大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.7.15 
No.14

 
県南吹奏楽コンクール おめでとう! 金賞
 
 7月9日に,湯沢市文化会館で行われた「全日本吹奏楽コンクール第53回秋田県大会県南地区大会」では、「中学校小編成の部」で本校は見事金賞となりました。金賞は,一昨年以来,平成6年の開校から5回目です。
 県南コンクール中学校小編成の部には、シード演奏2校を含む25団体が出場しました。そのうち金賞はシード校以外に10校で,大曲仙北(小編成に14校出場)からは4校(協和,角館,平和,本校)でした。非常に厳しいコンクールでした。
 本校は、25校中22番目の出演で午後2時50分からの演奏でした。
 昨年に引き続きピアノを使用した演奏でした。壮行演奏会の際は,横から聞いていたせいか,全体として感じることが少なかったのですが,コンクールでは,真正面の席に座ることができ,一人一人の音がまろやかに重なり合いながら,ほどよいハーモニーを奏でていました。ピアノが入る場面では,必ずピアノの音と他の楽器が混じり合い,よい感じで響いていたようです。また,本校は,木管の音が前に出ており,それを支えるリズムセクション(パーカッション)もしっかりしていました。トロンボーンやトランペットは,ミュート(弱音器)を付けて演奏する場面が多かったですが,存在感のある音を出していました。
 私は,壮行演奏会のときに,これからできることとして「指揮者である藤澤先生の指揮棒をしっかり見ること」をお願いしました。今回,意識して指揮棒を見ている生徒が大半でしたが,音楽の始まりの出だしに少しのずれがあったりしました。同じ瞬間に音を出す,というのは非常に難しい事ですが,これこそが,団員心を一つにして指揮に集中,だと思います。県大会では,今まで以上に指揮棒を見て,同じ音楽を一緒に演奏するよう心懸けましょう。
 秋田県大会は,秋田市の秋田県民会館で8月7日(日)午前10時20分からの演奏になります。1・2年生にとっては初めての県大会,3年生にとっては,1年生以来の県大会,ステージ上でそれぞれの演奏を楽しんできてほしいと思います。
 
第1回 学校評議員会開催
 
 7月12日に第1回学校評議員会が開催されました。今年度の学校評議員は,次の方々です。
 
 加藤  実 氏(前PTA会長 継続)
 田村 弘子 氏(三笠写真館 継続)
 小笠原幹朗 氏(学びの共同体スーパーバイザー 新規)
 小松 正孝 氏(西仙北高校長 新規)
 
 この日は,加藤氏が欠席で,他の3名の方々で授業を一覧し,学校側から須田教頭,坂本生徒指導主事,齋藤研究主任と私の4名と懇談をしました。(藤澤教務主任は所用で欠席。)
 小松氏からは,「社会科の授業でプリントを使用していたが,とても丁寧な作りである。課題が一番上に明記されており,右下には,本日のまとめが用意されている。そして,それを綴じておくファイルまで準備されている。高校では,割と冷たい対応というか生徒の自主性を育てるために,『自分でやりなさい』ということが多い。高校生にプリントを作ってやると,自分のノートを作ることができなくなる。つまりノートの活用ができなくなる。」「数学で電子黒板を見たが,前任である大館国際情報学院高等学校では,英語科で活用していた。」等のお話しがありました。
 田村氏からは「電子黒板を活用しているのを見たが,子どもたちの反応はどうですか」という質問がありました。齋藤研究主任からは,「視覚に訴えるのはとてもよいです。他の教科ではなかなか活用できないのが残念です。動かせる方との組合せで活用していますが,国語でもデジタル教科書などができましたので,これから活用していきたいと思います。」と答えました。
 小笠原氏からは,授業形態と生徒のつながり・動きからのご指導がありました。
「授業のスタイルとして,コの字,Uの字型があった。このスタイルから4人1組にどうやってなるのか興味深いところである。1年生はコの字型で,真ん中がやや広すぎる感がある。親密感を出すためには,もっと真ん中を狭めてもよいだろう。生徒同士は『学び合い』をあまり意識せずに,『頼り合い』という互恵的な関係をつくった方がいい。2年生,3年生では,隣同士がやや離れており,隣をのぞける態勢がよい。子どもと子どもをつなぐ,というのは,子ども同士が顔を見合っていく,学習の場での頼り合いがまずは大事である。それは互恵的関係から高まっていく。できる生徒も,聞かれたときに応えることで,学ぶことがたくさんある。「学び」は単なる競争ではない。課題の意味が分からないとき,少し考えて分からないときに,『これってどうなっているの』『ここ,どうなのよ』と簡単に思わず聴いてしまう関係が,次の展開につながる。」
 主として授業参観からのご指導がありました。次回は,2月で,学校評価を評価していただくことになります。
 
