大仙市立西仙北東中学校
 学校通信 
2011.7.22 
No.15

 
県中総体 おめでとう    バドミントン 男女団体アベック 優勝! 走り高跳び 優勝!   
 7月16日〜18日に行われた平成23年度第60回秋田県中学校総合体育大会では,バドミントン部が,7年ぶりに男女団体アベック優勝を飾りました。また,女子走り高跳びでは,郡大会1位で臨んだ佐々木千紘さんが,148cmの記録で見事優勝しました。詳細は次のとおりです。
 
◎ バドミントン大会(美郷総合体育館)
 男子 団  体 優勝
    ダブルス 3位 嵯峨透 佐藤淳也    シングルス 2位 佐藤 竜介
 女子 団  体 優勝
    ダブルス   2位 佐々木許妃恵 正木紗捺    シングルス 2位 佐々木梨子
◎ 陸上競技大会(県営陸上競技場)
  女子走り高跳び 優勝佐々木千紘148cm
    
 バドミントンの男子団体は,4校トーナメントでした。準決勝は,千畑中学校と対戦し,嵯峨透・佐藤淳也組が,千畑中橋達哉・鈴木良太朗組と1セット目がもつれたものの,結局2(26-24 21-15)0で勝利しました。次のシングルスは,佐藤竜介が,千畑中大阪飛翔と対戦し,2(21-15 21-14)0で勝利しました。
 決勝は,勝ち上がってきた横手清陵学院中との対戦でした。決勝は,ダブルス2組とシングルスが3コートを使って同時に,試合をしました。
 1セット目,本校嵯峨・佐藤組が,横手清陵学院中木曽涼汰・斉藤祐弥組にジュースまでもつれ25-23で勝利しました。ところが,佐藤伸治・加藤大組が照井翔登・三浦海月組に14-21で1セット目を落としました。シングルスの佐藤竜介は末次優大に21-6と勝ちました。2セット目が始まり,あっという間に佐藤竜介が21-7で勝利しました。あとは,ダブルスのどちらかが勝てば優勝ということでしたが,嵯峨・佐藤組が18-21で2セット目を落としました。佐藤・加藤組は21-8と2セット目を奪取しました。3セット目,嵯峨・佐藤組の激しい戦いになっていたのですが,佐藤・加藤組が21-12で3セット目をとり,優勝となりました。嵯峨・佐藤組は18-
12で打ち切りとなりました。
 女子団体は,8校トーナメントでした。初戦六郷中学校にダブルス佐々木・正木組が2(21- 6 21- 8)0と勝利し,シングルスも佐々木が2(21- 8 21-12)0と危うげ無い勝利でした。
 準決勝は,千畑中学校と対戦し,今度は泉谷・豊巻組が2(21-18 21-10)0で勝利し,シングルス佐々木が2(21- 8  21-11)0で勝ちました。
 決勝は,春の大会3位の八郎潟中学校を1回戦で破った能代二中との対戦でした。
3コート同時進行で,シングルス佐々木が
2(21-2 21-7)0で勝利すると,ダブルス泉谷・豊巻組が2(21-14 21-18)0で勝って優勝となりました。
 男女ともに,決勝は3コート熱戦が続き,目が離せませんでした。
 この他の試合の詳細結果については,ホームページ(http://www.geocities.jp/akita_bad/11kensoh.htm)に掲載されていますので,そちらで確認願います。
 走り高跳びでは,予選を簡単に通過し,決勝では145cmをクリアーしたのが4人だったそうです。その後,次へのトライで3名が脱落し,一人で記録への挑戦をしました。
 東北大会は,バドミントンが,8月5〜7日に,山形県鶴岡市小真木原体育館で,陸上競技が,8月9〜10日に大館市長根山陸上競技場で行われます。バドミントン部は,今までの試合を振り返りながら,ダブルスでは息の合った試合を,そして佐々木千紘さんには,さらなる記録への挑戦を目指してほしいと思います。
 なお,佐々木千紘さんは,7月24日の通信陸上競技大会にも出場します。この大会で全国標準記録である157cmをクリアーすると全国大会出場が決まります。厳しい高さですが,この記録に挑戦してほしいと思います。
 
