大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.6.29 
No.12

 
朝の生徒集会
 
 今週も水曜日の朝に全校生徒集会がありました。今回で第8回目となりました。毎回,テーマに沿って1分間スピーチを各学級から1名ずつ行っていますので,今まで48名の生徒がスピーチをしたことになります。
 はじめのテーマは「東日本大震災について,考えていること」のスピーチでした。その後,現在の「部活動について」が3週間くらい続いています。
 今週の集会では,8時15分前に,全校生徒が廊下に整列し,1年生から順序に体育館に入り,あっという間に隊列を組んで並ぶことができています。
 生徒会執行部の運営で,生徒会副会長の佐々木彩さんが「立ってください」というと,それまで少しざわついていたのが一斉に静まりかえり,起立します。そして,同じく副会長の小笠原竣さんが,前に出て「おはようございます」と言うと,全校生徒から「おはようございます」とあいさつが返ってきます。その後,全員着席,そして,彩さんが「今日のスピーチをする人は前に出てきてください」と言うと,本日の6人の生徒が出てきます。3年生から順番に,スピーチを始めます。原稿なしで,自分の思いを話します。聞いている生徒で私語をする人は誰もいません。一人のスピーチが終わると拍手があります。6人が終わると,彩さんが「元の席に戻ってください」と言います。そして,「校歌を歌いますので起立してください」と告げると,嵯峨彩華さんがピアノの伴奏に行き,指揮をするために生徒会書記の佐々木理菜さんがステージに上がります。理菜さんの指揮に合わせて校歌を全校生徒で歌います。
 校歌は,最初の頃,声が出なくてしぼんだ風船のようでした。ところが,生徒会執行部もこのことについていろいろと考えました。あるときは,野球部全員が前に出て,校歌を歌いました。ある時は,応援団が前に出て歌いました。このようなことを繰り返しているうちに,徐々に声が出てきました。特に,3年生の大人に近い朗々とした男声と美しい女声は,体育館に響き渡り,胸を打ちます。校歌が終わると書記の齋藤祥さんから講評があります。そして,すべて終わると生徒会長の伊藤昭人さんから,集会全般についての評価があります。
 来週から第9回目の集会が継続されますが,全校生徒の前で,自分の考えていることを思いっきり述べること,このことがとても大事なことだと思っています。生徒会執行部では,新たなテーマを提案すると思います。いろいろなことを考えられるのは,人間だけができる業(わざ)です。日頃考えていることを,この集会で,そして普段の授業の中で話すことができるようになったらすばらしいと思います。
 
2年生の試み 「がんばろう日本」
 
 2年生では,東日本大震災を受けて,自分たちの思いを「プロジェクトT」「プロジェクトU」「プロジェクトV」として,2Bの廊下に掲示しました。
 プロジェクトTは「募金活動」です。自分たちの募金した金額と学校名が掲載された新聞を掲示しています。
 プロジェクトUは「今わたしたちが感じること」として「5月のテーマ 『震災について思うこと』」の作文を掲示しています。その中から紹介します。

 今 私たちが感じること 
                   2A 伊藤 優花

 突然あんな大きな地震があって,それがこんな大災害になるとは思わなかったです。
 あの時は,部活(吹奏楽部)が始まる前で引退した先輩たちとまた一緒に部活ができる!!とみんなワクワクしていた時でした。
 先輩たちのすばやい対処のおかげで,何とか無事でしたが,楽しいムードはいっきに冷め,部活もそこで中止になり,家に帰っても不便なことばかりで,とても辛い思いもしました。
 震源地の宮城などでは,地震に加わり津波の被害もあって,いままで避難所で生活している人たちもいて改めて被害の大きさ,震災の恐ろしさについて気づかされました。
 今,私たちは,勉強できるし,部活もできる,友達と遊びに行くこともできる。でも,もっと大きな被害にあった人たちは,ランドセルや教科書が流され勉強ができない。交通手段が断たれ遠くへも行けない。そんな状況に立たされています。いつも私たちがこうやって普通に過ごせることはとてもありがたいことなんだなあと,改めて実感できたと思います。
 

