大仙市立西仙北東中学校
 学校通信
   2010.7.13 No.15

              
   
夏休みの学習
 
 3年生は、第2回目の実力テストも終え、夏季休業中に、今まで不得意だった教科の学習について、気持ちを新たにしていることでしょう。その気持ちが実際に伝わってくる生徒、そして、先生方に指導をして欲しいと放課後学習をしている生徒もいます。

 先日、ある生徒と一緒に数学の学習に取り組みました。最初は1年生の復習をと思い、1年生の単元評価テストを解いてみました。たぶん「正負の数」は大丈夫だろうから、比例・反比例のところの評価問題を解きました。1年生の復習とはいえ、基本的な事柄がわかっていないと解けない問題で、少し戸惑っていたようですが、まずは通過しました。

 次に、2年生の1次関数についての評価問題をやろうとしましたが、時間も限られているので、2年生のときに教科書と一緒に使用した「基礎からの問題集(東京書籍)」〜いわゆるワーク問題集、について解いてみました。この問題集は、現在も本校の1年生から3年生まで全員が使っている問題集で、授業の終わりや中間テスト、期末テスト前にはよく取り組んでいるものです。問題は難易度ごとにA,Bと分かれていて、その生徒には、B問題を解くように言いました。普段使っていた問題集なのですが、B問題には、入試の際の大問のような問題がたくさんあります。約束の時間を忘れるくらい二人で熱中して問題を解きました。

 そこで、自分の中学校時代の受験勉強について思い出しました。自分の時代は今と異なり3教科でした。受験勉強は、今も昔も孤独な活動ですが、その中でも次への意欲につながる勉強方法があります。それは、薄い問題集でも、厚い問題集でも、とにかく1冊を制覇してみることでした。齋藤佳子学年主任が理科室の前に、夏季休業中に取り組むための問題集、を参考のために陳列しています。このような薄い問題集でもこの一夏に全てやった!となると、達成感が出てきます。「灯台下暗し」で、学校で使用している1年生・2年生の問題集をすべて制覇したら、それこそ、今の力がどれだけ伸びるかわかりません。是非、1教科1冊を目指して、この夏休み取り組んでみてはいかがでしょうか。

 それから、生徒と一緒に問題を解いていると、このときは、問題用紙の裏側に式や計算を書いていったのですが、あっちに書いたり、こっちに書いたりと、結局、答えに行き着いたものの、最後の答えを間違って書く始末です。これは私にも経験があります。解くことだけに集中して、書き方の工夫がおざなりになってしまうのです。ですから、計算でも式でもノートの最初から丁寧に書いていって、消しゴムを使わずに、間違ったら二重線を使って、自分の考え方を時々振り返り振り返り解いていきます。このことが、後になって「やった〜!」という気持ちにつながります。

 問題を解くときは、その問題を自分の問題として受け止めることが大切です。問題が何を意味しているのか、何を求めていくのか、その辺を自分の頭でしっかりと考えていくのです。

 私は、授業をするときに、問題を一度読んで、何の事が書かれてあるのか、とよく質問しました。「シャープペンシルと鉛筆の値段を求める問題」なのに、「今日の天気はどうですか?」と聞かれていると思ったら、それはちょっと危ないぞ、という冗談を言いますが、実際、求めるものを理解しないで、ある数字をこねくり回している生徒も少なくありません。長い文章問題に出会ったら、少なくとも3回は読む、読みながら鉛筆でアンダーラインをつけていく、ということも大切だと思います。特に、数学の得意な生徒は、早合点、というのが敵のようです。自分でも思い違いをして、それで間違っているということがあるようです。読むのにそんなに時間はかかりません。じっくり読んで方針をたてて、それに向かって解く、急がば回れ、です。
 夏休みの学習計画を立てるときに、何をどれだけやるのか、具体的な学習計画を教科の先生と相談して立てましょう。
 
高校体験入学
 
 秋田県内の高校体験入学が、夏季休業中から始まります。
 これは、キャリア教育の一環で、1年生では、職場訪問を、2年生では職場体験を、そして3年生では、高校体験入学を、という流れになっています。キャリア教育は、学校教育全体の中で行われますが、核となるのが一週間に一度ある学級活動の中の進路の時間です。進路の時間では、1年生で「自分の夢をもちながら」職業とはどんなものがあるのか調べ職場訪問をし、2年生では「職業・働くとはどんなことか」を授業で学習し、実際に体験し、3年生では、「自分の将来の夢実現」のために、高校の内容について調べ、目の前の進路である高校体験入学をします。
 高校体験入学の詳細については、3年部から情報提供されています。1・2年生の皆さんにもお知らせします。
 
