大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.11.2 
No.26

 
閉校記念式典,大合唱で幕
 
 10月30日,快晴の下に,ご来賓並びに地域の方々,保護者・OBの皆様,多数のお客様をお迎えし,本校閉校記念式典を終えることができました。
 翌日のあきた魁新聞朝刊にその様子が掲載されました。また,午前10時半からのラジオABS放送の「朝どりワイド」では,本校の「大いなる秋田」と閉校記念式典の特集で,10分以上に渡って,様子が放送されました。秋田県全ての方々から関心をもっていただき,感謝の念に堪えません。
 生徒たちは,渾身(こんしん)の力をこめて
「大いなる秋田」を合唱しました。日常活動では25名の吹奏楽部が,地域の方々やOBのおかげで50名の大合奏団になりました。
 保護者の皆様におかれましては,駐車場の案内,受付,接待,語る会での受付,企画・運営まで,多大なる協力をいただき,誠にありがとうございました。残された5ヶ月間,西仙北東中学校で,18年間の歴史と伝統を汚さぬよう,「学び合い 支え合い 高め合い」に近づくよう邁進する所存でありますので,これからもご協力よろしくお願いいたします。
 
式典でのあいさつ
 
 始めに,大仙市長式辞では,市長公務で欠席のため,久米副市長が代わって述べました。

 式辞では,最初に,今年の豪雪,大震災,風水害の災害について,大仙市として支援物資の輸送や被災者招待事業の支援活動を今後も継続していきたいありました。また,西仙北地域の歴史に触れられ,本校の成り立ち,本校が取り組んできた事業,「ひまわりの里」づくり運動などを紹介していただきました。最後に,これまで培ってきた本校の思いが新生「西仙北中学校」として新たな歴史の1ページをつづってほしいとありました。

 次に私のあいさつでしたが,18年間の思いをこめ,4,514字に渡るため,ホームページに全文掲載いたします。内容は,今年の本校の歩みから,それを支えてきた今までの学校の歴史と部活動の栄光です。

 ご来賓として,PTA会長進藤裕美様から,「世界一のひまわり」について,また,生徒会テーマとその活動について,野球部の県大会で「一回でも多く校歌を歌おう」を始め,各部の活躍について言及され,本校の魂が新生「西仙北中学校」に引き継がれることを期待したいとありました。

 あいさつの最後は,生徒代表伊藤昭人さんの言葉でした。全文紹介いたします。


 平成六年四月に旧刈和野中学校と土川中学校が統合して誕生した西仙北東中学校が十八年間の歴史を閉じることになりました。
 地域の方々からも愛されてきたこの中学校がなくなってしまうことはとても残念でなりません。
 また,私たち三年生が最後の卒業生だと思うと,とても感慨深い気持ちになります。
 この一年間,生徒会執行部では「最後」という意識をせず,「つなぐ」ことを念頭において各種の行事を企画・運営してきました。
 閉校というと全てが終わってしまうようなイメージがありますが,私たちは新しい中学校へ「つなぐ」スタートの年になるよう努力してきたつもりです。
 そう考えるようになったきっかけは,この東中学校の校風はどこから生まれたかを考えていたときでした。
 西仙北東中学校は先にも述べたように刈和野中学校と土川中学校が統合してできた学校です。東中学校は,それぞれの学校のよさを引き継ぎ,現在のすばらしい校風を築いてきました。東中の校風の中には土川中学校の校風が生きており,また刈和野中学校のよさも息づいています。だからこそ私たち東中の校風を新しい中学校へと「つなぐ」こともできるのではないかと考えました。
 今年度の生徒会のテーマは「The ラストサムライ,誇りを胸に一致団結,今こそつなげ東中魂」でしたし,清新祭のテーマは「新たな時代へつなぐ青春の第一歩」でした。どれも「つなぐ」ことを意識して設定しました。
 今年度で,東中学校という名前は消えてしまいますが,決してその伝統や校風が消えることはないと思います。
 この学校の先輩方が築いてきた数々の栄光は,記録にも記憶にも残ることになります。さらに先生方や地域の方々から,この中学校で受けた教えは私たちの心の中から消えることはありません。また仲間同士で信頼しあい,声をかけあって,励ましがんばった部活動など,のきずなは,これからも生き続けます。
 閉校にあたり,私たち東中生一同はこの学び舎で学んだことを忘れず,一・二年生はさらにすばらしい西仙北中学校を築き上げることを,そして三年生は東中生の誇りをもってそれぞれの道へ進んでいくことを誓います。
 
