大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.10.7 
No.22

 
清新祭 感動を残して幕
 
 10月1日の「清新祭予行」,前日祭,そして10月2日の「清新祭」,10月5日の閉祭式と前学期最大行事の一つである,清新祭が滞りなく終わりました。
 このたび,本校最後の「清新祭」にお越しいただいた方々並びにご協力くださった方々に,心から感謝申し上げます。
 
 清新祭を振り返ってみます。
 前日祭は,男装・女装・一般仮装とカラオケに合わせた希望者のステージでした。中でも目を引いたのは,加藤大輔さん(3年生)の一発ギャグでした。いろんなところで登場し,聴衆の要望に合わせて,ギャグを連発し,それで笑いをとる能力に脱帽でした。
 また,ギターと歌を披露してくれたのは中川直樹さん(3年生)と嵯峨透さん(3年生)でした。中川さんは,最初にクラシックギターを,そして後からエレキギターを弾いてくれました。普段練習しているのがわかりました。
 清新祭当日は,準備万端,合唱の1年生から始まりました。昨年度と同様「マイバラード」を1年生らしくはつらつと歌ってくれました。一つ先輩の2年生は,「時の旅人」を少し大人の声で歌いました。3年生は「流浪の民」を歌いました。この3年生の歌声が体育館に響くやいなや,思わず聞きほれてしまいました。男子の実に朗々とした自信に満ちた声に圧倒されました。ソロも二人ずつそれぞれに見事に歌い上げました。最後の「流浪〜の〜た〜み〜」も決まりました。本校を代表する合唱だと確信しました。
 英語暗唱弁論では,小笠原祐那さん(2年生)と嵯峨透さんが表現豊かに英語で話してくれました。今年は,弁論の前に大体のあらすじを放送で解説してくれたので,それらしい単語が出てくると,なるほど,と思いました。が,ほとんど,ネイティブスピーカー(現地で話す人たち)に近い英語で,私の耳には速くて大変でした。夏休み中に猛練習したことがわかりました。
 理科研究発表は,科学部3年生の藤川由菜さん,進藤亜矢子さん,伊藤健太さん,斎藤諒さん,簗芳洋さん,渡部達也さんの6人で「津波の実験」を発表しました。大曲仙北理科研究発表会では,優秀賞をいただいた発表です。
 このテーマに至った動機は,3月11日に起きた東日本大震災の津波による被害を目の当たりにし,津波の影響がどのように出るのかを自分たちの実験器具を工夫しながら考察を加えたものでした。
 岩手三陸沖はリアス式海岸で岩がギザギザになっています。それをボール紙を蛇腹にし,ギザギザをつくり,そのギザギザの折幅を変えたり,水を流すときに,ボール紙の角度を変えたり,という実験でした。
 実験結果から,蛇腹の幅が少ない〜すなわち凹凸が小さい〜ければ,波が高く上がる,ということがわかりました。
 3年選択教科学習発表では,女子が2グループで「ダンス」を,そして男子と女子が一緒になって最後に「よさこい」を踊りました。「よさこい」では,曲の中程に,男子が側転,前転,バク転(後ろ向きに手をついて跳ぶこと)を行ってくれました。バク転は,なかなか難しく,これが出来る人は少ないのですが,メンバーの中の中川直樹さんが出来るようになり,驚きの声とともに大拍手を浴びていました。
 「刈和野太鼓」は昨年に引き続き,佐藤大貴さん(3年生)が中心になり,1・2年生の女子で演じました。大太鼓担当の大貴さんは,太鼓のたたき方が踊りのようになっていて気合い・迫力ともに十分な演技でした。2曲を披露してくれましたが,2曲ともその勢いに観客は圧倒されました。
 吹奏楽部によるミュージカル「美女と野獣」は,演奏を事前に録音し,その音楽に合わせて,実際に歌いながら演技する,という非常に高度な技術に挑戦しました。
 今回の『美女と野獣』はディズニーの長編アニメーションからのものです。

