大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 平成24年5月30日  No.08

「心のプロジェクト『夢の教室』公演」
 
 5月29日,初夏を感じさせる薫風の中で,小松英典さんの演奏会が,午後1時半から,和ピアで開催されました。
 ステージに登場した小松さんは,はじめになぜ自分が音楽の道に進んだかをお話ししました。
 小松さんは旧大曲市の出身で染め物屋の息子でした。音楽に関係のない環境で育ちましたが,1964〜5年頃に,ラジオのFMでシューベルトの「菩提樹」を聞きました。この歌い手があまりにすばらしく,感動してしまったということです。それでこの歌を歌いたくて,楽譜を手に入れるために,楽譜が3週間もかかってくるのが待ちきれなくて,秋田市の木内デパートまで大曲から自転車で5時間もかけて行ったそうです。その後合唱部に入部し,合唱部は女声合唱から混声合唱の合唱部になったそうです。
 その感動したドイツで最も有名な「菩提樹」を一番最初に小松さんは歌ってくれました。

Program
1 Schubert;Der Lindenbaum
  シューベルト「菩提樹」
2 Schubert;Staendchen
  シューベルト「セレナーデ」
3 Schubert;Erlkoenig
  シューベルト「魔王」
4 滝 廉太郎;荒城の月
5 Crutis;Torna a Surriento
  クルティス「帰れソレントへ」
6 Bizet;Votre toast,je peuxvous le rendre
     from Opera『Carmen』
     ビゼー「闘牛士の歌」
     歌劇『カルメン』より
 
 プログラムは上記の通りですが,途中で質問コーナーがありました。
質問1(協和中女子)
 努力したことは何ですか?
答 合唱部に入ったこと。そして何か楽器をやらなければならないと思い,学校に行ってピアノの練習をやった。
質問2(同上)
 小松さんのように遠くまで聞こえる声になるためにはどうすればいいか。
答 まずは,耳のいい先生につくこと。いい音をたくさん聞いて,耳を養う,音楽の感覚を養うこと。常に訓練すること。スポーツと同じで,どこに筋肉をつけるか,音楽では筋肉はつけないけれど,どういう発声をしたらいいかなど,訓練することが大切である。
質問3(西仙北中佐藤駿)
 のどの保護が大切だと思いますが,具体的に何をどのようにしていますか。
答 風邪をひくことが一番だめである。風邪をひいたら一ヶ月は歌えない。風邪をひいた人のそばに行かないなど注意している。
質問4(西仙北中3年佐藤駿)
 歌がうまくなりたい。たとえば平井堅のように。どうすれば歌がうまくなれるか。
答 ポピュラーの世界で生きていくためには,ちゃんとしたマネージャーを付けることである。そして朝から晩まで歌っていることである。
質問5(西仙北中3年富処紗加)
 挫折した経験はありますか。そして,それをどうやって乗り越えましたか?
答 挫折は年中である。マイクを使えないからどうやれば声が届くかなど,挫折は日常茶飯事である。でも,めげないことである。途中で止めないぞ,という忍耐である。人間として強くなる。このことが大切である。
質問6(協和中2年男子)
 嬉しかったこと,楽しかったことは何ですか。
答 1975年にドイツへ渡った。それから今日まで,ドイツと日本を往復している。歌手になったことで著名人と会えたことである。たとえばルーマニアの王様とか。音楽家でなければ絶対になかったと思う。   
質問7(同上)
 ドイツの先生としての思い出は何でしょうか。
答 1987年37歳でドイツの大学の先生になった。大学生のドイツ語を直すことが難しかった。ドイツも地方によって言葉がいろいろと異なる。そのドイツ語を標準的な語に直したり,細かいニュアンスを伝えていくのが難しかった。
質問8(西仙北中3年三浦雅弘)
 ドイツ語はどれだけ勉強すれば話せるようになるか。
答 1975年9月,ドイツに着いたとき,全くドイツ語が分からなかった。公衆電話をかけようとして「故障中」のドイツ語の張り紙も分からずに電話をかけた。でも,それからまじめにドイツ語に取り組んだ。また,ドイツ人のよき伴侶を得たことも幸運だった。日本である程度のドイツ語をやってきた方がよい。ベルリンの壁が1989年に崩壊してから大学の壁が上がった。
質問9(西仙北中3年佐々木勇人)
 一番苦労してきたことは何ですか。
答 歌を職業にする,歌い手になれるかどうか,これほど難しいことはない。
質問10(西仙北中3年阿部ほのか)
 一番最初に学んだドイツ語は。
答 Ich liebe dich.(I love you.)とYah(Yes)とNein(No)の二つだ。
質問11(協和中2年男子)
 歌手として一番嬉しかったこと,楽しかったことは何ですか。
答 それはもちろん高いギャラ(出演料)をもらったときである。高いギャラをもらうということは,それだけ自分が認められたということだから。僕の歌を認めてくれたという証拠になるからである。
 
