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研究経過

 

1.重点課題への取組状況

 

研究推進の構想

 昨年度の「全国学力・学習状況調査の結果を活用した調査研究」等から,本校では,的確に読み取り,条件に応じて筋道立てて考え表現する力に課題があることが分かった。
 研究推進の構想を基に,自校の課題と研究課題Ⅲ・Ⅳ・Ⅴの解決に向け,昨年度までの小・中連携の成果を生かして取り組んできた。今年度は研究主題を「目的に応じて『読んで,考え,表現できる』子どもの育成~中仙モデルを生かした国語科授業の創造~」とし,研究教科を絞り,国語科「読むこと」の授業研究を中心に,新学習指導要領の趣旨を踏まえた学力向上に取り組んだ。

 

(1)地区連携を基にしたPDCAサイクルの活用

 

本校のカリキュラム・マネジメントと中仙地区共通の検証改善サイクルを基に,『参画意識・組織化・PDCA』をキーワードに具体的な取組を進めた。


①カリキュラム・マネジメント
 教育目標の具現化に向けた参画意識を高めるため,心づくり,学力づくり,体力づくりの部門会議を重視した。3部門で具体的な年間計画を立て,いつ頃,どんな取組をするのかの見通しをもてるようにした。さらに,部門ごとに,職員・児童・保護者評価から課題を捉え,具体的手立てを提言し,課題改善につなげるようにした。

 

「学力づくり」部門PDCA計画

学習習慣の形成 基礎学力の向上 読解力・表現力 授業改善・研究
P 学習だより配付
学習用具の確認
スキルタイム
(月水金10分)
音読・暗唱
読書指導(通年)
研究計画
新指導要領の理解
D H22全国学力学習状況調査
  家庭学習のてびき
基本チェック①
漢字ミニテスト
単元テスト(算理)
ノート指導
読むことの基本
中仙モデルの推進
確かな学力推進計画
  学習ルール
家庭学習強調週間
スキルチェックⅠ
フォローアップ
話合いの基本
ペアグループ学習
国語科年間計画作成
計画訪問(特支・国語)
C 学習だより配付
基本チェック②
全校テスト①
サマースクール
言語活動と教材
読みの指導
他校参観・各種訪問
課題回復検証
A  
全校テスト②
系統的な読み
効果的なノート
国語科課題分析
研修評価Ⅰ
  学習だより配付 スキルチェックⅢ 話合い話型活用 中仙教講演会
C H23全国学力学習状況調査
A 10 基本チェック③
学習だより配付
全校テスト③
より効果的な
言語活動と教材
学力づくり改善提言
仙教研秋季研究会
  11 家庭学習強調週間 フォローアップ
パワーアップ月間
読みの力向上
評価規準の明確化
計画訪問(加配・国語)
調査官訪問・大学連携
  12 H23県学習状況調査・学力調査 先進校視察
C 学習だより配付 全校テスト④ 親子読書のすすめ 要請訪問(国語)

 

②学習状況課題改善のPDCA       
 中仙地区共通の検証改善サイクルを基本に,地区・市・県データから短期的課題,長期的課題を設定し,フォローアップ後の検証を行い,PDCAサイクルを機能させた。
 学びを実感できる授業,昼清掃後10分間のスキルタイム,11月のパワーアップ月間,個に応じた補充学習,全校テスト,家庭学習等で,年度内に概(おおむ)ね満足となる状況を目指した取組を継続している。

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(2)新学習指導要領の趣旨を踏まえた国語科授業改善の推進

 

単元の指導計画

言語活動を通して「読む」力を付けることをねらい,全学級で国語科「読むこと」の授業改善に取り組んだ。付けたい力を明確にした「読む」指導,言語活動の充実,地区共通の「中仙モデル」による授業づくりを実践の重点とした。

 

