大仙市立西仙北東中学校
 学校通信
   2010.12.2 No.31

              
 
 
校内授業研究会 いきいき1年生
 
 11月30日(火)の1校時,1Aで,理科の研究授業がありました。担当は坂本先生。授業のねらいは,「水とエタノールの混合物を,蒸留によって分けることができる」でした。
 授業のはじめに,坂本先生が「液体と固体を分ける方法を思い出して言ってください」という問いに,「ろ過する」「蒸留する」「再結晶させる」などの言葉が素早く生徒から出てきました。その後,今日のねらいである「水17mlとエタノール3mlの混合物を分けたい」ということで,各班で次の2点について話し合ってほしいと発問がありました。
・実験によって出てきたのは,水かエタノールか。そしてその理由はなぜか。
・出てきた液体を確認する方法は?
 そして,班全員がわかるように5分間くらいで話し合いをはじめてください,と指示しました。
 生徒達は,3〜4人のグループで話し合いをはじめ,それぞれ結論に至ったようです。
 はじめの質問には,出てくる液体はエタノールだと思う,がほとんどの生徒で,その理由は,水の沸点は100℃であるが,エタノールの沸点は78℃であるから,という理由でした。
 確認する方法としては,次の様々な方法が出されました。
・温度計をつかって沸点を計る。
・液体を火に近づける。
・リトマス紙をつけてみる。(これは,エタノールが酸性かアルカリかわからない,という意見もありました。)
・においをかいでみる。
・フェノールフタレインを入れてみる。(これも疑問符がつきました。)
・液体の量を見てみる。3mlだったらエタノールで,17mlだったら水である。
・融点を調べてみる。
・液体に塩を入れて溶解度を調べてみる。
 
 坂本先生から全ての確認方法ができればいいが,今日は,火を近づけて,燃えたらエタノール,燃えなかったら水,という実験をしてみます,とありました。
 早速,グループにフラスコやその他の器具が配布され,いよいよ実験です。取り出す量は2mlでいい,と坂本先生に指示されていたので,全てのグループが液体を取り出すことができました。
 その液体に火を近づける方法は,また一斉に戻って,坂本先生から説明がありました。蒸発皿にろ紙を置いて,そこに液体を注ぎ,火をつけます。電気を暗くしますので,実験してみてください,といわれ一斉にマッチで火をつけたら,青白い炎が蒸発皿の上で燃えました。液体はエタノールでした。
 実験後に,坂本先生がエタノールの燃えた炎の色は,と聞かれ「青白かった」とありました。もしも,ろ紙が燃えているとすれば,赤い炎になるということも付け加えられました。
 実験器具を片付け,授業が終わりました。
 
 12月1日(水)には,1Bで1時間目,国語の研究授業が行われました。担当は熊谷先生です。
 授業のねらいは「小説 少年の日の思い出で僕の行動の真意を読み取ろう」でした。
 はじめに,教科書160ページから2ページに渡って,ペアで4分間の読みが始まりました。男女のペアが息を合わせて,わからない漢字の読みをお互いに確認したりして読み合わせました。その後,全員で○読み(読点「。」のところまでを一人が読み進めていくやり方)をしました。
 本時のねらいである「クジャクヤママユ(蛾)の標本を主人公の『僕』はとってしまった,とあるが,ここの「とる」は,どんな漢字があてはまるだろうか。」と熊谷先生が発問しました。それを考える前に,あなたたちが知っている「とる」を辞書で調べてみましょう,とグループになり,辞書で調べました。その結果,次の7つの「とる」が生徒から出ました。
・採る,取る,執る,撮る,捕る,摂る,盗る。
 次に,「僕がとった『とる』は,どの字なのか,そしてそれは文章のどこからそう思ったのか,話し合ってほしい,と熊谷先生からあり,生徒たちはグループで思い思いの発言を教科書の文章を指し示しながら話し合いました。
 話し合いが終わってから,5つのグループの考えを聞いたら,「取る」が1グループ,「盗る」が4グループとなりました。
 「盗る」としたグループは,その後の文章の中に「僕は盗みを犯してしまった。」とあることを指摘しました。熊谷先生からは,「僕」が2階に上がったのは,クジャクヤママユを盗もうとしてなのだろうか,という更なる疑問が投げかけられました。その言葉をきっかけに文章の別の部分にあたり,「盗もうとしたのではなく,ついとってしまった。」と説明があり,「僕」のこのときの「とる」は「盗る」ではなく「取る」であると結論づけました。
 1年B組では,5時間目にも音楽の研究授業がありました。担当は藤澤先生です。授業のねらいは「『打楽器のための小品』のアンサンブル途中発表会で,各パートのリズムの特徴や曲の構成を感じながら,それを生かす音色を工夫して表現できる」でした。
 4つの班が,「打楽器のための小品」(黒沢吉徳 作曲)を演奏発表します。曲は,6つのパートに分かれていて,テーマは次のようになっています。
1班<台所にある物>
2班<金属>
3班<木>
4班<空き缶>
 最初に,班で練習しました。それぞれの身近な楽器(「ざる」「クッキーの缶」「木の棒」「空き缶」など)の音が音楽室中に広がりました。
 練習を終えてから,発表順を決めました。4班,3班,2班,1班と始まりました。演奏が終わってから,友達の感想やアドバイスをいただきます。そして,演奏の様子は藤澤先生がビデオで撮影し,演奏後すぐに確認できました。
 どの班も,途中で止まることなく演奏ができました。
 藤澤先生のお話では,「打楽器奏法はたたくだけではなく,10円玉を袋に持ってきた加藤彗飛さんのように振って音を出したり,こすって音を出す奏法もある。今日の発表では唯一のたたく以外の奏法です」とありました。6〜7人の息の合った演奏で,次回はDVDを作成するそうです。
 1年A組B組ともに授業で生き生きとした生徒の姿が見られました。次は,2年生が研究授業を行います。とても楽しみです。
 
◎ 草g杯バレーボール大会
  (11月27日:仙南中学校体育館)
 予選リーグ
        21−25
 西仙北東中0       2太田中
        20−25
 
        22−25
 西仙北東中0       2神代中
        23−25
◎ 読売新聞社主催第60回全国小・中学校作文コンクール秋田県審査
  佳作 小木田浩紀(3年)
◎ 第42回大曲仙北児童生徒美術展
  入賞 鈴木優花(2年),田口咲月(1年)
◎ 平成22年度「税についての作文」
  仙北地域納税貯蓄組合連合会長賞
佐藤楓(3年)
◎ 大曲仙北中学校体育連盟 栄光賞
3年 嵯峨達,小木田顕駿,小笠原慶小笠原優介,福田未悠,佐藤玲菜,佐々木彩恵美
2年 嵯峨透,進藤圭介,佐々木許妃恵,泉谷佳奈,中村絵梨菜
1年 佐藤竜介,佐藤なつほ