秋田県大仙市立協和中学校

国語科実践記録

研究主題
「言葉を大切にし、主体的に伝え合う力を育てる」指導の工夫

1 指導の実際と評価
 (1) 学習に対する意欲をもたせるために,授業の導入を工夫する。
  ○生徒に単元の学習で身に付けるべき力を理解させ,そのための課題解決の手順とゴールを明示する。
  ○「課題」カードを用い,授業のはじめに本時の課題と学習内容を生徒に理解させる。
  ○単元により生徒に学習課題を考えさせ,ねらいに沿って生徒が主体的に学習を進められる課題解決
   学習を取り入れる。
  ・生徒が見通しをもち主体的に学習に取り組むことができるように,学習課題と流れを説明してから
   授業を進めた。その結果,12月に行った生徒による授業評価アンケートで,「授業が分かる」と
   回答した生徒が1年生で98.3%,2年生で94.7%,3年生で96.4%に上っ    た。
 (2) 語彙力を高めるために,語句調べや漢字の書き取り練習の時間を設定する。また小テストや単元テ
   ストで習熟の度合いを確認し個別指導を行う。
  ○各単元の学習のはじめに,漢字練習帳を活用して新出漢字等の習熟と語句の意味の確認をさせる。
  ○毎授業のはじめに漢字小テストを実施し,スモールステップでの漢字力の向上をめざす。
  ○長期休業を利用して,計画的に「ことわざ」や「慣用句」,「四字熟語」の学習をさせる。休み明
   けに確認テストを実施し,習熟の度合いを確認するとともに個別に補充指導をする。
  ・毎時間,範囲を指定して漢字小テストを実施することで事前に準備をする意識が高まり,漢字の正
   答率が高まった。
  ・「ことわざ」や「慣用句」についての知識が深まった。一方でそれらを日常生活で使えるようにト
   レーニングする必要があり,課題である。
 (3) 主体的に表現活動ができるようにするために,生徒に授業の見通しをもたせ,「読み」「考え」「
  表現する」活動を計画的に取り入れる。
  ○学習シートを工夫し,自分の考えのほかに他の考えや意見等を記入させることで,自分の思考の広
   がりや深まりが自覚できるように配慮する。
  ○他の考えに学びながら表現活動を進められるようにするために,集団思考の時間を設定する。
  ○言葉や文字等による多様な表現活動を工夫し,取り入れる。
  ・主体的に学習を進め,かつ生徒個々の思考の深化を図るためにペアやグループでの話し合いの時間
   を随時設定した。生徒による授業評価アンケートでは,学習意欲が高まる一番の形態が友達との話
   し合い活動であり,課題解決に向けて効果的であった。
 (4) 場に応じた話し方・聞き方を身に付けさせるために,「話す・聞く」単元を計画的に取り入れる。
  ○教科書の「話す・聞く」教材を活用し,話す内容や聞き手に応じた分かりやすい話し方を工夫させ
   る。
  ○話の要旨や話者の意図を理解することができるように,メモをとる聞き方を学習させる。
  ・分かりやすく伝えさせるために,具体例や根拠等を挙げて表現するように指導した。その結果,県
   学習状況調査において類似する評価規準の設問の正答率が県平均を上回った。
  (5) 古典特有のリズムや言い回しに習熟させるために,暗唱を取り入れ実施する。
  ○学年に応じた古典教材の暗唱カードを作成し,友達同士で暗唱を聞き合う場面を設定すると共に,
   結果が目に見える形で残ることで達成感を得られるようにする。
  ・特に2年生では,平家物語「平曲」のCDを聴かせたところ,和漢混淆文のもつテンポのよさに気
   付き,そのリズムを楽しみながら暗唱する姿が見られた。
  ・暗唱カードを作成し各自の進度を記録させたことで競争意識が生まれ,友達同士競い合いながら暗
   唱する姿が見られた。

2 課題改善への取組

 (1) 生徒による授業評価の結果を分析し,よりよい授業の構築に向けて改善を図る。
 (2) 定期テストや単元テスト等で明らかになった課題に対して個に対応した指導を行う。
 (3) 全国学力・学習状況調査や秋田県学習状況調査で明らかになった課題や苦手領域について,
  補充指導を行い、習熟させるとともに理解力の向上を図る。