秋田県大仙市立協和中学校

数学科実践記録

研究主題
  「運動への有能感を基に,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を高める」指導の工夫

1 指導の実際と評価
 (1) 本時の課題を意識させる授業の実施
  ○単元の流れ・評価,本時の課題を明示した。また,学習カードに本時のチーム・個人のめ
   あてを記入させ,授業に臨ませる。
  ・めざすゴールが分かっているため,逆算して毎時間の活動はどうするべきかを考えさせる
   ことができた。また,まとめで課題に対する振り返りをする場面を設定し,学習カードに
   記入させ,発表を通して共有化させることで課題を意識した取組が多く見られるようにな
   った。
  ・12月の県学習状況調査質問紙での保健体育への好意反応は,全学年とも県平均を上回った。
  ・7月・12月の生徒アンケートでは,次第に「楽しい」「分かる」というす数値が低下してい
   る。これは,求められる技能が前学年よりも難易度が上がるため,「できない」という思
   いが「楽しさ」を低下させたことが予測される。「からだを動かすことが好き=保健体育
   が好き」というレベルから「種目の特性に触れる活動ができた。課題克服にむけて充実し
   た取り組みができた=保健体育が好き」へ引き上げなければならないと感じた。

 (2) 学習カードを用った個や集団の成果と課題が見える振り返りの工夫及び技能習得の順序や
  系統性を考慮した練習方法の工夫
  ○運動の技能について,技術的ポイントを具体的に示したシート・資料を活用し,個人評価
   や相互評価につなげるとともに,技能の構造を理解させる。
  ・各単元の初期段階から継続して自己評価を記録し続けることで,成長の足跡が残された。
   単元の初期と終末を比べると,全員に技能向上の実感を表す記述が見られた。
  ・チーム内で相互評価を行うことでよい点やうまくいかない点を客観的に分析することがで
   き,また,チーム内での自分の役割を認識することができる手立てともなった。
  ・感覚に頼るだけでなく,基本的な動き→応用的な動きを頭で理解しながら活動しようとい
   う姿勢が感じられた。
  ・運動のコツや技能習得の目的に応じた練習方法を紹介したスキルアップを紹介することで,
   発達段階に応じた練習が継続的に行われたり,チームを基本にペアや小グループを組んで
   活動が行われたりしたことで互いに協力したり,教え合うなどの姿も見られた。
  ・どこでつまずいているのかを考えられない生徒が見られた。

 (3) 主運動につながる運動感覚やゲーム的要素を取り入れたW-upの実施
  ○スキルアップメニューで基礎的技能の習熟を図る。
  ・準備運動を兼ね,誰でもできる運動を個人やペア,グループで競うなどしたところ学習に
   対する意欲付けとなり,主運動へのスムーズな接続ができた。
  ・基礎的体力が不足している生徒,運動習慣の少ない生徒が多く工夫が必要と感じた。

 (4) 体つくり運動の充実や各単元で関連した体力を高める指導の工夫
  ○運動の知識に関して,各単元で高まる体力を紹介し意識付けを図る。新体力テストの結果
   を活用する。
  ・「体力とは」「体力の必要性」「新体力テストの結果」等を校内に掲示したことで意識の
   変化が感じられた。また,実施種目に関連して,「高まる体力」「生活の中での応用」に
   ついて触れたことで,生涯にわたる健康づくりを考えさせるきっかけとなった。
 

2 課題改善への取組
 (1) 課題解決に向け,グループで話し合う活動,個で考える活動を行うための基礎的知識(構
  造,用語,練習法等)の理解に力を入れなければならないと感じた。その上で課題や疑問を
  もち,個・全体が高め合える授業を構築する。
 (2) 単に運動するのが保健体育という意識から,生活を豊かにしていくものが保健体育という
  意識への改善に努めたい。そのために,各単元でW-upや練習方法を工夫して個人や仲間と体
  を動かすことの楽しさを味わわせるとともに,運動実践を通して体力の高まりや基礎的技能
  の定着,構造理解を進め意識の変化へと結び付けたい。また,「毎日カップ中学体力つくり
  コンテスト」による体力の向上を実践する。