大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2012.1.26 
No.35

 
1年A組 音楽の研究授業
 
 1月24日3校時に,1年A組で藤澤和弘先生の音楽の研究授業がありました。
 題材は,シューベルトの「魔王」の鑑賞でした。全体計画は5時間の予定で,本時は2時間目にあたります。
 1時間目の授業で,「魔王」の曲を聴かずに,歌詞だけを見て,イメージをわかせながら,4つのグループに分かれて,朗読劇を録音しました。
 本時では,始めに,録音した朗読劇を聴いて感想を述べ合いました。
 「魔王」の歌詞は次の通りです。(インターネットから転載します。『魔王(Erlkonig)』は、オーストリアの作曲家シューベルトにより1815年頃に作曲された歌曲。シューベルトがまだ10代の頃に完成された傑作で、1820年12月1日にウィーンの私的な集会で初めて演奏された。歌詞は、ドイツの詩人ゲーテによる同名の詩『魔王』から採られたもの。1782年の歌劇『漁師の娘(Die Fischerin)』のために作詞された。
 
<語り手>
風の夜に 馬を駆り かけりゆく者あり
腕に童(わらべ) おびゆるを しっかとばかり抱(いだ)けり
<父>
ぼうや なぜ顔隠すか
<子>
お父さん そこに 見えないの 魔王がいる こわいよ
<父>
坊や それはさ霧(ぎり)じゃ
<魔王>
かわいい坊や おいでよ おもしろい遊びをしよう
川岸に 花咲き きれいなおべべがたんとある
<子>
お父さんお父さん 聞こえないの 魔王が何か言うよ
<父>
なあにあれは 枯れ葉のざわめきじゃ
<魔王>
坊やいっしょにおいでよ 用意はとうにできてる娘と踊って お遊びよ 歌っておねんねもさしたげる いいところじゃよさあおいで
<子>
お父さんお父さん それそこに魔王の娘が
<父>
坊や坊や ああそれは 枯れた柳の幹(みき)じゃ
<魔王>
かわいや いい子じゃのう 坊や じたばたしてもさらってくぞ
<子>
お父さんお父さん 魔王がいま 坊やをつかんでつれてゆく
<語り手>
父も心 おののきつ あえぐその子を 抱(いだ)きしめ辛(から)くも宿に着きしが 子はすでに 息絶えぬ
 
 それぞれの班の朗読劇に対して,生徒からは「ヒューヒューという声が効果的だった」「ゆっくりで聞きやすい」「魔王の声が弱々しい」「早口なので少し微妙」「ふくろうが出てくるところが効果的」などの感想が述べられました。
 次に,藤澤先生から,「この曲は,200年も前に作られた曲で,現在も歌い継がれています。たいした曲でなければ,すぐに忘れ去られますが,どうしてこの曲が歌い継がれている名曲なのか。今日はこの曲のすごいところについて,みんなで話し合って考えてほしいです」と説明がありました。それから,初めて,「魔王」を聴きました。「魔王」は日本語訳で歌われていました。
 1回目に聴いて第一印象の感想を聴きました。
生徒からは「重々しい感じがする」「激しい感じ」「音楽がつくと少し違う感じがする」などの感想が出ました。
 次に,藤澤先生から,「それでは,4人グループになって,『表現の工夫をさがそう』についてもう一度聴いてほしい。ただし,どんなところにポイントを絞って聴くか,語り手,父,子,魔王の4人のどれを中心に聴くか,グループで決めてほしい」と投げかけました。少しの時間話し合って,先生が聴いたら,ほとんどの班が「魔王について聴いてみたい」と話しました。そこで,2回目を聴きました。2回目の感想から「魔王が優しい」「前奏は夜の暗いところを表している」「3連符が効果的だ」などという感想が出ました。そして先生から,3連符の説明と実際にピアノで3連符を弾いて,その演奏の大変さを感じ取りました。
 先生は,「それでは,4人の登場人物のところだけをつないで録音したものを聴いてもらいます」と言って,「父」「子」「魔王」「語り手」の順番にかけました。このことについて,グループで話し合っているうちに終わりの時間が来てしまいました。それでも,各グループからは,「声の響きがだんだん異なってくる」「伴奏が高音域のときは,歌が低く,伴奏が低音域のときは,歌が高くなっている」など,黒板にある「音楽の諸要素」(声量,ハーモニー,強弱,調性,テンポ,声の響き)を使った意見が述べられました。
 次の時間は,各グループの話し合った事柄をもとに,更に,「表現の工夫をさがそう」に迫っていきたい,という藤澤先生の言葉で終わりました。
 音楽鑑賞の授業は,今回で3回目だそうです。いろいろな音楽を様々な視点から聴くことは,私たちの感性を磨いてくれます。感性は,人間性を形作るとても重要なものの一つです。絵を見て感じることや,音楽を聴いて感じることが人生に与える影響は絶大です。授業参観している私たち自身が,「魔王」というシューベルトの名曲を,生徒達と一緒に再認識した授業でもあり,生徒達のみずみずしい感性に触れた時間でもありました。
 