☆ 秋田北高校    7月27日
☆ 新屋高校     7月28日
☆ 大曲農業高校   7月28日
☆ 秋田高校     7月29日
☆ 西仙北高校    7月30日
☆ 角館南高校    8月04日
☆ 大曲高校     8月18日
☆ 秋田南高校    8月18日
☆ 角館高校     8月19日
☆ 秋田中央高校   8月19日
☆ 横手高校     8月24日
☆ 横手清陵学院高校 8月26日
☆ 横手城南高校   8月27日
☆ 大曲工業高校   9月02日
☆ 六郷高校     9月02日
☆ 秋田工業高校   9月10日
☆ 秋田商業高校 未定(秋頃)
 
 将来自分のやりたいことがある人、職業まで希望している人、あるいは、職業はまだだけれど、○○系の仕事に就きたい、など、自分の将来の方向性とそれと関係する入りたい高校が見つかった人と未定の人では、学習への意欲が全く異なります。未定の生徒は、この夏休み中に、是非「○○の仕事をしてみたい」「○○高校に進学したい」ということを決めて欲しいと思います。
 
2年生職場体験
 
 2年生の職場体験(キャリアスタートウィーク)先が決定しました。期間は、8月16日から23日までの8日間のうちの5日間です。55名の2年生全員が職場体験をします。ご協力してくださる職場は次のとおりです。(敬称略)
 
・花のこんの・道の駅(嶽の湯、嶽の湯内神岡ふるさと振興公社)・大曲消防署西仙北分署・刈和野保育園・宮腰精機(株)・西仙北図書館・園芸農家・協和精密工業・大曲中学校・土川小学校・土川保育園・ファミリーマート西仙北SA店・市役所支所地域振興課・ファクトリー・斎忠自動車・佐々木自動車板金・老人養護施設みずこしのさと・畜産農家・よしだ文具・マックスバリュー刈和野店・ユメリア・西仙北薬局・土川自動車センター・刈和野小学校・和栄堂
 職種は異なっても、すべて「働く」ことに通じています。貴重な体験になることを願っています。
 
 
 
1年生職場訪問
 
 1年生は7月21日〜22日に秋田市で宿泊学習を行います。宿泊先は、「ユースパル」で、職場訪問先は1日目が「秋田空港ターミナルビル」「みちのくコカコーラ秋田工場」、2日目が「大森山動物園」です。 すでに、班別研修計画書の作成や選択コース決めなどができております。計画の時間通り正確に行動できるかどうか、が求められます。
 
土川方面スクールバス路線変更
 
 土川地区のスクールバス路線で、小杉山路線の変更がありました。西仙北角館線で、4月から新道路を通っていましたが、道路横断の際に危険なことや、待機場所に何も無いことから、羽後交通のバスが従前通っていた旧道路を通り、佐々木商店前に待機場所にしました。7月5日より実際に変更道路を通ってきています。
 現在、この地区の中学生は二人で夏は自転車通学で、冬にスクールバスを利用することになります。夏・冬とも、佐々木商店前が待機場所になります。
 
県南吹奏楽コンクール 銀賞
 
 7月10日に行われた「全日本吹奏楽コンクール第52回秋田県大会県南地区大会」では、本校は惜しくも銀賞となりました。 県南コンクールには、シード演奏1校、中学校合同の部2団体を含む30団体が出場しました。
 本校は、午前中の8番目に登場しました。登場前に15分の休憩があり、心も技術も万全の態勢で臨みました。演奏が始まると同時に壮行会で聞かれた曲がホールを鳴らしました。
 審査員は5名で、どの先生方も困難な曲によくぞ挑戦した、と書かれてありました。しかしながら、現時点での完成度を見たときに一歩及ばなかった、とあり、今後、継続して演奏するならば、きっとすばらしい音楽になることであろう、という評価でした。
 小編成部門の金賞は12団体、銀賞が7団体、銅賞が8団体、失格(タイムオーバー)が1団体でした。
 吹奏楽部はこの後、清新祭、定期演奏会を控えています。今回の審査員の先生方の評価通りになるような演奏を、これからも期待します。