子ども・夢・アートアカデミー開催

 
 7月20日に日本藝術院会員(東京藝術大学名誉教授)である洋画家の絹谷幸二先生が来校され,11時から12時45分まで,美術の授業を行われました。
 絹谷先生は,はじめに自分の名前の紹介をされました。
「絹という字は『糸』が糸車になっていて,『口』が蚕(かいこ)になっています。『谷』という字は,上のハが人間の手で,下のハが人間の足になっています。そして『口』の部分が人間の大事な部分になっているのです。『幸』という字は,(さすまたのような絵を描かれ)この『枷(かせ)』をはずすと幸せになれる,という意味です。一番最後の『二』ですが,私は長男なのに『二』と付けられました。これは,『二』には物事の始まりという意味があるのです。『一』では,一人では何もできなくて,たとえば対話などは二人いて初めてできるからです。ということで,私の名前は,すべて意味があり,絵でできているのです。」長野オリンピックの絵に,言葉「あああ〜」などが出てきますが,これらの字も絵ということを強調されました。
 この後に,ご自身の絵のCDをスクリーンに映し出し,一枚一枚丁寧な説明をされました。
 お話の中で,なぜこのような「子ども・夢・アート・アカデミー」に至ったか,その経緯についても次のように話されました。
「アメリカのロナルド・レーガン大統領時代に,ソ連との核開発競争で,レーガン大統領は,小中学校の教科から,美術と音楽はいらない,という政策を打ち出し,その代わりに理科と数学を多くしました。その政策に対し,ニューヨークの美術館の館長が,芸術家90人を集めて美術館で課外の美術の授業を始めたのです。その中に私もいて,このスタイルを日本の文化庁にお願いし,実現したのです。」
 絵画の説明の途中で,パソコンが動かなくなり,その時間を利用して,大リーグで活躍中の松井秀喜にコーチしている話〜野球の話〜を,次のように大変興味深く話されました。
「松井秀喜が日本に帰ってきたときに僕のところに来て,『大リーグのピッチャーの球は,ストレートでもゆらゆら揺れていて左足内角に来る球がどうしても打てません。どうしたらいいでしょう』と聞きました。僕は『松井君,それはねえ絵を描くのでも同じ事なんだよ。大きなキャンバスに絵を描いていくでしょう。そうすると,自分の腕より上の部分は,とてもよく描けるのですね。ところが,自分の腕より下になるとどうしてもうまく描けない。特に,左下のところは厳しくなる。だから下手な絵というのは,左下が描けていない。画家はそのときどうするかというと,イーゼル(キャンバスを乗せる台)をどんどん高くするんですね。そうすると,下の方も描きやすくなるのです。だから野球でも少しだけ構えるときに膝を曲げて,球を見やすい位置にかがむことが大切なのです。落合選手(現中日監督)が現役の頃,バッターボックスに入って,剣道のように上段の構えをしてバットをおろすときに,バットと一緒に膝を曲げて構えた,あれがよかったのです』と教えました」
 この他に,日本人の顔と西洋人の顔の違い,足の違い,色即是空,空即是色について,そして,花はなぜ美しいのか,何のために美しく咲くのか,人間の目は,目が見ているのではない,目の奥にある脳が見ているのである,なぜ四角い部屋に観葉植物を置くのか,絵が存在するのは何のためか,など美術の根源,人間の根源に関わるお話を丁寧にわかりやすくしていただきました。
 最後に,本校3年生と西仙北西中2・3年生の約100名にスケッチのやり方を教えてくれました。
 まず,スケッチブックに黒色以外で,何も考えずにいろんな色を画用紙に描きなさい,と言いました。全員,床に座ったり,椅子を机代わりにしていろんな色を思い思いに描きました。斜線で虹のように描いた生徒もいれば,縦横無尽にそれこそ無茶苦茶に描いた生徒もいました。
 次に,その画用紙を持って,男女が一列になるように平行に座りました。そして,お互いの顔を描きました。
 最後に描いた顔の中で絹谷先生が,これは,と思う生徒の絵を紹介して終わりとなりました。
 私は,飛行場までの送迎で絹谷先生といろいろとお話しをする機会がありました。絹谷先生は森羅万象について造詣(ぞうけい)が深く,政治の話からお酒の話,スポーツ,大震災,環境問題,原子力発電,自然,人間のそのものに至るまで何でも,どこまでも止まることなくお話しが続きました。どうしてそんなにいろいろな事柄に通じていらっしゃるのですか,とお聞きしたら「そうでなかったらただの『絵描き』になってしまうからね」と説明されました。つまりは,絵を通じてアピールする,何かを世界に訴える,そのようなことを常に思っていらっしゃるのだということがわかりました。
 台風6号のせいで,風の強い一日でしたが,「秋田の風はさわやかだ」とわずかの時間でしたが,秋田の自然と素直で純朴な生徒たちを満喫された一日だったようです。本校にご来校していただいた絹谷先生に感謝申し上げます。




















 
第1回 進路講話集会開催
 
 昨日,3年生で仙北市立角館総合病院の看護師石郷岡裕子さんを講師に,進路講話集会を行いました。看護師までの道,看護師のつらさや,よかったこと等,生徒の質問にも答えていただき,自分の進路を考えるよい時間となりました。