今週の朝集会 1月25日
 
 スピーチの回数は3年生が二回り目に入りました。今週は全校で11名の生徒が,今年の決意について述べてくれました。
 3年生では,目前の高校受験に向けて全力を尽くしたいこと,高校に入学してから部活動に力を入れるために,受験が終わったら,体を鍛え直したい,などの発表がありました。2年生は,勉強,部活動,あいさつについて力を入れていきたいこと,そして1年生では,成績を上げることや部活動で努力すること,生活面での諸注意などが発表されました。発表してくれた生徒のキーワードを紹介します。
☆3年A組
 伊藤昭人さん:初志貫徹。
 鈴木純平さん:首尾一貫。
 佐々木将さん:受験合格。野球で奮闘。
 泉谷佳奈さん:受験合格。あいさつ。
☆3年B組
 佐々木彩さん:第一志望合格。
 佐々木愛実さん:受験合格。健康。
☆2年A組
 嵯峨珠輝さん:勉強,部活動,あいさつ。
☆1年A組
 田口瑞希さん:健康,勉強,何でも食べる。 小田嶋夏南さん:テストで良い成績。
☆1年B組
 鈴木理公さん:野球で奮闘。
 福田伊織さん:落ち着いた行動。後輩のお手本。
 
1年生「大綱講演会」
 
 1月25日に,大綱引き保存会前会長佐々木忠雄氏,現会長橋博氏,二日町建元鳥羽武治氏の三名をお呼びし,「刈和野の大綱引き」についての講演会が開かれました。「大綱引き」は国指定重要無形民俗文化財で500年以上続いている行事です。その歴史と各町内の綱引きにかける思い,伝統を守り続けることの大切さなどについて,熱く語っていただきました。
 「大綱引き」2月10日午後8時に合わせ作業が始まり,9時に引き合いが開始されます。
また,前日9日に「大綱引き前夜祭 刈和野どんと焼き」中央公民館前で午後4時から神事,4時半に点火されます。松飾,お札等を持参し,参加してみませんか。
 
2 月 の 行 事
 
01(水)公立高校前期選抜
02(木)新入生体験入学(小学校6年生),説明会03(金)1年スキー教室,3年実力テスト
04(土)アンサンブルコンサート(和ピア)
06(月)明桜高校一般入試
08(水)前期選抜合格発表(午後4時)
10(金)生徒総会,漢検,刈和野大綱引き
11(土)建国記念の日,奥州市バドミントン強化大会〜12日
14(火)公立高校一般願書受付〜16日(正午)
16(木)学校評議員会
17(金)公立高校志願先変更受付〜21日(正午)
18(土)和洋一期入試,双葉小学校閉校式
19(日)高専一般入試,土川小学校閉校式
20(月)専門委員会
21(火)職員会議
22(水)期末テスト,3年実力テスト,中央委員会
24(金)PTA授業参観,PTA総会,学級懇談,高専一般合格発表
28(火)岩手県北教育事務所視察訪問(12名)
29(水)3年生激励会