大仙市立協和中学校

第3学年 「道徳の時間」 実践記録
                    
1 主題名  公徳心 【4−(2)】

2 資料名  無人スタンド(出典:文部省 道徳教育推進資料4)  

3 資料について
  本資料は,話の筋道がとらえやすく,登場人物の立場や心情も分かりやすく描かれている。少年の行為に対する筆者
 の判断の揺れや,筆者と農家の奥さんとのよりよい社会 像のずれが,思考の深まりにつながるものと期待できる。
  一人の少年が,農家の庭先にある無人の野菜売り場から一束百円の野菜を百円で三束持って行く状況に出くわした
 筆者は,農家の奥さんから,近所との関係を悪くしないためにも,ささいなことでとがめ立てはしない方がよいといさめら
 れる。しかし,筆者は,少年のためにも注意すべきであったという考えを消し去ることができなかった,という内容の資料
 である。指導にあたっては,筆者が少年に注意できなかった気持ちに着目しながら,よりよい社会を築くためには公徳心
 をもって行動することが大切であるということを考えさせたい。また,筆者を批判する考え方を通して,少年の行為を黙認
 することが,少年本人のためにならないだけでなく,社会の秩序や規律を乱すことになることにも気づかせたい。

4 本時の指導
(1)ねらい
   社会の中で守るべきルールやきまりの大切さに気付き,よりよい社会を築くために公徳心をもって行動しようとする
 態度を育てる。

(2)学習活動とおもな発問
 @ 無人スタンドの写真を提示して,貼り紙の内容を考える。 
 A 資料(前半部分)について話し合 う。
   ○筆者はどうして少年に声を掛けられなかったのだろうか。
   ○声を掛けるべきだったと後悔する自分と千葉さんの奥さんの言葉を重ね合わせて筆者が釈然としないものを感じて
     いるのはどうしてだろうか。
 B 資料の後半を読む。
   ◎筆者が少年に会ってどうしても伝えたかったのはどんなことだろうか。
   ※少年役の生徒を前に立たせ、その少年に向けて筆者の立場になり一人ずつ発表する。 
 C 身のまわりの公徳心に関する行動について発表し合う。
 D 教師の説話を聞く。

5 授業の評価(指導主事による助言を含む)    
 ○ 子どもたちがよく発表していた。教師が子どもと対話をしながらシートに書かせていた。
 ○ 資料の前渡しを活かして、生徒の思いを把握し、意図的な指名をしていた。
 ○ コンパクトにまとめた板書がよかった。
 ◆ 学習シートに事前に書いてある内容から生徒が先読みして、それに合わせて発表したり、書こうとしたりするので、
  空欄にしておくなど工夫が必要である。
 ◆ 発問を事前にカードにしておかないで、子どもの発言や問いから板書することが望ましい。
 



第2学年 「道徳の時間」 実践記録


1 主題名  誠実な行動と責任【1−(3)】

2 資料名  裏庭でのできごと(出典:『自分を見つめる』あかつき)

3 資料について
  本資料は、ガラスを割ってしまった中学生3人によるそれぞれの判断と行動がめぐる内容である。すぐに
 報告に行った雄一、その間に遊んで再びガラスを割ってしまった健二、先生がきたときとっさに言い訳をし
 た大輔。ここでは、健二の言動からねらいに迫る。健二は大輔のとっさの言い訳に便乗して、先生に事実を
 言えずにいる。しかし、なやみながらも最終的には自分の良心に忠実に行動し、自ら真実を話しに行く姿が
 描かれている。その心の内に着目することにより、自主的な判断とそれに基づく誠実な行動の難しさと大切
 さについて考えを深められる資料である。

  導入場面では、「誠実」という言葉について考えさせ、本時の価値への方向付けを図りたい。資料を読んだ
 後、3人の登場人物の関係や場面を押さえて、資料の内容を把握しやすいように留意する。自分の犯した過ち
 を正直に言えずにいる人間の弱さや友人の立場を考えてしまうことは誰にでも起こりうることである。正しく
 ありたいという気持ちと、葛藤をしっかり見つめさせ、健二の気持ちに共感できることで、ねらいとする価値
 に迫りたい。

4 本時の指導
(1)ねらい
   自分の行動や行為がどんな結果を及ぼすのかということをよく考えて判断・実行し、誠実に行動するという
  態度を育てる。

(2)主な学習活動と発問

  @
 道徳に関するアンケートの結果から、自分の判断や行動について考える。
  A 資料について話し合う。
    ○大輔が、先生に事情を説明してその場を切り抜けた時、健二はどんな気持ちになっただろうか。
  B 資料後半を読む。
    ◎健二は、一晩悩んだ結果、職員室に行こうと思ったのは、彼のどういう思いからか。
  C 3人の登場人物の立場で、どう行動すればよかったかを考える。

5 授業の評価
 ◇ 子どもたちが、教師の発問に対して進んで自分の考えを発表していた。
 ◇ 子どもの考えを分かりやすく板書にまとめていた。
 ◇ 登場人物の顔や場面を示すイラストにより、資料がより分かりやすくなっていた。
 ◆ 主発問に対して、自分の考えを書かせたが、子どもたちは自分の考えを発表したがっていた。時間配分を考えると、すぐに発表
  させた方がよかったと思う。