大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成24年7月5日  No.14

1年生 宿泊体験終わる
 
 7月1日(日)〜2日(月)に,白神体験センターで行われた1年生の宿泊体験活動が無事に終了しました。
 1日目,快晴の中で,出発式を終え,2台のバスで一路,白神体験センターへ向かいました。初日のメインである,シーカヤックや磯遊び等をきちんと活動できました。夜は,ナイトハイクを十分に楽しみました。
 2日目は十二湖巡りでした。雨が降ったりやんだりの中の散策でしたが,ブナ林の壮大さに感動しました。
 
 2日目の午後3時40分頃に学校に到着し,閉会式の中で3人の代表(A組佐々木玲奈さん,B組堀江香那さん,C組伊藤柊さん)から感想発表があり,シーカヤックで岩に激突せずにうまく乗りこなせたこと,磯遊びが面白かったこと,そして海の青さに感激したこと,この活動を次の活動に生かしていきたい,などをお話ししてくれました。
 最後に,齊藤教頭先生から,入学してから初めての1泊2日間の体験活動であったが,約束を守って,楽しく活動することができたこと,課題は,お話を聞いたらその場にあった反応をすること,そして,話をするときは相手に伝わるように工夫すること,などのお話しがありました。
 
韓国唐津市(タンジン市)とスポーツ交流
 
 大仙市の友好都市である韓国・唐津市のバドミントンジュニア選手9人が,6月28日から4泊5日の予定で,仙北市角館町や大仙市を訪問しました。本校バドミントン部とは,7月1日(日)に大仙市南外体育館で,バドミントンを通じて交流を深めました。
 開会式では,本校の豊巻栞さんと正木紗捺さんが司会を務めました。はじめに,大仙市の代表(教育委員会)の方と唐津市代表の方のあいさつがありました。あいさつは,日本語で話すとその後に韓国語の通訳が,そして韓国語で話すと日本語の通訳がつきました。
 プレゼント交換の後,各スポーツ少年団の自己紹介がありました。本校の自己紹介は,全員がステージに上がり,部長である佐藤竜介さんから全員英語で言いました。竜介さんは,次のように話しました。
 
 My name is Ryusuke Sato.(私の名前は佐藤竜介です.)
 Today is my birthday.(今日は僕の誕生日です。)
 Please give me something.(何かください。)
 
 この後に続いた生徒も,名前と自分の好きな果物やスポーツを英語で話し,会場の笑いを誘っていました。
 スポーツ少年団は,大曲,神岡,西仙北の3団体で,これに本校バドミントン部,と唐津市ジュニアの5団体でした。
 午前中は,総当たりの団体戦でした。団体戦は,中学生のルールではなく,小学生のルールで,1ダブルス,2シングルスで,先に2勝した方が勝ちです。
 最初に,唐津市ジュニアと本校が戦いました。結果は勝利しましたが,唐津市では,オリンピック選手も輩出しているほどバドミントン熱が高く,小学生といえども,すばらしい選手がそろっていました。中学生がやりこめられる場面もありました。小さな細い身体から放たれるスマッシュは,中学生同様,かなりスピード感あふれるものでした。
 国際試合は,なかなかできませんが,中学生にとっては,よい体験になりました。この他,シングルスを戦った選手もいました。
 午後からは韓国の遊びや大仙市の遊びなどで楽しいひとときを過ごしました。 
 
 
図書室の本 充実
 
 3年生教室の前に図書の棚があります。その中に各部の「中学部活応援マガジン」が陳列してあります。
 種目は野球,バレーボール,バスケットボール,ソフトテニス,バドミントン,柔道などです。そして,最下段に,スポーツで活躍している人の著書があります。
 バレー部の雑誌には,ページをめくると「〔巻頭特集〕”わからない”を解決! 上達塾」とあります。更に次のページには,「安定したトスを上げる3つのコツ」@落下点にすばやくはいる!A手は左右均等に,スパイカーに合わせてタメをつくる!Bトスは脚で上げる!とあり,その説明が写真入りで細かく書かれています。その次には「宮下選手のオススメ練習法」が記載されています。宮下選手は,岡山シーガルズの宮下遥選手の事だそうです。少しページをめくっただけで,ぐんぐん内容に惹きつけられていきます。
 最下段にある「野村の実践『論語』野村克也」を手に取りました。まえがき「阪神の謎」に引き込まれました。この中の一部を紹介します。

まえがき 「阪神の謎」
 私は,これまで何冊かの本を書いてきた。書くにあたって,現役引退後に読んだ多くの本から学んだことが役に立った。そんな私の本を読んだある人が私にいった。
「監督は『論語』を勉強されたんでしょう。いつも手元において読んでいるんですか。監督の口にされることが,ずいぶん『論語』に重なるんですよ。
・・・中略・・・・
 そういわれて,私は『論語』を改めて手にしてみた。
 2500年前から生き続けてきた,中国の思想家の人生訓は何を伝えているのか。
 そしていきなり驚かされた。私が阪神という球団を引き受けるにつけて考えていたときの思いが言葉になって表されていたのだ。
 あるとき,戦国のまっただなかに生きた孔子は,弟子に尋ねられる。
 国家が,信義と軍備と食糧のうち,いずれかを捨てなければならない事態になったとき,どれを捨てるべきでしょうか。
 孔子は答える。「軍備,次に食糧です。最後まで守らなければならないのが信義です。」戦乱の時代だがそれでもなお,軍備より食糧より,信義が大事だと答えたのだ。
「信なくば立たず」
もとは人民の信義を得られなければ国は成り立たないという意味だろうが,現代に生きる誰にも思い当たる。
 たとえ小さなグループの長でも,部下の信を得られなければ組織は成り立たない。
 長でなくとも,人間関係の最小単位で考えてもよい。信義がなければ友情も連帯も育たない。
 阪神はなぜAクラスに入れないか。
 その謎がずっと胸にひっかかっていた。ファンもそうだったに違いない。私は「組織はリーダー次第」とよくいっていた。それは,「組織はリーダーの力量以上には伸びない」ということでもあった。阪神という球団は,そもそも指導者と選手のあいだに信義がなかったのだ。
 指導者は監督であり,さらにオーナーである。オーナーと監督のあいだに信義があるのか。オーナーと選手のあいだはどうか。
 相互に信がないから,Aクラスにも入れない。信がないから,組織が機能しない。そもそもリーダーに信を育てようとする理念がない。だから選手は強く執着心をもって勝とうともしない。
・・・後略・・・(2010.11.29 小学館発行)
 
 「後略」では,野村監督とオーナーとのやりとりや,「論語」から常に言葉にしている事柄について触れています。
 図書室の入り口に,こんなにも集中して面白く読むことができる本がたくさんあるなんて,とても素敵なことだと思いました。是非,図書室の中ものぞいてみたくなりました。