大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.12.15 
No.32

 
全国学力学習状況調査結果   の課題について その1   
 
 9月27日に平成23年度の全国学力学習状況調査が大仙市の全ての小・中学校(3年生)で行われました。この調査は,例年4月に行われていましたが,東日本大震災のため,延期されました。また,今年度は,希望校のみの受験でした。現在,県の学力向上Webに自校の状況調査結果を入力すると,各問題の県平均や自校での状況がわかるものとなっています。2011年12月14日現在で,結果入力校数は 小学校232校、中学校112校です。(中学校で約85.5%が結果を入力しています。)
 そこで,数学の問題で60%に達しなかった問題と,大仙市の通過率から10ポイント以上下回っている問題について挙げてみます。
 問題,大仙市通過率,本校通過率の順に書きます。

尚,調査問題は次の通りです。
 
○ 平成23年度全国学力学習状況調査問題 中学校 数学A 

◇数学A(36問中16問)
1(2) (50~55,同)答え イ
下のア〜エまでの計算のうち,次の2つのことが両方ともいえるのはどれですか。正しいものを1つ選びなさい。
 ・aとbが自然数のとき,計算の結果が自然数にならないことがある。
 ・aとbが整数のとき,計算の結果はいつも整数になる。
ア a+b イ a−b ウ a×b エ a÷b
2(1) (85~95,75~80)答え 2a
(4a−6)−2(a−3)を計算しなさい。
3(2) (55~60,50~55)
 答え ア 37−x イ x+5=37ーx
 次の問題方程式をつくるための考え方を読んで,下のア,とイに当てはまる式を書きなさい。
問題
 ある学級の人数は全部で37人で,男子は女子より5人多いそうです。この学級の女子の人数を求めるために方程式をつくりなさい。
方程式をつくるための考え方
 
@ 求めたい数量である,女子の人数をx人とする。
A 「男子の人数」に着目すると,「男子の人数」は, 女子の人数より5人多いので,文字xを使って,
 (x+5)人と表すことができる。
B また,「男子の人数」は,学級の全部の人数から女子の人数をひけばよいので,文字xを使って(ア)人と表すことができる。
C 「男子の人数」をA,Bのように2通りの式で表すことができるので,方程式は等号を使って(イ)と表すことができる。
3(4) (75~80,65~70)答え x=4,y=7
連立方程式  y=2xー1
        y=x+3  を解きなさい。
4(2) (30~35,25~30)答え 120°
下の図のように,線分ABの中点Cをとり,辺AC,辺CBをそれぞれ1辺とする正三角形DAC,正三角形BECをつくります。 (図 省略) 
    D  E


  A   C   B
 正三角形DACを,点Cを中心として時計回りに回転移動して,正三角形BECにぴったり重ねるには,何度回転移動すればよいですか。その角度を求めなさい。
5(2) (45~50,40~45)答え
   底面積 48cm2  体積 480cm
 底面が下の図のような平行四辺形で,高さが10cmの四角柱があります。この四角柱の底面積と体積を求めなさい。(図 省略)
 7cm
      6cm
   8cm
5(4) (40~45,45~50)答え エ
(概略)底面の直径と高さが等しい円柱があり,その円柱の容器にぴったり入る球があります。円柱の容器には,6等分した目盛りがついています。円柱の容器に球の体積と同じ水を入れたとき,同じ水の量を示している図を選びなさい。(図は省略)
ア 1目盛り イ 2目盛り ウ 3目盛り
エ 4目盛り オ 5目盛り
7(2) (25~30,同)答え イ(2組の向かい合う
辺がそれぞれ等しい四角形は,平行四辺形である。)
長さの等しい2本の棒を2種類用意して,図のように組み合わせます。このときできる四角形は,いつでも平行四辺形になります。
 この四角形がいつでも平行四辺形になることの根拠となる事柄が,下のアからオまでの中にあります。正しいものを1つ選びなさい。
  選択肢はア〜オまでで,平行四辺形になるための条件5つが示されている。
 
