大仙市立 西仙北中学校
学校通信
 
 
平成24年4月9日  No.02

 
堂々の第一回入学式 終わる
 
 4月6日(金)午後2時から,西仙北中学校第一回入学式が行われました。新入生77名が堂々の入場を行い,氏名点呼では,在校生,保護者,ご来賓,教職員など約320名の前で,堂々たる返事をしました。
 式辞,新入生歓迎の言葉,新入生決意の言葉を掲載します。

式辞
 平成24年度は春一番の突風が全国を吹き暴れ,昨年の東日本大震災を思わせる停電のスタートとなりました。しかしながら,本日は,時折差し込む春の陽ざしの中で,多数のご来賓,地域の方々、保護者の皆様をお迎えして大仙市立西仙北中学校の第一回目の入学式が挙行できますことをまずもって感謝申し上げます。
 77名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。皆さんは、西仙北東中学校と西仙北西中学校が統合してできた西仙北中学校の第三期生として本校に入学することとなりました。新しい学校が開校したそのときの一年生として生涯,人生の中で語られる一年生になります。
 新しい学校ですので,何もかもが皆さんと先生方,そしてご家庭,地域の方々と一緒に「全員の手による新生西仙北中学校の創造〜伝統の基盤創り」を合い言葉に,一つ一つつくっていくことになります。この合い言葉を実現するために三つのことをお話しします。
 まず,学校生活の柱となる校訓を「立志 善心 叡智」としました。意味は次のとおりです。

立志 志を立てること。将来の目的を定めて、これを成し遂げようとすること。
善心 一 人の道にかなったよい心。良心に恥じない心。
   二 仏語。仏道に入り、精進する心。また、清浄な慈悲の心。
叡智 一 すぐれた知恵。深く物事の道理に通じる才知。
   
 どうしてこのような校訓にしたのか,説明します。
 新生西仙北中学校のスタートにあたり,校歌に込められた新しい学校への思い「立志の丘」から「立志」を一番目にもってきました。自分のあるべき姿,自分が向かおうとしている将来の姿,これらをもつことが,人生への意欲,生きる意欲,生きる力に通ずると考え「立志」としました。
 「善心」は仏教用語ですが,中学校での道徳にあたる部分です。よりよい心とはどんな状態・態度を示すのか,日々考えながら生活してほしいです。また,「善心」は「ゼンシン」という響きをもち,「前進」につながる。常に,前進し,新しい自分との出会い,新しい自分をつくってほしいです。
 「叡智」は,その意味の通り「学習」に通じます。学校で学んだ「知識」が「生きて働く力」に変わるのは「知恵」として身に付いたときです。豊かな人生をおくるための「叡智」を中学校三年間で身に付けてほしいです。
 以上の願いを校訓として,「立志(りっし)善心(ぜんしん) 叡智(えいち)」と,事ある毎に唱え,全校生徒が言える校訓としてほしいです。
 次に,皆さんは四つの小学校から来ました。私は,その四つの小学校で皆さんがどれだけ立派であるかを知っています。なぜなら,閉校記念式典,卒業式などを通して皆さんが全力で呼びかけたり,中には踊ったりして,母校に寄せる熱い思いを肌で感じたからです。そして,新入生一日体験では,皆さんの中にきらりと輝くすばらしい考えをもっている生徒がいる,ということも知りました。私は,みなさんがこの新生西仙北中学校に本当にふさわしい新入生であることを誇りに思っていますし,皆さんに期待する気持ちもとても大きいです。
 最後に,学習・委員会活動・部活動と,そして新しい友達,新しい先生の「『中学校』という新しい世界」が皆さんを迎えていますが,どうか,それぞれの小学校で培ったすばらしい力をこの学び舎で思い残すことなく発揮し,一緒に西仙北中学校を創っていこうではありませんか。私たちはいつも皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。
 保護者の皆様におかれましては、小学校六年間の義務教育を終えて、今日から新たな三年間の義務教育となります。三年間はあっという間ですが、お子さんにとっては一生の中で大変重要な時期にあたります。私たち教職員は、みなさんのお子さんが自分の夢に向かって突き進むことができるよう全力を尽くして支援していく所存であります。どうか子どもたちのために、ご協力方よろしくお願いいたします。
 立志の丘に さわやかな新入生の夢が咲くことを期待して、式辞といたします。  
 平成二十四年四月六日 
    大仙市立西仙北中学校 校長 佐藤 心一

 