大仙市教育委員会教育長等訪問
 
 7月14日に大仙市教育委員会教育長等訪問がありました。
 訪問された方は次の方々です。
 
 大仙市教育長 三浦 憲一 氏
   教育部長 青谷 晃吉 氏
   教育課長 小笠原 晃 氏
   研究所長 千田 寿彦 氏
 
 各氏から授業参観後の感想・指導がありましたので,少し紹介します。
◇千田所長
 前回,教育委員訪問の際にも感じたが,生徒の表情が心開かれている,という感じである。先生方の生徒へのあたり方が表れている。学び合いの場面では,コミュニケーションがなされている。学びが深まっている。校内掲示にもキャリア教育が意図されている。訪問した際に次の3点について話している。
(1) 中学校は来年から新指導要領が全面実施となる。年間指導計画はもちろんであるが,本時の評価基準(規準)を描いて授業を行ってほしい。授業が生徒の実態からつくられているか,も重要なことである。
(2) 指導方法の工夫改善について。TT(複数教員協力指導)や少人数指導はどこでも行われている。これに安住することなく子どもが主体的に学ぶ学び手になっているかという視点で工夫改善に努めてほしい。待つ生徒をつくるのではなく,主体的な生徒にしてほしい。上位層を伸ばす工夫を。学びの共同体であるから,学びのリーダーとして育ててほしい。
(3) 学び合いについて。本校は自然なスタイルで学び合いに入っている。ねらいをもったグループ活動にしてほしい。グループの中で個人の自己決定があるか,自己評価があるか。発問では開かれた発問にしてほしい。みんなの前できちんと発表できる子どもを育成してほしい。
◇ 小笠原課長
  統合に向けて,新しいスタートが切れるようお願いしたい。私事ではあるが,野球応援で,自分と加藤修氏でつくった団歌を是非,歌ってほしい。
(1) 授業について。1年生は声が出せる。2・3年生は個の学びであった。学びの共有化の部分を更に推進してほしい。
(2) 交流と連携について。学校行事の中で交流と連携は様々行われている。地域への貢献もよろしくお願いしたい。
(3) 災害対応について。震災,大洪水等,災害対応は安全確保が大切である。大佐沢のあたりが震源になっていることが多い。熊なども出るのでよろしくお願いしたい。
◇ 青谷部長
  統合に関して,進んでいる。交流事業,生徒集会,西中との生徒交流等行われている。生徒たちの表情がにこやかで,なでしこジャパンではないが,女子がリードしている場面が多々あった。先生と生徒の信頼関係が深まっている。自由に発表しあえる雰囲気が出てきている。
(1) 生徒の発想を十分出し合うこと。3年生の数学で間違った発表があったが,とてもよい機会ととらえて,生徒たちに返していた。間違いをチャンスととらえるべきである。
(2) TTの授業は,少人数か習熟度別か,いずれ,メリハリのある授業が大切である。時間のかかる作業的学習を効率的に短時間で行い,その後の話し合いの場面に時間をかける。機器の活用(電子黒板)等もある。
(3) 職員の交通事故防止について。
◇ 三浦教育長
  来年からきっちりスタートできる。子どもは宝である。両校の子どもがしっかりとスタートできることが大事である。
  本校の印象は,いじめが全国で起こったときに,真っ先に生徒会で「いじめ防止集会」を真剣に行った学校である,と認識しているし,他校の先生方もそういう認識である。生徒集会を行っていることからも,生徒会活動が伝統として活性化しているのを感じる。
  発表は言語力である。一般的に,会話や対話ができていない。なぜ,言語力や生きる力なのか。まずは,「聴く」ところから始まる。「交わす力」これが交流と連携である。一時間の中で意識して取り組んでほしい。 子どもたちにはチャレンジ精神と失敗体験を味わわせてほしい。社会の授業で略図が描けるなんて素晴らしい。来年から教科書が厚くなる。構成力をもって取り組んでほしい。
  この学校に入ってよかった,卒業してよかったという学校にしてほしい。
 
 今回はあえて,学校訪問をしてくださった方々のご感想を掲載しました。外から,いろいろなお客様を迎えることで,生徒たちは刺激を受けて育っていきます。この学校報を読まれている方々で,本校を訪問したいという方は,いつでも大歓迎いたします。そのたびに,生徒たちが着実に成長するのですから。
 明日からは,第60回の秋田県中学校総合体育大会が始まります。男女バドミントン部,陸上競技の佐々木千紘さん,柔道の佐藤駿さんの精一杯の奮闘を期待します。応援よろしくお願いいたします。