8(30~35,25~30)答え ウ
(見開き2ページの問題で左側に問題,右側に答えの選択肢がある)概略:ある学級で「三角形の外角の和は360°である」ことの証明について,次の@,Aを比べて考えています。
@は,角度をa〜fを用いて一般的に証明している。
Aは,角度を具体的な数値108°,116°,136°で示しその和が360°になると示している。
 どんな三角形でも外角の和は360°であることの証明について,正しく述べたものが下のアからオまでの中にあります。それを1つ選びなさい。
ア @もAも証明できている。
イ @は証明できているが,Aは形の違うたくさんの三角形で同じように確かめれば証明したことになる。
ウ @は証明できているが,Aは形の違うたくさんの三角形で同じように確かめても証明したことになる。
エ @もAも形の違うたくさんの三角形で同じように確かめれば証明したことになる。
オ @は形の違うたくさんの三角形で同じように確かめれば証明したことになるが,Aはそれでも証明したことにはならない。
9 (25~30,20~25)答え エ
下の表は,定形外郵便物の料金表です。この表の重量と料金の関係について,下のア〜オまでの中から正しいものを1つ選びなさい。

 
重量g 50まで 100まで 150まで 省略
 
料金円 120 140 200 ・・
ア 料金は重量に比例する。
イ 料金は重量に反比例する。
ウ 料金は重量の一次関数である。
エ 料金は重量の関数であるが,比例,反比例,一次関数のいずれでもない。
オ 料金は重量の関数ではない。
10(2) (55~60,45~50)答え 例(2,ー4)
比例のグラフは,原点O(0,0)と,もう一つの点をとり,これらを通る直線をひいてかくことができます。比例y=−2xのグラフをかくには,原点以外にどのような点をとればよいですか。その点の座標を一つ求めなさい。
11(2) (55~60,同)答え ア
一次関数y=4x−3について,xの係数が4であることからどのようなことがいえますか。下のアからオまでの中から正しいものを一つ選びなさい。
ア xの値が1増えるとき,yの値はいつも4増える。イ xの値が1増えるとき,yの値はいつも4減る。
ウ yの値が1増えるとき,xの値はいつも4増える。エ xの値が1のとき,yの値は4である。
オ yの値が1のとき,xの値は4である。
11(3) (45~50,50~55)答えy=3x+5
下の表は,ある一次関数について,xの値とyの値の関係を示したものです。yをxの式で表しなさい。
 

 
・・ー2 ー1 0 1 2 ・・
 
・・ー1  2 5 8 11 ・・
 
11(4) (55~60,40~45)答えエ(y=2xのグラフ上のいくつかの点を,y軸の負の方向に4だけ動か
し,それらの点を通る直線をひく。)
(概略)y=2x−4のグラフを書くには,y=2xのグラフをもとにどのようにすればよいのでしょうか。4つの選択肢から選択。
12(25~30,10~15)答え イ
(概略)オームの法則V=RIで,電圧Vが一定のとき,抵抗Rと電流Iの関係について,正しいものを一つ選びなさい。
ア IはRに比例する。
イ IはRに反比例する。
ウ IはRの一次関数である。
エ RとIの関係は,比例,反比例,一次関数のいずれでもない。
13(2) (25~35,20~25) 答え エ
ある学級の生徒35人が100点満点の試験を受けました。得点の中央値は50点でした。このとき必ずいえることが下の中に1つあります。それを選びなさい。ア 35人の得点の最高点と最低点の差は50点である。イ 35人のうち,50点の得点の人数が最も大きい。
ウ 35人の得点の合計を35で割ると,50点である。
エ 35人の得点を高い順に並べたとき,高い方から18番目の人の得点が50点である。
 数学Bについては,次号に掲載します。
 数学Aについて,振り返ると通過率の低い問題は,日本語の文章が多く,解答もよく読まなければ解けない型となっています。また,10(2) のように,自分で決めなければならない問題や
7(2),8,9,12,13(2) のように,知識や意味を問われている問題も通過率が低いです。3年生は,今一度これらの問題を振り返り,1・2年生は,授業の中で「何を問われているのか」「式は何を意味しているのか」「数学の用語の意味は」など,常に疑問をもちながら学習することが必要になってきます。
 
◎ 第34回児童生徒県南美術展
入賞
1年 佐々木晴奈,佐藤択哉
2年 佐々木勇人,進藤南,佐々木千夏
3年 太田帆南,佐々木許妃恵,田村宗大
奨励賞
1年 佐々木唯 3年 藤川由菜
 展示会は,仙北市角館町の平福美術館で,次の日時に行われます。
 12月5日〜27日,元旦,1月5日〜1月29日 時間 午前9時〜午後4時半(入場は午後4時まで)