新入生歓迎の言葉
        生徒代表 戸島璃来 さん
今年の記録的な豪雪を忘れさせるかのような「日差し」「におい」そして「景色」が生命誕生の季節「春」を感じさせてくれます。
 今年は,西仙北の二つの中学校,東中学校と西中学校が統合し,新しく西仙北中学校が誕生した年です。西仙北中学校として歴史の一歩を踏み出す記念の年になりました。西仙北中学校誕生のこの記念すべき年に入学する皆さんは幸せです。
 今,私たち在校生は,統合中学校として一からスタートすることへの不安があります。それでも二つの中学校の歴史を融合して,新しい中学校を創り上げていこうとするパイオニア精神も膨らんできています。そんな船出を,入学するみなさんと共に歩めることに喜びを感じています。新しい学校に新しい風を吹き込み,全校生徒214名で歴史のページをめくっていきませんか。
 西仙北中学校が開校するにあたり,僕たち生徒会執行部では,二つの中学校よさを生かした取組を考えています。
 まず挨拶運動です。どちらの学校でも行われていた運動ですが,仲間意識を持つために挨拶することから始めましょう。知らない者同士でも明るく声を掛け合うことで,そこに親近感が生まれます。新入生の皆さんも大きな声で私たちに挨拶してください。この学校が明るい空気に包まれることから始めませんか。
 次にボランティア活動です。一年前の東日本大震災では多くのボランティアの方が被災地を訪れ,少しでも役に立とうと奮闘していました。遠く離れたこの地では直接的な力になれる活動はできないものの,リサイクル活動を行いながら,何か社会の役に立つことを小さな運動から始めてみませんか。
 この西仙北中学校がそびえ立つ丘を「立志の丘」と呼ぶことにしました。「志をもつように」という意味です。そしてこの丘の斜面に世界一のひまわりの花を開花させることにしています。このひまわりは東中学校の生徒の手でパネルに描かれ,太陽のように町を照らしていました。今,西仙北中学校開校する記念すべき年に,入学した皆さんとともに新たな世界一のひまわりを咲かせていきたいと思います。「新生西仙北中学校はここにあり」と誇らしく咲かせましょう。そしてみんなに元気を与える大きなひまわりを咲かせましょう。
 新入生も在校生もみな同じスタートラインに立っています。新生西仙北中学校の礎を築くためにも,闘志を抱いてこの丘に立ちましょう。皆様の入学を心よりお喜び申し上げます。そして今は全校生徒がそれぞれのよさを発揮し互いを認め,切磋琢磨して,この学校に息吹を吹き込んでいきましょう。
 新入生諸君,そして在校生の皆さん,立志の丘の新風となれ!

 

新入生 決意の言葉

  佐々木 萌李 さん(刈和野小学校出身)
 やわらかな日差しに包まれ,丘をわたる風とふきのとうの芽に春の優しさと力強さを感じる季節になりました。
 今日,私たち新入生77名は,入学式を迎え,新生西仙北中学校の生徒として,新たなスタート地点に立つことができた喜びで胸がいっぱいです。
 刈和野小学校では,閉校に向けたこの一年,『あいさつ日本一,スマイル日本一,はじけるつなっこパワー刈小最後の一年』という児童会テーマのもと,私たちふらわあ学年が先頭に立ち,各委員会や全校児童がさまざまな取り組みをしてきました。
 元気なあいさつが響く学校にするために,あいさつカードや放送を活用して,全校に呼びかけたり,6つの委員会で協力してあいさつ運動を行ったりしてきました。
 運動会や学習発表会は,それぞれのスローガンに向かい,取り組んだ結果,全校児童が一つになり,つなっこのみんなや見に来て下さった方々が笑顔になって,大成功を収めることができました。
 中学校では,小学校とちがうところがたくさんあります。私は,勉強・部活動・生徒会活動の三つのことを頑張りたいと思います。
 勉強では,新しく英語が始まります。どの教科も難しくなると思いますが,一生懸命あきらめずに取り組みます。
 部活動では,先生や先輩に教えてもらいながら,毎日努力を重ねていきたいと思います。生徒会活動では,西仙北中学校の新しい伝統を築くため,みんなで協力し合っていきます。
 

 齊藤 法樹 さん(双葉小学校出身)
 ぼくたちが6年間通い続け双葉小学校は、寺館小学校と強首小学校の二つの小学校が統合してできました。双葉小学校の校舎は白鳥の形をしていて、校舎の裏には乙越沼という大きな沼や広い芝生の広場があります。そんな豊かな自然に囲まれた双葉小学校でぼくたちは、縦割り活動やいろいろな行事を通して年齢の違う仲間と楽しく生活することの大切さ、楽しさを学んできました。
 僕は中学校での勉強がとても楽しみです。その理由は、一日入学の日に数学の体験授業で魔方陣の学習をしてみて、考えるのがとても楽しかったからです。
 また、中学校では、新しい友達との出会いや、行事など初めての事がたくさんありますが、小学校で学んだことを生かしながら、夢や目標に向かって三年間努力したいと思います。

 佐藤 竜也 さん(大沢郷小学校出身)
 大沢郷小学校では、昨年度、「ファイナルステージを輝かせよう」と、これまでにないことにチャレンジしました。一つ目は、児童総会です。全校四十二名が体育館に集まり、各学級の紹介や委員会の活動計画を発表しました。総会の後半では、楽しい学校にするためには、どうしたらよいのかを話し合いました。全校が一つになるという強い結びつきを感じました。二つ目は、全校ミュージカルです。劇団ひまわりの三名の方からセリフや動き、歌、ダンスなどの熱心な指導を受け、全校の集中力が高まりました。公演当日、昼と夜を合わせて六百五十人ものお客さんに見ていただき、大きな感動につつまれました。
 これまでの経験や体験の上に、この西仙北中学校での生活や学習をしっかりと積み上げていけるように努力したいと思います。

 佐々木 光 さん(土川小学校出身)
土川小学校は、今年三月に閉校になりました。僕たちは最後の卒業生になったのです。母校がなくなってしまい、とてもさみしい思いをしました。
 しかし、今日から、僕たちは中学生になります。しかも、新生西仙北中学校初の新入生として、わくわく、どきどきしながら、今この場所にいます。
 他の三校からきた人たちと友達になれるだろうか、きちんと部活動できるだろうか、勉強についていけるだろうか、など不安もありますが、大きな期待もあります。
 友達には積極的に話しかけ、部活動もみんなと協力してがんばり、勉強も、予習、復習をきちんとして、充実した、楽しい三年間にしたいと思います。
 また、上級生の皆さんや先生方と一緒に、この新しい学校の歴史の一ページ目を創っていきたいと思います。
 今のこの、どきどきした、わくわくした気持ちを忘れずにがんばります。先生方、そして上級生の皆さん、どうかよろしくお願いいたします。