大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成24年10月19日  No.24

後期 スタート
 
 立志祭終了翌日から1週間後の10月15日に,後期始業式がありました。生徒発表は,1年B組佐々木優希さん,2年B組星宮魁人さん,3年B組堀江健介さんの3名でした。各生徒とも,後期にかける思いを述べてくれました。特に,3年生の堀江さんは,受験勉強に対する今までの姿勢を変えて,テストを行った際の振り返りを,これからはきちんと行っていかなければ,第一志望への合格はかなわない,と強い決意を示してくれました。
 私は,式辞の中で,校訓「立志 善心 叡智」,学校教育目標「学び合い 支え合い 高め合い」を今一度見直し,授業の中でともに学び合いをしていくのだということと,命の大切さについて,お話しました。
 命の大切さについては,ボランティア活動で私と一緒に仕事をしたことがある,秋田大学の学生三浦芳代子(かよこ)さんが,その翌年に交通事故に遭遇し,20歳という若さで亡くなってしまった,というお話をしました。
 交通事故で身内を亡くした方々が書いた作文集「生命(いのち)のメッセージ」という本が発行されています。その中から,彼女のお母さんが,彼女に替わって書いた作文を紹介します。

三浦芳代子(みうら かよこ)20歳

 私は20歳の大学3年生。かよ・かよちゃん・かよっぺ・・・こう呼ばれていました。平成13年(2001)4月20日(金)午後1時48分頃。見通しの良い横断歩道を青信号に従い自転車で渡っていて,左折する10トントラックのわき見運転者にひかれ,さらに16.5メートルも引きずられて命を取られてしまいました。青信号を信じ,スピードをゆるめた運転者を信じて渡ったのです。「運が悪かった」なんて言わないでください。自転車に乗った私を見ていないなんて!こんなバカな事がありますか?うっかり,ぼんやり,よそ見,こんな事で私の命は終わりにさせられたのです。
 私は,事故や事件で若者が犠牲者になったニュースを聞くと「若くして死ぬのは悲惨,残酷すぎる。私だって耐えられない」と母に話していました。私は何事にも慎重で,安全に対する意識もしっかりもっていたし,友達からは真面目人間と言われていました。なのになぜ私が・・・。あまりにも残酷です。
 私は何のためにこの世に生まれてきたのですか?今までの20年間は何のための20年間だったのですか?なぜこれからの何十年もの人生を奪い取られたのですか?楽しかった大学生活も中途半端にさせられました。図書館の司書の資格も取りたかった。教育実習も是非体験したかった。大好きなスピッツの曲を聞いたり,アニメを見たり,読書も旅行も何も出来なくなりました。これから,もっともっと楽しい事が出来たはずなのに。悔しさだけが残りました。
 母と私は家族の中で一番の仲良しです。楽しい日常をもう取り戻せません。怒り・悲しみ・悔しさ・つらさ・空しさ,これから全ての感情が大きな塊となって母の身体を占領してしまいました。母は私の死を認めていません。いつか帰って来ると思い続けています。「母の老後の面倒は私が見るから」と言うと,母が「孫の面倒は任せて。」その約束も果たせません。父の悲しみ,兄の悲しみ,友の悲しみ,私に関わってくださった多くの人の悲しみを背負わされました。車が人を殺すのではありません。運転者が人を殺すのです。加害者の償いって何ですか?刑事罰を受け,保険屋さんに任せて賠償が済んだら償いは終わりですか?
 同じ命なのに,犯罪と事故の刑罰には違いがありました。
 同じ命なのに,賠償では男女格差がありました。
 犠牲者の数が多いから悲しいのではなく,一人一人の命が重すぎて悲しいのです。
 思いやりのない,ルール無視の人間が命を奪うのです。
 
 生徒の皆さんには,一人一人の命は自分だけのものではなく,家族,友人を含めた周囲の方々に支えられている大事なものである,とお話ししました。ご家族の皆さんと命の大切さについて,考えていただければ幸いです。
 
