大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成24年12月7日  No.31

 
自分の命は自分で守る  
 
 12月2日、中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落する事故が発生し、9人が死亡する大惨事となりました。昨年度,東中学校の現3年生は,東京から中央自動車道にのって,大月インターチェンジから南下し河口湖,山中湖の旅を経験しました。この笹子トンネルは,大月インターチェンジから北上するコースをとっています。でも,その笹子トンネルの近くまで,旅をしたということに驚きを覚えます。事故の様子では,危機一髪で助かった人,亡くなった車から命からがらはい出て助かった人など様々でした。
 先月,防災教育シンポジウムが雄物川コミュニティセンターで開催されましたが,その際お話しされたことは,「釜石の奇跡」でした。本校生徒の皆さんには,「釜石の奇跡」について,避難訓練の時にお話ししていますが,再掲します。(インターネットからです。)
 
 片田敏孝・群馬大学大学院教授インタビュー
 東日本大震災による津波で甚大な被害を受け、死者・行方不明者が1000人超に上る岩手県釜石市。だが、同市内の14の学校、約3000人の子どもたちは無事に避難を遂げたことは「釜石の奇跡」と言われ、震災直後から日本のみならず世界から注目を集めている。そんな「奇跡」の立役者ともいわれるのが、8年前から釜石市の防災・危機管理アドバイザーを務めてきた群馬大学大学院片田敏孝教授だ。
 
 この片田先生がご指導されてきたのが,次の「避難3原則」です。
 
1「想定を信じるな」
2「その状況において最善を尽くせ」
3「率先避難者になれ」
 
 このことを守った釜石の小・中学生は,誰もいない家から一人の力で,近くの高台に逃げて助かったのです。そのとき,中学生は,小学生の手を引いて逃げたそうです。
 このことを知ったとき,「もしも」とか「万が一」のときは,まず自分自身が避難すること,このことを全員が行えば,全員助かる,と思いました。生徒達は普段,どこに行くにも友達と連れ立っていく生徒もいます。しかし,非常時の基本は「自分の命は自分で守る」ことであることを,「釜石の奇跡」は教えてくれます。
 
PTA親子研修会
 
 12月5日,今年度のPTA親子研修会が,NPOライフキャリア協会 認定講師 畠山哲 氏を講師に行われました。
 講師紹介は,同級生の田口直子副会長でした。
「畠山氏は,1969年昭和44年の生まれで,地元の刈和野中学校から大曲農業高校を卒業後,お家の職業の関係もあり,都内の理美容店に10年間勤務しました。その後平成7年に,秋田市サロン『True Hair』を開店し,現在は社員20名,5店舗を経営する社長さんです。心地よい会話をめざしているそうです。」
 演題は「個性認識学体験講座」新しい認識テクノロジー「四魂の窓」「本当の自分って どんな自分?」です。
 
 畠山氏の講演の概要をお伝えします。
 
 この学校は居心地がよい。雰囲気がよい。welcomeの気持ちが表れていると,先日訪問したときに感じました。これから美容師25年間,仕事を通じて成果があった,これは良かったというものを紹介したいです。
 今日の目的は,
 1 本当の自分を知る。
 2 相手の顔を見て本質を知る。
 3 心の垣根をこえる。
です。
 「個性認識学」の特徴は,人は血液型とか星座とかで,分類したりしますが,これは,
 1 人を直接見て,感じて診断する。
 2 人は成長する。
 を基本にしています。
 
 心と魂を区別しよう。心というのは,「乙女心」「女心」「男心」など「心」を使う言葉はうつろいやすいです。「魂」はどうでしょうか。「雑草魂」「スポーツマン魂」「大和魂」「なでしこ魂」など絶対動きません。
 そこで,「四魂」というものを考えます。
  四魂 COOL冷静 HOT情熱的
DRY合理的    智     勇
WET情緒的    親     愛
 
