大仙市立西仙北東中学校
 学校通信
   2011.2.18 No.39

  
 
オーストラリア研修 報告会
 
 2月14日(月),午後3時から,仙北ふれあい文化センターイベントホールで,大仙市主催によるオーストラリア研修の報告会が開かれました。研修に参加した大仙市内9中学校から20名,その保護者の皆様,そして引率の先生方で,総勢50名ほどで和やかに行われました。本校からは,2年生の伊藤昭人さん,進藤亜矢子さんの2名が参加しました。
 はじめに協和中学校の生徒と仙北中の生徒からあいさつがありました。協和中の生徒は,小さい頃から英語に興味関心が高く,小学校からALTの先生とお話したり,そのときから,この研修に参加しようと思っていた,とありました。印象に残っているのはホストファミリー体験で,人とかかわることの大切さを学んだそうです。仙北中の生徒からは,小学校から英語を習っていて,小さい頃から外国に興味があり,参加したこと,そして,ファームスティ(農家へ滞在)では戸惑ったけれども,次第に慣れてきた,ということを話してくれました。
 三浦憲一教育長からもお話がありました。三浦教育長は,「オーストラリア研修報告書」を精読し,その中から参加者がどれだけ貴重な体験をしたかを次のように紹介してくれました。
・研修記からは不安な様子もあったが,成し遂げてきたという充実感がみえた。
・交流と研修が大事であり,以前小学生とグアムに行ったことがあるが,小学生は泣いたりするが,中学生は,自分で進んで行き,意欲に満ちていた。小学生は,あきらめることがあるが,中学生はギブアップしない。健康で帰国しているので偉い。
・コアラに引っかかれた経験をした人もいた。
・ワニと一緒に写真をとった人もいた。
・オーストラリアには毒カエルがいて,その駆除に3億円をかけている。
・日本そばの体験をした人もいた。
・ファームスティで,ひよこが孵化(ふか)するのを見た場面に出会った人もいた。
・カンガルーを食べる。
・アボリジニーと踊った人もいた。
・教科の勉強になった,という人もいた。
・生の英語を体験した。
・リサイクルがすごかった。
・シャワーは5分。電源のスイッチをこまめに消そう。
 
 これら,様々の体験やホームスティやファームスティでは,涙のお別れをしたという人,このような貴重な体験も是非,後輩たちに伝えてほしいと言われ,健康で帰国できたことが何よりである,と結ばれました。
 次に,3グループに分かれて,パワーポイントをつかった全員の報告会が始まりました。
 私は,伊藤昭人さんのグループに参加しました。7人が一人7分程度の発表でしたが,中味は非常に濃い内容でした。
 昭人さんは次のような報告をしました。
 
○テーマ オーストラリアのスポーツについて
 最初に北京オリンピックの金・銀・銅メダルの獲得数を,アメリカ,中国,ロシア,イギリス,オーストラリア,ドイツ,フランス,韓国,イタリア,日本の10カ国について提示しました。次に,「人口を日本と同じとして計算した金メダル数」を提示しました。すると,日本が9個なのに,オーストラリアは84個となり,上の10カ国の中で飛び抜けて1位となります。(2位がイギリスの39個。)なぜ,オーストラリアでは,こんなにもメダルがとれるのか,が自然な疑問となりました。
 その強さの秘密。
その1 子どもの頃からたくさんのスポーツを経験して,総合的な運動能力を高めている。
その2 勝敗にこだわらずスポーツを楽しんでいる。
 これは,ホストファミリーにどうしてスポーツが好きなのかを尋ねると次のような答えが返ってきたそうです。
 @ 楽しくて気分が高まる。
 A リフレッシュができる。
 B 相手と仲良くなれる。
 C 心地よい。
 日本で同じ質問をすると,必ず「勝つ喜び」が入ってくるのですが,オーストラリアでは,あまり重視されていないようです。「勝たなければいけない」といプレッシャーから解放されるので,メンタル面の強さの秘密がここにあるような気がします。
その3 とにかく食べて背が高い
 
 この他のエピソードでは,男子トイレにしきりがなかったり,アボリジニーと踊って「ジャポリジニー」と言われたこと,ワラビーの手のかわいさ,恐竜みたいなエリマキトカゲとの出会い,鉱物の国オーストラリアで,水晶,オパール,ブラックオパールをすべて買ってきたこと,グアム空港でジュースを買おうとしたら1ドル足りなくて困っていたら,警備員が1ドルくれたこと(優しい心は世界共通)などがありました。淡々とした説明の中にとてもユーモラスな感じで,聴衆の笑いを誘っていました。
 進藤さんは次のような発表でした。(報告書から)
○テーマ 多くの人に環境に対する意識を高めてもらうには,どうするべきか?
 私は,現在世界規模で問題になっている環境問題について,日本とオーストラリアを比べて,どうすれば多くの人が地球に優しい生活をするようになるかを考えてみました。
・水資源 オーストラリアは水不足が深刻で節水に対する意識は高い。シャワーは一人4〜5分以内。
・買い物 日本のようなエコバックをつかっている人はいない。レジ袋がもったいないと思った。
・ゴミ回収 家庭ゴミは指定のゴミの日に,大きいゴミ箱に入れて出す。新聞が定期購読でないので,ちり紙交換や古紙回収はない。
・ゴミの分別 燃えるゴミ,資源ゴミと大まかな分別。日本の方が細かく分けている。
 この他にファームスティに行って,家の外に案内されていくと,牛の解体をしていたことにビックリしたこと,家のプールで遊んだこと,無人販売のスイカが1玉4$(約320円)で安かったこと,昼食がカンガルーのバーベキューだったこと,キュランダ鉄道に乗ったこと,キュランダ村でコアラを抱いたときに鋭い爪でひっかかれたが,かわいかったこと,など,日記風に丁寧に説明してくれました。
 
 午後4時20分が予定時刻でしたが,説明が多岐にわたり,また質疑応答などもあり,午後5時まで行いました。充実の2時間でした。日本のよさ,オーストラリアのよさを再認識して,これからの生活の中で新しい視点から自分を見つめ直してほしいと思います。
 
新入生体験入学
 
 2月16日,刈和野小学校6年生33名と土川小学校16名,計49名が本校に1日体験入学をしました。
 今年度は,朝から1日中学校を体験してもらおう,ということで,10時から開会式,その後20分間全学級の授業参観,そして,10時30分から英語の授業,11時30分から数学の授業,給食,午後は音楽の授業,閉会式を行い,終わりました。
 英語は,英語助手(ALT))のLawrie先生と私で「自己紹介をしよう」をテーマに授業しました。4人1組となり,つぎの言葉を順に言って握手をします。
 My name is Lawrie.I'm from Scotland.I like pineapples.Nice to meet you.
 これを一つずつ確認し,最後は,自由に5人と会話しサインを交換して終わりました。
 数学は,3×3の魔方陣について学びました。9つの数字のたて,よこ,ななめの和が全て等しいことから,他にどんなこと
がわかるか,を調べました。


 
 中でも「すべての数を足して真ん中の数で割ると9になる。」などは,
素晴らしい発見でした。
 音楽は,打楽器の代わりに手を打ってアンサンブルを楽しみました。素早い理解に音楽の先生も驚いていました。
 4月の入学式が待ち遠しいです。
 
○ 県中学校バレーボール大会(2/11)
 予選リーグ 西仙北東0−2土崎
       西仙北東2−0横手西
○ 県ソフト大賞(2/17)
  優秀賞 本間千尋(2年)
      「マーブルシート」