大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2012.2.16 
No.38

 
全校朝集会から
 
 先週は収納伝達で,生徒スピーチがありませんでしたが,今週の水曜日は,またいつものスピーチとなりました。3年生は,一般入試の願書を受験者全員が提出し,あとは志願変更を待つばかりとなりました。
 スピーチの氏名とキーワードを紹介します。
☆ 3年生(B組)
  進藤圭介さん:部活のトレーニングと勉強の強化を努力したい。
  高橋千尋さん:目前の高校合格が目標。
  佐藤舞果さん:勉強,特に3年間の復習に力をいれたい。
  伊藤大和さん:受験に合格。
☆ 2年生
  菅原稚世美さん(A組):西中と統合なので西中生と仲良くしたい。
  高橋瑞穂さん(B組):部活では目標に向かって努力したい。勉強も頑張りたい。
☆ 1年生
  田村咲紀さん(A組):勉強と部活で努力。
  伊藤香穂さん(A組):テストの成績を上げたい。
渡辺旬さん(B組):今までとは違った自分にしたい。いろんなものに挑戦する自分になりたい。
 
オーストラリア研修から
 
 平成23年度大仙市立中学校生徒海外派遣事業が冬休み中の1月3日から10日までの8日間オーストラリアで行われました。体験者は,大仙市の中学生20名でした。内訳は,全員2年生で,大曲中10名,平和中2名,協和中1名,南外中2名,中仙中1名,豊成中2名,本校2名です。本校は,伊藤大河さんと田口咲月さんでした。
 この研修の報告会が,2月13日(月)に仙北ふれあい文化センターで行われました。
 事前説明会が2回,事前学習会を3回行い,研修に備えました。
 今年の日程は次の通りでした。
1/3秋田空港発15:20
   成田空港発20:25 (約9時間)
1/4ゴールドコースト着6:25ーホストファミリーと1/6までの3日間を過ごす。
   (ファームスティ)
1/7ボーデザート観光。世界遺産グリーンマウンテン観光他。
1/8ゴールドコースト観光。クルーズボート乗船や海水浴。 
1/9ゴールドコースト発9:00
   成田着18:55ー貸し切りバスにて秋田へ。1/10大仙市役所着7:00
 
 本校の二人の研修報告書を抜粋で紹介します。
 
☆ 伊藤大河さん
T はじめに
 僕が,オーストラリアに行きたいと思ったのには理由があります。それは,自分が勉強した英語が海外でどれだけ通じるのか知りたい,またオーストラリアに行くことによって視野が広がったり,学んできたことが今後の成長に役立つのではないかと思ったからです。
 事前学習会では,最初他の人とうまく話すことができなくて心配しましたが,学習会を重ねるうちに仲良くなりました。
U 「みんながスポーツを楽しむためには」
 テーマ設定の理由
 理由は,スポーツ嫌いな人や苦手な人が,僕が調べた内容を知って,スポーツを好きになってくれるかもしれない,と思ったからです。さらにスポーツを好きになった人が有名な選手になって,この大仙市からたくさん輩出されたらすばらしいと考えました。
V 調べた内容
 「オーストラリアのスポーツについて」
 クリケットを調べました。クリケットは野球と似ているスポーツで,ピッチャーの投げ方は肘を曲げられず,バウンドで投げなければなりません。投げるときにピッチャーは助走をつけてもいいそうです。そしてバッターは長さ1m,幅10cmのバットをつかいます。膝から下で打たなければならないのですが,360°どの方角に打ってもいいそうです。打ったバッターは,ホームとベースを往復して,その往復した分だけ点数になるというスポーツです。
 オーストラリアでは,ラグビーやサッカー,テニスなどがメジャーなスポーツでした。オーストラリアの人が野球を知らないのはショックでした。ファームスティ先のポールさんは,「見るならクリケット,やるならサッカー」と言っていました。
W テーマのまとめ
 僕は,オーストラリアでクリケットを実際に行ってわかったことがありました。それは,ミスをしても責めたりせず,いいプレーをしたらそれを褒めると,プレーをしている人や,その周りの人も楽しくスポーツをすることができるということです。
 また,スポーツは面白いからこそ今まで続いてきたのだと思います。クリケットを是非この秋田にも広めてみたいものです。
X 研修日記
 <日記は一日目から八日目までその日のトピックスが語られています。一日目に機内食が思いの他美味しかったこと,二日目に昼も夜もバーベキューだったこと,三日目にカンガルーとワラビーの区別がつかなかったこと,四日目に前日に引き続き鶏小屋を作ることと夜に稲庭うどんを作ったこと,五日目に山の世界遺産に感動したこと,六日目に海で釣りをしたこと,七日目に帰国の飛行機,そして八日目に日本へ,という具合でした。>
Y 海外研修を終えて
 僕は「みんながスポーツを楽しむためには」というテーマで今回の研修に臨みました。直接体験できたのは,クリケットだけでしたが,研修期間中に触れ合うことができたオーストラリア人は,スポーツ以外の場面でも,「よいところをみつけてほめる」「間違っても頑張ったことをほめて励ます」ことを当たり前のこととして行っていました。こういう前向きな姿勢が,みんながスポーツを楽しむことにつながっていくのではないかと思います。まずは自分がそうできるように心がけて生活していきたいです。
 また,もう一つこの研修で思ったことは,「言葉が通じる」ことのすばらしさです。それは,自分の知っている英語を使って相手に伝えられたとき,とてもうれしかったからです。これからは,もっと英語を勉強して,また行ったときに,英語をたくさん話し,もっと英語を楽しみたいと思います。
 僕は今まで,いつも人の意見に合わせるような性格でしたが,オーストラリアで英語を話しているうちに,自分の意見に自信をもつことができました。それは,英語の質問に答えるには,YESかNOしかないので,自分の意見がはっきりしていないといけなかったからです。これからの学校生活でも,自分の意見をはっきりと言えるようにしたいと思います。  
 