 このマトリックス表(2次元表)は,DRYでCOOLな人は「智」というように見ます。
 「勇」の聴き方は「できるかどうか」,「愛」の聴き方は「好きか,嫌いか」,「智」の聴き方は「わかるかどうか」,「親」の聴き方は,「関係あるかどうか」です。人はこの4つに分類されますが,それぞれの分類で人生で求めるものが違います。
(畠山氏が,全校生徒に指示しました。)
 それでは,まず最初に自分が熱いか,冷たいか分かれて下さい。(全校生徒が真ん中を中心に2つに分かれました。)
 次に,自分は合理的なのか,情緒的なのか,分かれてください。(全校生徒が4つのブロックに分かれました。このとき,PTAの研修部員が,「智」「勇」「親」「愛」の紙を持って,4隅に立ちました。)
 (4つの部に分かれて座っている生徒を指さしながら)「勇」の人は,目標を決めて達成する。「愛」の人は自分も愛されて愛したい,相思相愛の関係。「智」の人は,好きなことをとことん追究する,興味に基づく人生を送る,真理の追究など。そして「親」は,「平和」を求める,調和を求める,波風を立てない人生を求める。
 さらに,「親の人」は,自己主張しない。場が乱れるのがいやである。「勇の人」は,黙っていても存在感があるのに,なおかつ自己主張する。よく手を挙げる。「愛の人」は,「おれ愛です。」などと言えば他の人から見るとうざったい。でも,みんなを助けたい。「智の人」は,好きなことに一直線。
 聴き方にはこのように特徴がある。心の垣根,というのは,お互いにお互いを批判していることがある。調和が生かされることが大事だが,気づいたらひとりぼっちということもある。この四魂のど真ん中には「良心」がある。良心を中心にして,四魂の特徴をつかみながら,理解して人生を歩んで欲しい。みんなは,それぞれいろいろなものをもっている。全員もっている。この体育館に入ってきたときに,「夢咲かせよう 立志の丘で」が目に入った。みんなが,今もっている何かをみつけ,それぞれの特徴があるので,それを感じながら是非,進んで欲しい。
 
 このあと,生徒の感想発表がありました。
一年大塚美優さん:私は「勇」でわがままなところがあり,あまり他を考えないということがわかりました。この性格を直して,これからの生活に生かしていきたいと思います。
二年伊藤悠貴さん:僕は「智」の場所でした。自分の関心のあることにしか興味がなかったので,そのものずばりでした。そして,畠山さんがお話ししたことが,ずばり当たっていました。人って,こんなにわかるのかな,と思いました。
三年豊巻栞さん:私は「愛」でした。そういえば情に流されることがありました。私は,今まで本当の自分を考えたことがなかったので,とてもよい経験になりました。このことをこれからの生活に生かしていきたいと思います。
 
 会場の保護者を代表して佐々木香穂さんのお母さんから一言いただきました。「人には4つの心がある,ことがわかりました。これらの四魂を理解しながら,これからの仕事に生かしていきたいです。」
 最後に進藤裕美PTA会長から畠山さんにお礼の言葉がありました。
 畠山さんからは,楽しく,そして人を分析的に見る手法を教えていただきありがとうございました。PTA研修部の方々も,企画・運営ありがとうございました。
 
2年B組 英語 授業研究会
 
 11月28日,5時間目に,英語の指導主事の先生をお迎えし,2年B組で授業研究会が行われました。
 最初に,自分の部屋の中にあるものを,グループの中で紹介します。その紹介されたものを絵で表します。その交換が終わってからそれぞれの絵を見比べます。自分の机やテレビ,テーブルが少しだけずれていたり,言われた場所にきちんとあったり,していました。
 次に,There is,There areを使って,先日宿泊体験してきた盛岡市のことについて,自分のグループの人に英語で伝えよう,という活動をしました。専門学校を紹介する人,岩手大学を紹介する人,盛岡駅を紹介する人など,テーマを自分で選択し,それを英語で伝え合いました。最後に3人の代表に,全員の前で話してもらいました。友達同士で聞き合ったり,教科書の後ろで単語を調べたりと,たっぷりと英語に浸った1時間でした。2年B組の皆さんお疲れ様でした。
 
2年生 調理実習
 
 11月29日に2B,30日に2Aで「郷土料理 だまこもち汁」の調理実習でした。
 その様子をお伝えします。
 
 最初,被服室で芳谷先生の指示を聞き,次に調理室に来ました。調理室に来てからすぐにやったことは,全員の手洗いでした。3分間の手洗い後に,指導者机の前に集合し,授業のあいさつです。
 それから,栄養教諭の先生,並びに栄養士さんの紹介と自己紹介を行いました。
 授業は,栄養士さんから,どんな食材を使用するのか,食材の産地,などを簡単に説明いただきました。食材は地場産のものと青森産のものがありました。
 そして,3大地鶏の場所あてクイズがありました。
 1 比内地鶏 2 名古屋コーチン 3 薩摩地鶏(さつまじどり)鹿児島
 
 答えが,2つめまで簡単に出てきたのにはびっくりしました。
 
 栄養教諭の先生から,調理方法について解説を受けました。いろいろなところに注意して調理することを実際に切って教えていただきました。
 そして,最後に芳谷先生から,昨日の反省を踏まえて,本日の改善点のお話がありました。
 お話が終わってからすぐに,調理に取りかかりました。
 12時20分頃に,代表生徒が「だまこ汁」を届けてくれました。味が食材に染み渡り,とても美味でした。
 3人の先生方,ご指導ありがとうございました。