①付けたい力を明確にした「読む」指導
○付けたい力を明確にした単元構想
 既習の力や身に付いている力,既習の言語活動や教材から実態を把握→指導事項や付けたい力から単元のねらいを設定→教材と言語活動の選択→単元の指導計画の作成→授業実践→評価・見直し

 

○「読むこと」の系統的指導

単元を貫く言語活動と学習計画

指導事項の系統性を確認し,横に1年間,縦に2年間・6年間を見通す年間指導計画を作成した。全学級で「読むこと」の授業実践に取り組んだことで,指導事項がらせん的に繰り返されていることや当該学年での学習がどこに関連しているか,実感として捉えられるようになった。

 

②言語活動の充実

 目標を実現するための言語活動,単元を貫き,課題意識を高める言語活動を取り入れることによって,言語能力の育成や新学習指導要領の趣旨を踏まえた国語科授業の改善につながった。言語活動の充実を支える学校図書館・公共図書館活用,関連図書整備,読書指導の充実も図られた。

 

③地区共通の「中仙モデル」による授業づくり

 授業改善を図る「中仙モデル」(1時間の学びの構築:課題意識・学び合い・学びの実感)を,国語科の授業改善にも生かした。1時間のめあてとまとめの整合性が図られるようになり,教師も子どももゴールを意識して学習を進めるようになった。

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2.調査研究の成果及び今後の課題

 

(1)児童・教師の変容

 

全国B問題の趣旨を生かした問題(H23県調査)

①県学習状況調査結果(国語)から

PDCAサイクルが有効に機能し,12月の県学習状況調査では,課題となっていた国語の改善が図られてきた。

 特に,全国B問題の趣旨を生かした記述問題の正答率が,どの学年も県平均を上回った。

 

②県学習状況調査(質問紙)結果から

 話し合う活動が充実し,児童の国語学習への取組意識が向上してきた。

 

 

③アンケートから(4段階評価)

 「家庭学習のてびき」の配布,担任からの励ましや指導,家庭学習強調週間の実施により,家 庭学習の習慣化が向上してきた。高学年は,時間・量とも向上している。児童の学力向上を支える研究推進については,概(おおむ)ね満足できる成果が見られた。

 

【児童】

・ 毎日,家庭学習をしていますか。(7月:3.6→12月:3.8 6年は12月:4.0)

・ 進んで読書をしていますか。 (7月:3.4→12月:3.6)

【教師】

・ PDCAサイクルを機能させ,計画的に研修が進められたか。(7月:3.2→12月:3.4)

・ 授業改善につながる授業研究が行われたか。(7月:3.4→12月:3.6)

 

 

(2)成果

 

○中仙地区共通の検証改善サイクルを基に,様々な場面でPDCAサイクルを機能させることで,目指す児童の姿や付けたい力を意識した指導と課題改善が図られてきた。

○中学校の国語教育専門監を交えての事前研究や授業研究会を行ったことで,9年間の系統性や発展性をより考慮した授業づくりや学び方につながった。

○国語科の中でも「読むこと」に焦点化したことで,全職員が研究の重点を共通理解して研究を進めることができ,全校体制で言語活動の充実や授業改善の意識を高めることができた。

○「学力づくり」年間計画に沿った指導や国語科の授業改善を継続したことで,本校の課題である「条件に応じて必要な情報を選び,的確に表現する」力や意欲の向上が少しずつ見られるようになってきた。

○小・中連携,大学連携,家庭・地域連携による,授業改善や課題解決の取組も充実してきた。特に,「授業を見合おう運動」による中1ギャップ解消への意識が高まった。

 

 

(3)今後の課題

 

・学校課題や児童一人一人の課題を的確に捉え学力向上を図るために,より有効なPDCAサイクルを確立していく。

・国語科で身に付けた言語力を,各教科等のねらいを達成するための言語活動の充実へと広げる。

・本研究を踏まえ,本校の実態により即した教育課程の工夫,年間計画の改訂を進める。

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