 プロジェクトVでは,「今 わたしたちにできること」と題して,次のことが書かれてありました。

・給食を残さない。
・節電をする。
・水の出しっぱなしをしない。
・自転車で通学する。
・むだな電話はしない。
・誰もいない所に電気はいらない。
・買いだめをしない。
 
 作文を読むと,同じようなことが書かれていても一人一人視点が異なり,ハッとさせられることが多いです。
 「今 私たちにできること」は,この震災を通して,大人も子どもも考え続けなければいけないことです。
 
子ども・夢・アートアカデミー
 
 本校では,文化庁主催の標記事業に,昨年度末応募したところ,7月20日に洋画家の絹谷幸二氏が,本校に来校し,指導をしていただくこととなりました。この事業のねらいは次の通りです。

 美術・文芸・音楽・演劇・舞踊などのそれぞれの分野における最高峰の芸術家である「日本芸術院会員」自らが,小・中・高等学校を訪問し,講話・実技披露等を行うことにより,子どもたちに文化芸術活動の素晴らしさを実感させ,子どもたちに夢を持って生きることの大切さや文化芸術を愛する心を育て,豊かな情操を有する我が国の文化継承者の育成を図ります。
 
 本校3年生と西仙北西中学校の2・3年生が合同で授業を行います。日本を代表する洋画家の絹谷氏から指導を受けられるのは,滅多にない貴重な機会となります。

 ここで,絹谷氏の概略について紹介します。(インターネットからの転載です。)
 

絹谷幸二(きぬたに・こうじ)
 1943年,奈良県生まれ。1966年,東京芸術大学美術学部油画科卒業。独立展独立賞受賞。1968年,東京芸術大学大学院修了。独立美術協会員となる。1971年,ヴェネツィア・アカデミア(イタリア)に留学。1974年,安井賞受賞(過去最年少受賞)。1977年,文化庁芸術家在外研修員として渡欧。1983年,美術文化振興協会賞受賞。1986年,日本芸術大賞受賞。1989年,毎日芸術賞受賞。1993年,東京芸術大学美術学部教授に就任。1997年,長野冬季オリンピック公式ポスター制作。 2001年,日本芸術院賞受賞,日本芸術院会員となる。2006年,「イタリアを描く」絹谷幸二展(三越本店ほか)開催。
 当日は,絹谷先生と渡邊真理子先生が一緒に指導にあたります。授業の中でデッサンを予定しているそうです。どんなアドバイスをしてくれるのか,今から楽しみです。
 
 
7月の行事
 
 
01(金)思春期こころの健康講演会(6校時)   全県総体抽選日−本校バドミントン04(月)街頭指導〜8日
06(水)PTA授業参観日,学校統合説明会午後6時〜本校体育館,全県少年野球抽選会
07(木)1・3年実力テスト(西仙北西中1年生来校),吹奏楽部壮行演奏会,全県総体壮行会
09(土)吹奏楽コンクール県南地区大会(湯沢)
12(火)職員会議,学校評議員会
14(木)教育長訪問,民生委員との懇談会
16(土)バドミントン県大会(美郷総合体育館)〜17日,陸上競技県大会(県営陸上競技場)〜18日,柔道(男鹿市総合体育館)〜18日
19(火)2年職場体験〜21日
20(水)1年宿泊体験(秋田市・岩城少年自然の家)〜21日,子ども・夢・アートアカデミー(3年生+西仙北西中2・3年生)
21(木)3年進路講話集会(5校時)
22(金)学友区会,収納伝達式
23(土)全県少年野球監督会議午後1時〜
   夏季休業〜8月23日
24(日)全県少年野球大会(グリーンスタジアムよこて・大曲球場)〜28日,通信陸上(大館長根山陸上競技場),JOCバドミントン県予選(潟上市)