秋田県大仙市立協和中学校

 数学科実践記録

研究主題
  「自ら学ぶ意欲を高め,生活に生きる力を育てる指導」の工夫

1 指導の実際と評価
 (1) 生徒の興味・関心が高く生活に役立つ題材の設定
  ○家庭とのつながりや,将来の自分の生活とのつながりを意識できるような題材を設定する。
  ・技術分野では,1年「家庭で使える木製品の製作」2年「農家に負けない野菜作り」3年
    「身の回りのコンピュータ制御」と学年が進むにつれ家庭から社会へと視野が広がるよう
   に題材を工夫した。その結果,学習意欲を高めることができた。
  ・「休日の昼食献立の作成」では,「我が家の昼食メニュー」を参考にしながら考えた献立
    を,長期休業で実際に調理させた。「下足の消臭袋」の製作では,古くなったハンカチや
    家庭にある余り布を活用し,自分や家族が使う小物作りに取り組んだ。意図的に自分の生
    活を意識させる題材を取り上げることで,学習への意欲が高まり,また持続したように思
    われる。
  ・12月の県学習状況調査の好意的反応が89.7%で県値を上回った。また,好きな理由のう
   ち「将来のためになる」が12.1%,「生活の中で役立つ」が25.9%で,どちらも県平均の
   数値を上回った。これらから,今や将来の自分の生活を意識させる学習の成果はあったと
    考えられる。
 (2) 自ら考え課題を解決する態度の育成
   ○製作や実習では,完成までの「計画→実践→評価→改善」と,本時の「計画→実践→評価
    →改善」の両方の視点で学習を進める。
   ・授業の始まりに「今日は何をどこまで進めるか」を確認し,終わりでは「どこまで進んだ
    か。うまくいった点と改善点」について自己評価やグループでの相互評価させた。この活
    動を継続することで,次第に計画や実践内容,方法を修正できる生徒が増えてきた。

  (3) グループ活動の工夫
   ○グループ内での役割を明確に提示し分担させる。また,協力ができている状態と協力でき
    ていない状態についても知らせ,必要に応じて助言する。
   ・活動に時間や発表などの制限を与えることで,グループ内で話し合い,教え合うなど協力
    度は高まった。12月に行った授業評価では概ね好意的反応であった。
   ・作品の種類ごとに班編制をすることでも,グループ内での話し合いを活発にしたり,協力
    して作業させたりすることができた。
  (4) 教材の開発と学習環境の整備
   ○短時間で製作可能な題材を開発する。
   ○学習した内容が生活の中で活用されていることが実感できるよう,参考となる作品や資料,
    生徒の実践例等を掲示する。
   ・基礎縫いを中心とした製作題材にすることで,短時間で完成させることができた。
   ・生徒の学習プリントを掲示することで生徒同士で話題にする場面が多くなった。また,様
    々な被服作品や写真資料を掲示することで作品や資料に質問する生徒も増え,生徒の興味
   ・関心を引き出すことができた。


2 課題改善への取組
 (1) 生徒が学習した知識と技術を生活で活用できると実感がもてるように,家庭を巻き込んだ題
  材や地域と連携した題材を開発する。
 (2) 生活をより豊かにしようとする気持ちや, よりよい方向に修正する技能を認めることで,生
  徒の関心・意欲の向上に努める。
 (3) 写真資料や教科特有の語句など,視覚資料を中心とした学習環境の整備に努め,生徒の実践
  的・体験的な学習活動の充実につなげる。