☆ 田口咲月さん
  「オーストラリアで学んだこと」
 私はこのオーストラリアへの派遣事業に参加することを,母に勧めてもらいました。話を聞いたとき,すぐに「絶対に行きたい!」と思いました。言葉の通じない国で過ごすのは不安もありましたが,今まで学習してきた英語が海外でどこまで通用するのかを試してみたかったからです。「20人しか行けない。」と聞いたときはとても緊張しました。だから決定したときは,とても嬉しかったです。
○ 研修日記
 一日目出発,二日目ゴールドコーストに到着,Kimiという女性のホストファミリーで,庭にあるトランポリンやプールで遊んだ。三日目,牛,馬,鶏の餌やり,昼食はお好み焼きを作り,夕方には車で放牧場の見回りをしました。四日目,家畜への世話,午後はスコーンを作り,夕方は放牧場で車の運転をさせてもらいました。オーストラリアでは17歳から運転免許がとれるそうです。五日目,Kimiと別れ,世界遺産グリーンマウンテンで森を満喫し,カランビンワイルドパークへ行き,カンガルーに触ることができました。七日目,オーストラリアを後にし,成田空港に到着。深夜バスで翌朝大仙市に着きました。
 研究テーマ「地球温暖化を止めるにはどのようなことができるだろうか」
 テーマに沿って,オーストラリアの対策について調べました。
*節水 オーストラリアは元々水が少ないので,家で雨水を濾過(ろか)して生活に使っています。そのためみんな節水を心がけています。入浴時間は一人3〜5分と決まっていたり,食器はシンクでためて洗ったりと工夫して節水をしています。
*発電 日本は主に原子力や火力発電をしています。それに比べてオーストラリアは太陽の熱や風力など,自然の力を使って発電しています。これは地球に優しい方法だと思います。そしてオーストラリアでは,夏でもエアコン・扇風機をなるべくつけません。もちろん暑いのですが,窓から風を取り込むことで我慢しています。これは日本も見習うべき所だと思います。東日本大震災の影響で,今年の夏も節電が必要となると思います。エアコン・扇風機の使い方を工夫して,節電に協力したいと思います。
まとめ
 オーストラリアでは,いろいろなエコ活動が行われているのが分かりました。その反面買い物の時,レジ袋を大量に使用することもあるようです。それに比べて日本はエコバックを使用している人が多いので,その部分では日本の方がより良い方法だと思いました。
 これからは,オーストラリアと日本のそれぞれ良い部分を取り入れ,より良いエコ活動を実践していきたいと思いました。
 日本とは全く違う環境で過ごし,オーストラリアの良い点,日本の良い点両方を見付けることができました。この発見をこれからの学校生活に取り入れ,学校の活性化に協力していきたいと思います。
 この機会を与えてくださった教育委員会,先生方,家族に感謝します。ありがとうございます。
 
 二人は,中学生で外国に行くというすばらしい体験をしました。異国の地を踏むことは,カルチャーショックを与えてくれ,自分自身を見直す機会を与えてくれます。そして,その刺激が,後からじわじわと効いてきます。
 
 最近,願いや目標を叶えた二人が秋田県から出ました。一人はbjリーグのノーザンハピネッツに加入した田口成浩選手です。角館中学校出身で私と同郷です。もう一人は大仙市四ツ屋出身のスキー金子未里さん(秋田いすず)です。国体の大回転で見事初優勝しました。この二人の方が,どれだけの努力をしたのか私にはわかりませんが,おそらく日々の鍛錬はすさまじいものだったでしょう。知っている人たちの活躍は本当に嬉しいことであり,その可能性が,東中学校の生徒全員にあるのだ,ということを生徒の皆さん一人一人が自覚してほしいです。