大仙市立西仙北東中学校
 学校通信
   2010.6.2 No.09

大分県教育委員会 本校訪問  
 やっとさわやかな季節になりました。緑がまぶしく、心が清々しくなるこのよき日、6月1日に、大分県教育委員会の教育次長さんをはじめ、23名の教育委員会関係者並びに小・中学校の先生、そして大仙市教育長さんはじめとする秋田県関係者6名、計29名の方々の訪問を受けました。この他に、刈和野小学校長高橋勇治先生、西仙北西中学校数学教諭田村尚之先生も参観に駆けつけてくれました。

 目的は、秋田県で行っている専門監制度について周知したいということでした。この専門監制度は、秋田県が独自に行っているもので、大仙市には、国語、数学、理科の専門監がいます。本校には、数学の専門監藤原修悦教諭が、平和中学校を本務校として、西仙北東中学校、西仙北西中学校、南外中学校と4つの中学校で、数学の授業について、指導したり、自分で授業を提示したりしながら、数学教員の指導力向上に力を発揮しています。

 今回は、1年A組で、村田文子先生が授業を行いました。

 授業のはじめに、マッチ棒で正方形を作った絵が提示されました。
 
           
 
    
 
 マッチ棒を並べて正方形をつくります。正方形を20個つくるとき、マッチ棒は何本必要でしょうか。
 
 上の問題が出されました。藤原先生が問題の説明をしている間に、村田先生が、長い紙に描かれた正方形20個の絵を黒板に貼りました。

 それを見た生徒たちはすぐに、マッチの本数を求める式1+3×20や、4+3×19などの式を出すことができました。そこで、本日の課題は、「マッチ棒の本数を式に表し、求めてみよう。」でした。

 上の図が描かれた紙が一人一人に渡され、自分はどんな式を立てることができるのか、一人で自力解決です。

 考えてくれた式は次のものです。


 1+3×20、4+3×19
 3×20+1、3×19+4、
 4×20ー19、20×2+21
 
 これらの式が、発表された後、どうしてこういう式が出てきたのか、グループになって考えることになりました。各グループには、考えを書く紙が5〜6枚渡され、各グループで手分けして、式の意味について考え、それを紙に言葉で書きました。意味が説き明かされた紙を、式の下に掲示していきました。

 すべての式の意味が各グループで確認された後、1+3×20を代表として考え、今度は、藤原先生から、もしも正方形が、50個あったらマッチ棒は何本ですか?という問題が出されました。すぐに手があがり、1+3×50で、答えは151本です、と答えてくれました。それでは、100個の正方形だったらマッチ棒は?これにも、すぐに1+3×100で301本、と答えてくれました。

 この後、村田先生が、
「さあ、50とか、100は何でしょう?」と質問したら生徒が
「正方形の数です」と答えました。
「そうですね。だから、この式は、
1+3×(正方形の数)と表すことができます。(正方形の数)を小学校では、何で表していましたか?」
「箱です。」「(小さい声で)です。」
「そう、箱で表していましたね。だから今日は、箱を準備してきました。」
「でも、中学校では、という文字を使います。このを使うとどんなことがわかりますか?」
「楽だ〜」
「楽になりますね。では、今日のまとめに入りましょう。文字を使うとマッチ棒の数は1+3×と表すことができます。を使うと、楽になります。楽の意味は、便利だ、どんな個数になっても解くことができる、です。」
 この後、少し難しい評価問題を解いて授業が終わりました。

 授業後、協議会が開催されました。

 授業者からの「今日の授業について」説明後、質疑応答に入りました。

 参観者の方々から、本校と本校生徒の印象が話されました。

 授業の中で、女子生徒が書いた最後の振り返りシートに、「最初は難しいかな?と思いましたが、授業が終わって、すっかりわかったのでよかったです。」と書いてあったことが紹介されました。また、他の先生からは、校内環境で「言葉」を大事にした飾り付けをしているし、休み時間に「この学校には、部活動はどれくらいあるの?」と聞いたら「男子の部は、○○で、女子の部は○○です。でも。吹奏楽部は、男女一緒に入ることができる部です。」と文章で答えてくれたことに感動したということでした。授業の中で、「あなたはどの式を選びましたか?」と聞いたら「私は、よくわからなかったので、あの式の説明を見に行きます。」とこれも文章で答えてくれた、ということでした。

 この他次のような質問がありました。

・ノート指導、ノート作りについて。
・なぜ、A4ノートを使っているか。
・グループ学習の構成について。
・授業における学習規律や生活規律について。
・補助黒板について。
・副教材、ドリルについて。
・課題提示と問題提示について。
・課題とねらいの関係について。
・指示をしなくても、まとめに入ると子どもたちが鉛筆を持ち出して、書き始める。→小・中連携と「あきた型算数・数学」の徹底。
 
 強調されたのは、土川小学校、刈和野小学校から「あきた型算数」を標榜し、それを実践してきた子どもたちであり、そのスタイルを村田先生が踏襲している、ということでした。小学校、中学校双方において、「あきた型算数・数学」を実践している、ということでした。

 1Aの皆さんは、自分の頭でしっかりと考え、その考えを友達と話し合ったり、聴き合ったりしておりました。最後の問題もほとんどの生徒が解決していました。50分間、集中力が切れないメリハリのある授業でした。
 
◎ 第14回リバーサイドカップ(女子ソフトテニス部)

 Dリーグ 西仙北東0ー2八郎潟
      西仙北東2ー1千畑
 2位トーナメント
      西仙北東2ー0太田
      西仙北東0ー2峰浜

◎ 協和中学校ソフトテニス招待大会

 Bリーグ 西仙北東1ー2中仙
      西仙北東1ー2協和
 決勝トーナメント
      西仙北東1ー2千畑
      西仙北東0ー2協和

◎ 第28回大仙市中学校招待野球西仙北大会
 

1回戦 西仙北東2−1能代第一
準決勝 西仙北東1−2城南

◎ 第31回 協和中学校招待大会  男子バスケットボール
  西仙北東42ー54平和
  西仙北東26ー63秋田大学附属
  西仙北東48ー61土崎

◎ 2010・第12回ミズノ旗争奪北東北大会(シニアリーグ)16チーム参加 4位
 1回戦 秋田12ー2盛岡北
 2回戦 秋田 8ー7盛岡南(サヨナラ) 
 準決勝 秋田 6ー7弘前(延長8回)
 3位決定戦 秋田5ー7秋田潟上