立志祭 終了
 
 前期最後の一大学校行事である大仙市立西仙北中学校第1回学校祭である「立志祭」が,多数の地域の方々,保護者の皆様,そしてOB,小学生等にお越しいただき,10月7日,大成功のうちに幕を閉じました。
 今年初めての「NISHISENソーラン」は,迫力満点の幕開けとなりました。
 そして,最後の「大いなる秋田」では,終了後,拍手がやまないほどの賞賛をいただきました。本当にありがとうございました。
 後始末を終え,全員で閉祭式を行い,3本締めと万歳で終わりました。
 また,皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
 
第5回美郷町中学校新人女子駅伝競走大会
第8回美郷町中学校新人駅伝競走大会
 
 10月17日,秋晴れの下,美郷中学校周回コースで,標記大会が開催されました。本校は,男子18チーム,女子19チームの中で,7位の成績でした。(オープン参加が男子1チーム,女子2チームありましたが,成績からは抜けます。)
 各選手の記録を紹介します。○は学年,( )は前が全体順位,後ろが区間順位。数字はタイム。
 
□ 女子 10.5km 1区が2.9kmで他は1.9km
1区 斎藤あすかA(9,9)11分10秒
2区 小松 瑠香A(6,2) 6分42秒
3区 後藤 早葵A(6,7) 7分01秒
4区 今田 智子A(7,13)7分38秒
5区 佐々木聖南@(7,6) 7分12秒
           計39分43秒
□ 男子 17.4km 全ての区間2.9km
1区 三浦 拓実A(6,6)  9分47秒
2区 小山田海都A(7,11) 10分22秒
3区 佐々木航平@(8,8)  10分20秒
4区 斎藤 剛士A(8,13) 10分52秒
5区 福田 伊織A(8,9)  10分42秒
6区 鈴木 秀人@(7,5)  10分12秒
          計1時間02分15秒
 
 1,2年生が3年生の田沢湖一周駅伝競走大会の伝統を継いでくれました。あと少しの努力です。
 
 
国際教養大学の学生を迎えての 異文化交流活動      
 
 10月17日,本校に国際教養大学の学生4名と大仙市の英語交流員レベッカさんが訪問しました。学生は,ニュージーランド,モンゴル,台湾,アメリカからでした。
 今回は,3年生の番で,最初に3Bからの授業となりました。
 グループになり,すぐさま自己紹介をはじめ,英語の先生から渡された課題について,話し合いました。課題は,18の箱の中に,「In Tokyo」「Mt.Fuji is.」「Yes,I will」などの言葉が一つずつ入っていて,留学生がその答えになるような英文を生徒が考えて話すというものです。
 
 生徒:What mountain is the highest in Japan?
 学生:Mt.Fuji is.
 
 生徒:Where is there A sky tree? 
 学生:In Tokyo.
などです。
 
 これが終わったら,次は,学生が生徒に質問するというものです。どちらも上手にできたようです。
 3Aの授業では,英語の歌で歓迎しなければならないということで,Hey Judeを全員で歌いました。帰りには,Imagine でお別れしました。
 また,モンゴルの学生は,けん玉の世界チャンピオンで,2つの学級で,けん玉を披露してくれたそうです。
 給食も一緒に食べて,とても充実した英語の時間となりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
宮崎県教育委員会県外研修視察団 北海道苫前町立古丹別小学校長 ご来校
 
 10月18日に,宮崎県から22人の学校関係者の方々,北海道から一人の校長先生の計23人が本校を視察に訪れ,1Aと2Bの数学の授業を参観しました。
 協議会では,1年生も2年生もノートがすばらしく作られていて,前の時間に学習したことを振り返ることができて,とてもよかった,とか,わからない生徒が「わかる?」と聞かれて「わからない」と答え,そこから二人の学び合いが始まっていた,などの感想が出されました。2学年とも,最後まで授業に集中し,難問に挑戦する姿が印象的でした。
 1A,2Bの皆さん,お疲れ様でした。