨千優さん@
々 佐々木玲奈さん@
◎ 第49回大曲仙北書きぞめ展
銅賞 伊藤結菜さんB,深浦隆弘さんB
進藤菜摘さんB,深浦千愛さん@

3年生保護者の皆様 ありがとうございました

 12月のPTAで、3年生保護者の皆さんが、本校に卒業記念品を贈ることを決定致しました。
 そこで、第1期生として学校の施設充実のため、体育館の横一文字に決定しました。その看板が、1月7日に完成し、ステージ上に掲げられました。表は、入学式用、そして裏側は卒業式用です。

 表 「夢咲かせよう 立志の丘で」
 裏 「はばたこう 立志の丘から」

 体育館で活動する部活動の生徒、並びに授業で体育館に入った生徒は、この文言を見て、日々、立志の丘で自分の夢が咲くように努力することと思います。
 素敵な卒業記念品、ありがとうございました。