   平成二十三年十月三十日  生徒代表 伊藤昭人
 

 校旗返納では,生徒代表3名(伊藤昭人さん,小笠原竣さん,佐々木理菜さん)が行いました。登壇した竣さんと理菜さんが,校旗から旗を取り,それをたたんで昭人さんに渡します。次に,昭人さんが私に預けます。私がそれを三浦教育長に返納しました。校旗をはずされた後の姿は,一抹(いちまつ)の寂しさを感じました。
 

西仙北東西中学校交流合唱祭
 
 10月27日(木),協和市民センター「和ピア」で,西仙北西中学校と本校の交流合唱祭が開催されました。
 本校は,1年生から3年生までの6学級のコンクールで,西仙北中学校は,佐々木航平さん(1年生)による三味線演奏(「秋田荷方節」「津軽じょんがら節」)と全校合唱「明日という日が」「ふるさと」を披露してくれました。
 コンクールでは,課題曲と自由曲の2曲を歌って審査員の得点制で賞が決められます。
 課題曲は,1年生が「マイバラード」,2年生が「時の旅人」,3年生が「流浪の民」です。
 各学級のリハーサルを終え,いよいよ本番,2年B組の合唱から始まりました。本校が初めてホールで演奏するということで,2Bの合唱は,ホールいっぱいに響き渡りました。2Aが続き,その後,1年生もがんばって初めての体験をしました。最後に3年生の登場となりました。さすが,3年生,声も態度も歌の内容も,こちらが身を乗り出すような合唱でした。
 審査員の加藤修先生(西仙北西中教諭)から次の講評がありました。
 
 コンクールでは,選曲のレベルが高い。特に,「流浪の民」などよく歌っています。特に3年生は女声が柔らかくなり,曲としてのまとまりが出てきます。もちろん男声も3年生は低音が魅力です。指揮者は,最初のテンポが大事です。これがいい加減だと,最後まで影響します。楽器と歌の違いは,歌詞があるかないかです。歌には歌詞があるから人を感動させます。歌詞を聞くとその曲想〜力強さや明るさ〜が分かります。歌詞を大事にその意味を味わって歌ってください。
 
 コンクールの結果は次のとおりです。
 最優秀賞 3A 「道」
優秀賞 3B 「YELL」
優良賞 2A 「空駆ける天馬」
一致団結賞2B 「HEIWAの鐘」
 敢闘賞 1B 「涙をこえて」
ほのぼの賞1A 「Let's search for tomorrow」 
 優秀指揮者賞  佐藤湧三久さんB ○は学年
 優秀ピアニスト賞 嵯峨彩華さんB
 優秀ソリスト賞 男声 若松剛正さんB
         女声 瓜生真葵さんB
 
 西仙北西中学校の全校合唱が終わってから,全員起立し,佐藤湧三久さんの指揮,嵯峨彩華さんの伴奏でマイバラードを歌いました。西仙北東中153名+西仙北西中59名=212名の歌声がホールを揺るがすくらいの大音量で流れました。来年も是非このホールで歌いたいと思いました。
 
第3回吹奏楽部定期演奏会
 
 11月6日(日)午後2時,西仙北中央公民館で,本校最後の吹奏楽部定期演奏会が開催されます。今年一年の総決算,吹奏楽部の熱のこもった迫力ある演奏会に是非お越しください。