 最後の曲「カルメン」を歌い終えると会場から「ブラボー」のアンコールがかかりました。小松さんは,秋田県民歌をスタッフからお願いされているが,この作曲をした成田為三の曲で有名な「浜辺の歌」をしとやかに歌ってくれました。その後,秋田県民歌を1番は自分で,そして2番を会場全員で歌いました。出来がすばらしかったのか,もう一度全員で一番を歌って終わりました。
 小松さんは「目指すものがあってそれに向かっていける世の中にしてほしい。去年はお隣で大変なことがあったが,みんなで頑張ろう!」と話されました。拍手の中,舞台から去りました。
 生でクラシック歌手の歌を聞いたのは,久方ぶりですが,声質のよさ,遠くまで聞こえる声,そして静かにやさしく,それでいてピンと糸が張ったように聞こえる小さな音の数々,気持ちが引き締まる思いと感動でした。 
 
水曜集会 収納伝達及び感想発表会
 
 5月30日の朝集会では,これまで各種大会で,入賞した部活動・陸上競技選手の感想発表がありました。本校では,収納・伝達式を各会場で行った場合は,学校では行わずに,その選手に試合の感想や状況・これからの活動等についてスピーチしてもらうことにしています。概要をお知らせします。
◇斎藤匠さん(バドミントン)
 よい成績を残したが,反省点もあるので,夏に向かって頑張っていきたい。
◇佐藤駿さん(柔道)
 今まであまり練習していなかったが,これからはまじめに取り組み,よい成績を残したい。
◇戸嶋璃来さん(バスケットボール)
 今まで3回負けていた学校に勝ち3位を得ることができた。しかし,この成績では県大会に進めないので,2位チームを破るよう厳しい練習に励みたい。
◇伊藤智也さん(野球)
 結果はよい成績を残したが,反省点もあるので,克服して夏の県大会に出場し,全県優勝したい。
◇佐々木千紘さん(バレーボール)
 日頃の練習の成果を出せた。郡総体でもよい成績を残したい。
◇田口咲月さん(ソフトテニス)
 決勝で展開の速い試合についていけずに敗れた。他の招待試合では,展開の速い試合をすることができた。今後はこれをイメージして練習していきたい。
◇菅原百絵さん(陸上競技)
 たくさんの人が入賞することができた。これは皆さんの応援と先生方の教えのおかげと思っている。この経験を生かし,西仙北中をこれからも引っ張っていきたい。
 
 どの発表者も最後に「応援ありがとうございました」「これからも応援よろしくお願いいたします」とありました。
 
○ 第1回西仙北中学校バスケットボール招待大会 準優勝(5月26日西仙北中体育館)
 協和中,平和中,下北手中,本校の4校で,トーナメントを行った。平和中と行い勝利,下北手中学校と決勝で敗れた。
 
○ 大仙市豊成中学校創立60周年記念ソフトテニス大会 準優勝(5月26日 八乙女テニスコート)
 豊成中,協和中,本校の3校でリーグ戦。
 団体戦は豊成中に2-1で勝利,協和中に1−2で負け,準優勝となる。
 個人戦は,20チームでトーナメントを行い,決勝は本校の田口・伊藤組対太田・進藤組の対戦となり,4−3で田口・伊藤組が優勝した。
 個人戦 優勝 田口咲月・伊藤千尋
     2位 太田夏花・進藤愛可
 
○ 協和中学校招待大会女子ソフトテニス
  準優勝 (5月27日サンスポーツランド協和)
  6校予選リーグ 決勝トーナメント
  予選リーグ 西仙北2−1角館
        西仙北3−0協和
  決勝トーナメント
   準決勝  西仙北2−1角館
決 勝  西仙北0−2美郷