 『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は、フランスの民話「美女と野獣」(J・L・ド・ボーモン夫人版)を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション作品である。(インターネットから)
ストーリー
 森の奥にある城にとても傲慢な王子が住んでいた。ある日の夜、醜い老女が城を訪ね、一輪のバラをあげるかわりに城に一晩泊めてほしいと頼む。しかし王子はそれを断り、老女がもう一度頼んでも王子は聞く耳を持たず、追い返そうとした。するとその瞬間に老女は美しい魔女に変わり、優しい心を持たない王子と、王子をそのように育てた召使いたち、さらにその城全体に魔法をかけてしまう。そして王子は恐ろしい野獣の姿に、召使いたちは家財道具の姿になってしまった。一輪のバラの花を置き、魔女は消えていった。そのバラの花びらが全部散るまでに、王子が人を愛し人に愛されるという「真実の愛」を見つけなければ、王子たちにかけられた魔法が解けることはない…。
 一方、街の発明家モーリスの娘・ベルは街一番の美貌の持ち主で、読書と空想が大好きな父親想いの娘だった。ある日、モーリスは父の発明を心から応援するベルに見送られ、街の発明大会へ一人向かう。今度こそ1位を獲るのだという希望を胸に。
 そんな中、彼女に街一番の狩人ガストンがベルに結婚を申し込む。ところが高慢で意地悪な性格であるガストンは、ベルの気持ちも確かめずに一方的に繰り返し、結婚を迫るのだった。
 ガストンの執拗なアタックに疲れてしまったベルは草原を歩く。そこへ、モーリスの馬が慌てた様子で走ってくる。父に何かあったのでは…と一人父を探しに出かけるベルがたどり着いたのは、野獣に変えられた王子が住む城だった。モーリスが王子に捕らわれていたことを知ったベルは、自分と引き換えに父を解放してほしいと王子に頼む。こうしてモーリスは城から解放され、ベルは王子と共に暮らすことになった。最初のうちは礼儀を知らないわがままな王子に手こずるベルだったが、やがて一人城を飛び出して野生の狼に襲われたところを王子に助けられたことがきっかけで、王子と心を通わせるようになる。また、王子もベルと触れ合ううち、徐々に優しい心を身につけていき、自分を恐れず一緒にいてくれるベルに想いを寄せるようになり、いつしか二人は惹かれあうようになっていた。しかし、自分がベルを愛していることに気付いた王子は「ベルをいつまでも閉じ込めていてはいけない」と考え、ある日ベルを城から解放し、街へ帰すのだった。
 街へ戻ってきたベルは、ガストンがモーリスを利用してベルと結婚しようと画策しており、モーリスを無理やり入院させようとしていたことを知る。ベルはガストンの求婚を拒絶し、モーリスが「娘が野獣に捕らわれた」と町民に話していたのを知ると、父の発言が正しいことを証明するため、王子からもらった魔法の鏡で野獣の姿をガストンに見せた。ところが、これを見たガストンはベルが野獣を好いているのだと思い、町の人々を煽動して野獣を討とうと城へ向かう。それを知ったベルは、王子を助けようと再び城へ戻るのだが…。
 
 このストーリーに忠実に,演ずることができました。
 吹奏楽部の演奏は,50分間に渡る大ステージで「ど演歌えきすぷれす」では,藤澤先生のサックスが体育館を揺るがしました。吹奏楽部の演奏は,吹きながらあっちを向いたり,こっちを見たりと,まさに見せるステージでした。
 3年生選択教科の演劇「金仇敵生命燈火(かねがあだいのちのともしび)」
は,古典落語の「死神」があらすじです。加藤大輔さん扮する藪医者と嵯峨透さんの死神が,絶妙の間合いで劇を盛り上げました。俵谷正太さんのかつらが,息を吹き返すときに落ちるあたりが会場でうけていました。
 「大いなる秋田」は,保護者の皆様や地域の合唱団,そして吹奏楽部の先輩たちも加わっていただき,渾身(こんしん)の力を込めた演奏になりました。
 最後にアンコールで生徒会長伊藤昭人さんの指揮による「県民歌 秀麗無比なる〜」を歌いました。昭人さんはその後,3年生男子有志によって胴上げされました。
 高齢者招待では,例年以上の方々が来校され,生徒たちとの親交を深められました。
 チャリティーバザーでは,次のようにたくさんの売り上げがありました。
  
チャリティーバザー 22,600円
 
 出品された方々ありがとうございました。
 展示部門の結果は次の通りです。
 
イラストパネルコンクール
 最優秀賞 3A
  優秀賞 3B,1A
 
前期終わる
 
 東日本大震災余波で,4月の入学式がどうなるか心配でしたが,学校生活にはほとんど影響なく,スタートすることができました。
 前半は,郡市総体まで,3年生が各部をぐいぐいと引っ張ってくれました。中学校生活に慣れることで精一杯だった一年生は,夏休み明けから中学生の顔つきに変わってきました。
 新人総体後は,2年生が,成長した1年生をまとめて,部活動に汗しています。
 そして,清新祭では,1年間の中で,最も「真剣に おおらかに」,そして積極的に活動した時間だったと思います。
 前期は,一人一人が生徒会テーマである「Theラストサムライ〜誇りを胸に,今こそつなげ東中魂〜」に向かって歩みました。後期も前期を超える東中魂に期待します。